梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『熱情の契約』 真瀬もと
熱情の契約真瀬もと / 笹生コーイチ
新書館 Dear+文庫
560円 (ISBN978-4-403-52157-7)
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【あらすじ】
 肌を焦がすのは、絶対零度の恋の炎。
 この憎しみを癒せない。されどこの愛しさは殺せない――。
 ロンドンを舞台に元主従の二人が繰り広げる、究極の執着愛!!(帯より)
 総てを彼の王(ロドニー)に奪われた。
 純潔も、子供らしい夢も、家族と過ごす少年期も、密やかな恋心さえも――。
 そして月日は流れ、今や氷の鎧を傷ついた心にまとい、退廃の日々を送るクリス。一方、クリスの許を去った後、貧しい労働者階級から英国有数の事業主までへと成り上がったロドニー。
 その二人が十年ぶりにロンドンで再会を果たした。そこで彼らはある取り引きをすることとなり…。
 愛と憎しみのアンビバレンツ!!

【感想】
  クリストファー・アシュトンは五年ぶりに訪れたロンドンで、忘れられない人物と思いがけず再会することになった…。彼、ロドニー・ダンダスは労働者階級出身でありながら、小さな飛行機部品会社から1929年に始まる世界恐慌に飲まれる事無く事業を拡大させ、今では29歳の若さで軍事産業で頭角を現す事業家として知られている…。だが、クリスの知るロドニーはそんな成功した紳士ではなく…10年前、13歳だったクリスが病気療養のために訪れたアシュトン家の領主館で働く下男として働いていた男だった。
 主人と使用人と言う関係でありながら、ロドニーはクリスに対しては「王」として君臨し、またクリスはそんなロドニーに自分にはないものを感じ、それは憧憬から愛情に変わってゆき…ロドニーはそんな純真なクリスを翻弄し、その幼い心と体を無理矢理に自らの物とし…そして捨てた…。
 ロドニーが去った後、クリスの元に家族は偏見と蔑み、そして歪んだ矯正がなされ、同性愛という禁忌、階級という枷、宗教という軛で縛り付けられた彼の心は氷つき。18歳の時に逃れるようにパリに行き自堕落な生活をしていたが、未だにクリスの心の傷は癒されてはいなくて…10年振りに再会したロドニーを前にして、クリスの心はかつての愛の記憶と、そしてそれと同時に憎しみの炎が駆け抜けるが――。


 ロドニーは酷い男だ…と言うのが第一印象でした。何しろ13歳の少年に手を出して、結果的に捨ててって…と言う事をしてる訳ですから。正直この最初の時のクリスの年齢については引っ掛かる所もありましたが、盲目的に相手を思う年齢としては妥当なのか…とか、時代的にもアリなのか…などと思ったり、また少年期の話が回想という形だったので何とか受け入れられました。
 前半はクリス視点、後半はロドニー視点で物語りが進むので、最初はクリスに大いに同情しつつ、ロドニーを罵りながら読み、後半はロドニーの弁解混じりの告白を読み、まぁ反省してるなら…ねぇ…。と何となく納得してしまう感じの作品でした。
 最後にクリスが幸せになってくれたのでチャラになりますが、ロドニーってば本気で人で無しだと思ったのは私だけですかね。
 真瀬もとさんの作品では同じDear+文庫から出されている19世紀が舞台の「スィート・リベンジ」が大好きなんですが、今作はその作品より後の20世紀初頭と言う事で、飛行機などが出てきました…が、私は20世紀よりも19世紀の方が何となく好きなので、少し残念だったりしました。(でもロドニーの事業家としての成功は20世紀だからこそなのかなぁ)

評価【★★★★☆☆☆】
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