梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『KISSのシナリオ』 池戸裕子
KISSのシナリオ池戸裕子 / 宗真仁子
徳間書店 Chara文庫
533円 (ISBN4-19-900267-7)

【あらすじ】
 「このドラマは絶対成功させる!」話題の連ドラの主役に抜擢された若手人気俳優の藤城ユウ。高視聴率の記録を自ら破り続ける実力派シナリオライター・鷹野真幸の脚本を演じられるのだ!! けれど、鷹乃には「お前の演技は認められない」と言い渡されてしまう。憧れていた鷹乃の冷たさに反発を隠しきれない藤城。気持ちの距離を埋められないまま、クランクインは近づいて…!?

【感想】
『KISSのシナリオ』
 26歳の藤城ユウは、大学時代にモデルとしてスカウトされてから一年後には専属契約した雑誌の表紙を飾るまでに出世し、そのまま役者の道に進んでからもこれといった挫折もなく順風満帆に歩んできた。しかしだんだんと役者という職業に楽しさを覚えて行くにつれ、考えるようになってきたのは“今自分が演じるのはどんな人間か”という中身に対してのこだわりだった。それまで主に藤城に与えられてきたのはその外見からかちょっと軽めの軟派なキャラクター、別にそれに不満はないが、今までと違ったキャラクターにも尻込みせずに挑戦したい!そう思っていた矢先、舞い込んできたのが以前から注目していた脚本家・鷹乃真幸の書く連続ドラマ『AGAIN』の主役だった!!
 やる気満々で挑んだ撮影だったが、鷹乃は始終、仏頂面で…それもその筈、元々このドラマの主役は鷹乃が前々から是非にと望んでいた、子役出身の実力派と名高い俳優・宮木淳がする予定だったのだ…。そんな鷹乃からは厳しい言葉しか返ってこなくて…何とか認めさせようと躍起になる藤城だったが――。

 とにかく藤城のポジティブさには脱帽でした。打たれても打たれても、常に前向き…私にもこれだけのポジティブシンキングができればなぁ…と切実に思いますよ。
 そんな藤城の好きな言葉は“努力しても、必ず報われるとは限らない。だが、報われても報われなくても、努力した分だけは実はなる。実は身となって、その人の新しい血となり肉となる”この言葉に表される様に常に前向きに努力していく姿は読んでいて爽快でした。そして最初は反発を感じつつ、認めさせたい!と思ってた鷹乃にいつの間にか反発とは違う感情を持っていて…相手の事が気になるのは恋の第一段階ですよね。
 仕事に没頭すると寝食も忘れてしまい、過労で倒れる程のめり込んでしまう脚本家と、何でもそつなくこなすイメージで常に前向志向上等の元気俳優の恋は読んでいて微笑ましいものがありました。
『リハーサルはいらない』
 「KISSのシナリオ」のその後。
 お互いの気持ちに気付き、キスをするような関係になった二人だがその先の関係までには未だ進めていない…そんな状況を何とか進めたいと思う藤城だが、自らも鷹乃も売れっ子の忙しい身でなかなか時間も取れず、焦れったい思いをする日々。
 そんな折り、ドラマ「AGAIN」の続編として映画の制作が決まり、しかも端役で鷹乃も出演すると言う…これで鷹乃と一緒の時間が作れる!と喜ぶ藤城だが、そんな藤城に鷹乃は「撮影中はプライベートな感情は殺した方がいいと思う」という思いがけない事を言ってきて――。

 KISS以上に進むのにもまた一波乱。要領の良さそうな藤城にもカタブツと言ってよい鷹乃は難関でしたね…という事でなかなかにハードルが高かったようです(笑)。
 お互いがお互いを大事に思うからこそ、気持ちがすれ違ってしまい不安になってしまう事ってありますよね。
 またストーリー展開の他に、作品の中に何かしらのメッセージが作品ごとにしっかりと織り込んである所はさすが池戸さん…と唸らされました。

評価【★★★★☆☆☆】
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