梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『白の彼方へ』 真崎ひかる
白の彼方へ真崎ひかる / 高峰顕
二見書房 シャレード文庫
600円 (ISBN978-4-576-07059-9)
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【あらすじ】
 朝陽さんが待っててくれるなら、どんなところからでも絶対に帰ってくる
 北アルプスで山荘の管理人を務める朝陽の前に、死んだ恋人そっくりな、新人山岳警備員の塩見が現れる。……せっかく長い月日が記憶を薄めてくれていたのに。
 やっと、いないことに慣れてきたのに。平穏な生活を望む朝陽の前に突如現れた、無視できない存在。心をかき乱され苛立ちを覚える朝陽だったが、一目ぼれしたとひたむきに想いを寄せてくる塩見に次第に惹かれていく。
 愛する人を再びなくすことの怖さから、朝陽は塩見を拒み続けるのだが――。
 書き下ろしはベテラン山岳警備隊員の浅田とツンデレ美人医師・間宮の『青の果てまで』&カップル四人のその後を描いた『山小屋の怪』♪

【感想】
オススメ!
『白の彼方へ』
 伊澤朝陽は夏の半年間、北アルプスの山中にある山荘・真砂壮を管理人として一人で切り盛りするようになって三年…登山で訪れる客以外にはめったに人も来ない山小屋での生活は、人との関係で患わされる事もなく…静かな生活に満足していた朝陽だったが、今年から山岳警備員に加わった新人の塩見岳を見ると平静ではいられない…。何故なら彼は、朝陽の大学時代の恋人で、北アルプスに登ったまま帰ってこなかった人にあまりにも似ていて…。
 もう、大切な人を失う苦しみ誰も心に入れないと決め、岳に対してできるだけそっけない態度を取ろうとする朝陽に対して、一目惚れしたと足繁く山荘に訪れる岳に何時しか惹かれていく気持ちが膨らんでいき――。


 山男って言葉には何故かトキメキを感じます。馬鹿重い荷物を背負い、ひたすらに頂に向かって黙々と歩いていく背中にストイックな色気を感じたり…更にそんな山男達が集う山小屋は、真っ暗な山の中にある微かな暖かさや灯台の様な灯りをイメージします。
 そんな山はしかし一歩道を踏み外せば、生命の危険と隣り合わせの場所で…今作は、その生命の危機を救う山岳救助という仕事に取り組む様子などは読んでいてドキドキしました。
 私としては、山岳警備員と山小屋の管理人と言う設定は大変美味しく、楽しく読ませて頂きました。世捨て人の様に下界とは隔離された場所で、仙人のような暮らしをしていた朝陽と、そんな彼にせっせとプレゼントを運んで愛を囁いた岳とのその後がとっても気になります。
『青の果てまで』
 間宮拓未は、強固に勧められた上司の娘との縁談を断った代償として、立山センターの診療所に派遣されてきた医師だ。辺鄙な場所に飛ばされてきた間宮だったが、恋人の裏切りの直後の傷心を癒すには静かな場所の方がいい…そう思っていた。しかし、そんな間宮に何くれとちょっかいをかけてくるのが、同じセンター内にある室堂警備派出所に勤務する山岳警備隊員の浅田崇文だった。
 初対面から苦手なタイプと思い、できる限り避けようとする間宮の思いとは裏腹に、気づけはスルリと懐に入り込んでいる浅田の存在を次第に意識し始めていて――。

 
 『白の彼方へ』では脇役として大きな存在を占めていた浅田と、素直になれない性格の医者とのお話。
 間宮の属性は確かにツンデレ…自分に素直になれず、過去の出来事から新しい恋に臆病になってる所などは、かなり朝陽と似ているタイプに思いましたが、朝陽の相手が真面目一徹タイプの年下の岳に対して、間宮は年上の包容力を兼ね備えた浅田と言う対比があり、別のカップルとして楽しめました。
 『白の彼方へ』と途中から同じ時系列で進むお話が読み応えがあり、前作と同じく山岳救助の現場でのハラハラ感も味わえてよかったです。
 ただ、間宮は3ヶ月の任期で派遣されてきたと言う事で、今シーズンが終わったら、二人の関係はどうなるんでしょうか…遠距離かな…とそんな事が頭をよぎり…是非ともこの作品の続きが読みたくなりました。

評価【★★★★★☆☆】
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