梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
『檻の中で愛が降る~命がけの庭~』 あすま理彩
檻の中で愛が降る~命がけの庭~あすま理彩 / 小山田あみ
プランタン出版 プラチナ文庫
571円 (ISBN4-8296-2335-7)

【あらすじ】
 「今度は…一夜では済ましませんよ」元下男の中原の言葉に、雪下侯爵家の嫡男・は震えた。3年前従順なはずの彼に、一度だけ陵辱を許したが、彼はその後組の若頭に出世し、今後は梓ごと家を買ったのだ。――貴族が金の為に弄ばれる。座敷牢に繋がれ、夜ごと秘処を暴かれ雄芯を穿たれ、貶められた。だが囲い者にされ、踏みにじられた自尊心とは裏腹に、貫かれると覚えさせられた甘い疼きが蘇って、梓は戸惑う。淫欲を無惨に刻み込まれているのに、何故…?命がけの至上の純愛!!

【感想】
 侯爵家の子息である雪下梓の学校への送迎は下男である中原耕介の役目だ。下男、その言葉を華族たちは卑しい育ちの者を軽蔑するかのように使う。しかし同じ華族でも梓にはその様な偏見はないが、しかし中原は苦手だった…。
 幼い頃より一つ年下のくせに勉強でも何でも梓よりも一歩先を悠々とこなし、そんな中原を梓の父も一目置き下男でありながら書生へと引き立て、今では父の仕事を手伝うまでになっており…。
 自分を敬うべき奉公人ですら、中原の方に一目置いている気配を見せ、年の近い梓と中原は好敵手として常に比較の目に晒される。本来ならば比較される立場にすらないはずなのに…しかも中原は優秀で、だからこそ梓の劣等感を煽るのだ。
 ある日、父の経営する雪下商会の会計が、会社の金を持ち逃げするという事件により雪下家の財政は一気に苦しくなり梓も大学を休学し、父と一緒に方々に頭を下げて廻ったが斜陽に見舞われた雪下家に世間は冷たくて…。
 そんな時、梓は学友の小林の訪問を受け「自分のものになれば融資をしてやる」と言われるが…卑劣な手段に訴えようとする小林に嫌悪を感じるが、それを中原に見咎められ、つい意地から何でもない事のように言ってしまう。そんな梓に中原は「金なら自分が何とかするか」と言い――。

 梓の中原に対する幼い頃からの屈折した思い。また思っている事を素直に上手く言葉にできず、周りから誤解されやすい梓の不器用さが痛々しかったです。
 そしてそんな梓に、幼い頃から一途に思いをよせる中原…その行動は一歩間違えればストーカーさん?と思ってしまう程一途でしたよ、えぇ(笑)…なのに肝心の梓には思いが一向に伝わらないのがむしろ哀れでした。
 今回は大正浪漫との事で、あすま理彩さんの作品って先日読んだ「君知るや運命の恋」でも思いましたが、こういう時代モノって、現代モノとはまたひと味違った艶の様なものがあっていいですね!
 しっとりとした文体が作品にとてもあっていたと思います。

評価【★★★★★☆☆】
コメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. template by kayoEgawa
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。