梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『世界が終わる7日前』 中村 かなこ
世界が終わる7日前中村 かなこ (Nakamura_Kanako)
リブレ出版 ビーボーイコミックス
571円 (ISBN978-4-86263-662-1)
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【あらすじ】
 人の余命が見える葉山は、幼い頃から周りの人間に気味悪がられ、孤立していた。だが恋人の真島だけは、感情を顔に出せずツレない態度の葉山を理解し、大切にしてくれている。ラブラブな生活を送るある日、葉山は真島の余命をみてしまい…!?
 信じる気持ちに胸を打たれる表題作他5編を収録したピュアラブ作品集、描き下ろし付き!

【感想】『雪息子』
 雪息子は不死身の雪女族。人間の精気を吸って生きる。口元に唇を寄せて息を吸うように軽く一口、もし人間に正体がばれたら…その人間を、殺すという一族の掟がある。
 しかし、ある日、街中で精気を貰った人間が酒を飲んでいて、アルコールに弱い雪息子は酔いつぶれてしまい。介抱してくれた男・奈川に酔った勢いで正体をバラしてしまって…!?


 100年以上、一人で生きてきた雪息子の寂しさが切なかった。
 奈川の設定が今イチ解りづらかった(部屋を借りてる条件とか)気がしないでもなかったり、唐突に現れた感のある巨人とかがちょっと戸惑ったけど、終わり方は暖かかった。

『花の恩返し』
 花にはイシキがあります。道端に咲くたんぽぽは、ある日、道行く人間が自分に水をくれた事に衝撃を受け、思わず両手を合わせて強く願った。「お礼がいいたい。この…うれしい気持ちをあの人に返したい」そう願った瞬間、たんぽぽの姿から人間に変身していて…。
 
 何気なく水をやったタンポポ・花に恩返しをされる男・売木の最初は何処か淋しげな様子が、花と触れあっていくうちに癒されていく様子がよかった。
 人間の生活を何も知らない花の、様々な事に対する驚きもよかった。最後はどうなることかと思ったけど、とにかく偉い方、グッジョブ!!この一言につきるかと(笑)


『ランプに3つ目の願い』
 美和は人の胸元にランプが見える。ランプには3つの光る玉が入っていて、強い願いで人は無意識に玉を消耗…たいていは子供時代に使い果たす。美和は最後の1つを使わずにとってある。最後の願いはもう何年も決めかねている。ランプが見える事を子供の頃に人に話して以来、からかわれる中、同じ野球部の後輩・旭涼太は一言も茶化したりせず…。

 願い事をかなえてくれるランプが見えながら、そのランプに本当に大切な事は願わずに自力で得ようとする姿が微笑ましかったです。
 ちょっぴりメジャーリーガーな所とかも見てみたかった気もするけど、二人一緒に居られるのが一番大切な事なんだなぁ…と思った。

『世界が終わる7日前』
 葉山には人に見えない物が見える。それは人の余命。一週間前からカウントダウンが始まり、顔に現れる数字が「7」から毎日カウントダウンされ、最後の日は「0」となる。
 そんな葉山の恋人・真島の顔にある日「7」の数字が現れて…!?


 不思議な能力のせいで、子供の頃から孤独だった葉山と、そんな彼を愛おしく思ってしまう真島。二人の関係が暖かくて、最愛の恋人の死期がわかってしまった時の葉山の動揺と絶望、そして彼がとった行動が切なかった。
 最終的には愛の力って偉大だね。と思わせるラストでよかった。


『苺の家』
 青葉鷹は10年近く連絡の取れない父から、ある日突然送られてきたハガキで依頼された墓参りに行くことになった。
 墓参りのをする藤さんは鷹が小さい頃に一年間だけ父と三人で同居した人物だった。
 書かれていた住所に出向いた先には、藤さんの息子で一朗と名乗る高校生が応対してくれて。藤さんの墓参りをした鷹に「ウチの親父と、青葉さんのお父さんはデキてたらしいですよ」と衝撃の告白をサラリとしてくれて…!? 


 父親の頼みで墓参りに行った先で、出会った子と仲良くなる二人には生まれた時のDNAから惹かれ合う物が組み込まれていたのでしょう。と言う事で、主人公の二人よりも、その父親二人の関係が猛烈に気になりました。
 一年同居して、何故別れてしまったのかとか、色々…。お父さんの話が読みたかったなー。と、本編を無視してあれやこれや妄想してしまいました。
 本編の二人はとても可愛らしい感じの恋愛模様でよかったですよ。


『カレーの家』
 21歳の春、親が離婚した。両親は一人っ子の江上真佑に家を残し、思い思いの場所へ去った。それから2年、やってこれたのは恋人の存在がいたからだったが…その恋人からも別れを告げられ一人きりになってしまった真佑は自殺を考え、遺書をしたためていた時。ふいに「検針です」と背中に手を当てられた。家の中に不法侵入してきた謎の男は、窓から出ていって空中に浮いていて…自分は人間一人一人が持つ「悪の度合計」を検針して回ってる天使だと言い…!?

 天使と人間のとても不思議な、でも心温まるお話でした。

 全体的に寂しい大人が癒されるお話が多かったように思います。
 あと、人外と人間というのも割合が多かった。
 各話とも少ないページ数の中にギュッとエッセンスを押し込んだような感じで、とても読み応えがありました。
 また読後感がどれもホンワカしててよかったです。
 各話の後についてる1頁の描き下ろし4コマ漫画も読後感をより一層温かな物に変えてくれました。

評価【★★★★★☆☆】
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