梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『step by step』 月村奎
step by step月村奎 / 依田沙江美
新書館 Dear+文庫
560円 (ISBN4-403-52043-X)
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【あらすじ】
 大学入学したての芳明は、ひょんなことから興味のなかった陶芸研究会に入ることになった。けれど、だんだんサークル活動が楽しくなり、花村森という、厳しいけれど笑った顔がちょっとやんちゃな先輩が気になり始める。そんな芳明に、時に顔を合わせる森の姉・朝子は妙に意地悪で……!?
 表題作の他、酒は飲んでも飲まれるな、文化祭の喧噪の中、相変わらずの芳明と森を描いた「形状記憶合金S」を収録。

【感想】
 本多芳明は年の離れた兄姉と両親という家族構成の中の末っ子の立場からか、過保護で過干渉気味の家族に辟易し、大学入学を期に一人暮らしをはじめたばかり。慣れない一人暮らしに、大学にと不安は募ってゆく…。
 そんな芳明が大学構内を歩いている所に声をかけてきた、吉野と花村と言う先輩らしき二人の男。芳明が経営学部と知り、自分たちについて来たら花村が以前使っていたテキストを譲ってくれると言われて…無理を言って一人暮らしを始めた芳明にはテキスト代が浮くかもしれない申し出は魅力的で…素直に付いていった芳明は、そのままなし崩し的に「陶芸研究会」というサークルに入部することになり…。
 最初は不承不承で参加していた芳明だったが、陶芸は始めてみると案外面白くて…また最初は無表情で恐そうに見えた先輩・花村森の、歯に衣きせぬ厳しい物言いの中に時折見せるさり気ない優しさに次第に惹かれいってる気持ちがあって…。
 戸惑う芳明だったが、花村の姉・朝子は初対面の時から芳明に対してだけは何故か敵意を隠さず、時折酷くぶしつけな物言いで突っ掛かってきて――。


 芳明の内面描写がとてもよくて、だんだんと花村に惹かれていく様子はとても自然に感じられました。
 甘ったれた末っ子タイプの芳明が、それでも自分の問題点から目を逸らさずに少しずつでも成長して行ってる過程を感じられたのもまたよく、この辺りはさすが月村さんだなぁ…と思わせられました。
 ただ、芳明との対比として出てきた朝子のネガティブさは…うーん、少し私にはキツすぎたかと。私もどちらかというとネガティブ傾向が強いので、彼女を見てると自分を見てるかのような、それこそ同族嫌悪が働いてしまいました。そういったのも解った上で朝子のキャラはあぁされたんだろうなぁ…とも思うんですが、やはり少し痛かったです…芳明が成長が見れたのに対して朝子の方の成長が僅か過ぎたせいかなぁ。
 あと、作品が芳明の一人称なので仕方ないのかもしれませんが、花村の言葉が足らない感じで、彼の気持ちが今イチ掴みづらかった気がしてしまいました。
 一人称の主人公の相手が無口なのって、感情が読めない分、私的にはちょっと物足りなくなってしまうのかもしれません…。

評価【★★★★☆☆☆】
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