梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
『月にむらくも、花吹雪』 玉木ゆら
月にむらくも、花吹雪玉木ゆら / 六芦かえで
リブレ出版 ビーボーイノベルズ
850円 (ISBN978-4-86263-109-1)
Amazonを見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 「いいか、手前は俺のものだ。俺だけ見てりゃいいんだよ」
 はドジでおっちょこちょいで、高級男娼楼「幻月」いち客のつかないみそっかす。そんな豆がなんと唯一の客の紅塵に身請けされ、貴族の奥方(!?)になってしまったから、さあ大変♪
 嵐のように乱暴で強引で独占欲のかたまり♪な紅塵が、過保護に「幻月に行くな!」と命令を出したところから、喧嘩→事件と事態はどんどん発展して!?
 超人気ラブ、書下ろし&4コマ入り♪

【感想】
『月にむらくも、花吹雪』
 青楼通りと呼ばれる公娼街の中で唯一の男娼館「幻月」…そこで一番のミソッカスと言えば、つい最近まで豆という娼妓だった。と言うのも誰でも一度は見たことがあるような平凡な顔立ちで、おまけに芸は下手糞。馴染み客も数人しかつかず、同じ娼妓からは「野草」と馬鹿にされ、いつ幻月を追い出されてもおかしくなかったその豆を、あろう事か身請けしたいと言い出したのが、その数少ない馴染み客であった男・紅塵で、本名を紅野塵将と言い…更には紅塵の正体は平民では拝顔すら出来ないほど位の高い貴族で、しかも護警所という町の犯罪を取り締まる機関の長である護符預所という要職にまでついていて……。
 そんな紅塵に元々思いを寄せていた豆は、全てを承知して幻月を去り、紅塵の元に身を寄せたが…紅塵の広大な屋敷に豆の居場所は無く……ついつい故郷とも言える幻月に足の向く豆に紅塵は良い顔をしなくて…。お互いの思いがすれ違う中、幻月では豆の幼馴染みで最高位娼妓の鴉が行方不明になる事件がおきて――!?

 
 みそっかすな娼妓だった豆が、望まれて紅塵の所に行って「めでたし、めでたし」となった後にも、色々な山が待っているんだよ…と言う、ごく自然な展開でしたが、豆の不安な気持ちが凄く胸に迫ってきました。
 大事にされるのは嬉しいけれど、それだけでは役立たずの様で心苦しくて、何か自分にも出来る事はないかと模索する豆に、家で大人しく、ただそこに居てくれるだけでいいと言う紅塵とのすれ違う想いが切なくて、けれどもそんな中でも挫けずに、前へと進もうとする豆の前向きさ、一途さにホロリときました。
 豆が身請けされた直後に水揚げされながらも、娼妓という立場を受け入れられずにいる後輩の夏楠の事や、豆の親友で幻月の最高位娼妓の鴉の突然の行方不明などの事件が上手く絡み合っていて読み応えがありました。 
『花散りて、君を思う』
 護警所護符預所として忙しい日々を送る紅塵は、忙しすぎて屋敷に帰れない日々が続き機嫌は最悪。そんな中、上流貴族の家人が殺されると言う事件が起こり…相手が上流貴族という事もあり預所自らが事情聴取に訪れた先で思いがけず縁談を持ち込まれてしまい――!?

 紅塵が預所として働く姿が格好良かったです。正に鬼長官と言う感じで、部下に恐れられる紅塵の敏腕ぶりに見直しつつ、豆の前ではただの男になる所や、先の話への伏線などがあり読み応えがありました。 
 
評価【★★★★★☆☆】
コメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. template by kayoEgawa
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。