梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
『ナルシストの憂鬱』 西江彩夏
ナルシストの憂鬱西江彩夏 / 金ひかる
リブレ出版 ビーボーイノベルズ
850円 (ISBN978-4-86263-597-6)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 「絶対に恋になんかならない!」
 精悍で色男、職業・司法書士。だけど性格は、自意識過剰なナルシスト。
 藤中にとって山田は、外見だけは好みな尊大で横暴な隣人だ。しかも初めて出会って以来、お人好しで面倒見の良さが災いしてか、なぜか山田の世話を焼くはめになってしまう。
 さんざん山田に振り回されげんなりしていた藤中だが、二人の距離が縮むたびに、山田の素直で嘘を言わない真摯な言葉に心がときめいて…?

【感想】
 大手家電量販店のクレーマー対策担当窓口に勤める藤中新の目下の悩みは、隣に引っ越してきた傍若無人な自己中男・山田宏が事ある毎に言ってくる「家電が壊れた修理をしろ」と言う要求。
 家電店に勤めているとはいえ、修理班でもない藤中に出来る事はたかが知れていると言うのに、深夜二時でもお構いなしで迷惑をかけてくる山田は見た目だけなら、ゲイの藤中にとって好みではあるが、中身は横暴で、無神経なナルシストの山田はどう考えても恋愛対象にはならず、出来れば距離を置きたい存在だ。
 だのに、山田に振り回されつつ、彼の事を知っていくうちに、だんだんと彼に惹かれていって――。


オススメ!
 西江彩夏さんは以前、雑誌で作品を読んで以来、私的に要チェックの作家さんだったので、今回の単行本は大変楽しみにしていました。
 藤中や山田の心理描写がとても丁寧にされていて、最初はただただ無神経で横暴にしか見えなかった山田がその後ろに持つ不器用さや純粋さが見えてきたり、人になかなか思った事を言えない藤中の葛藤などがジワジワと理解できていくうちに話に引き込まれていきました。
 誰にでも言いたいことを言ってしまう山田と、言えない藤中。山田の寂しさや自己嫌悪と、藤中のジレンマ。少しづつ寄り添っていく二人の距離感がじんわりと伝わってとても読み応えがありました。
 紆余曲折ありましたが、読後感はとても清々しい作品でした。

評価【★★★★★☆☆】
コメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. template by kayoEgawa
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。