梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『機密は夜に奪われる』 水月真兎
機密は夜に奪われる水月真兎 / 岩崎陽子
白泉社 花丸ノベルズ
838円 (ISBN978-4-592-86263-5)
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【あらすじ】
 時は大正末期、ドイツ貴族と日本の華族との間に生まれた篠宮理人は、第一次世界大戦中のヨーロッパでドイツのスパイとして暗躍していた。敗れ去ったドイツ軍再建の密命を受け、理人は久しぶりに母の国である日本へ帰国する。日独の狭間で揺れ動く理人の前に、かつて恋い焦がれた幼馴染み、伊庭慎太郎が現れる。だが伊庭は帝国海軍特務、理人の敵だった…!
 愛と裏切りが帝都に妖しく渦巻く!!

【感想】
 ドイツ貴族の父がドイツ公使として赴任した日本で見初めた子爵令嬢と結婚し生まれた理人だったが、両親の中は結婚後1年で破綻しており、生まれた時から両親にすら顧みられることの無かった…その後も母は日本へ帰って直ぐに理人を残して自殺してしまい、母の実家・篠宮家の蔵の中で幽閉されるかのように育てられた…。
 そんな彼に唯一愛情を注いでくれたのは篠宮家の隣家の伊庭家の人達で…特に4歳年上の伊庭家の長男・慎太郎は何くれと理人を構い、気にかけてくれ…理人もそんな慎太郎を慕っていた。
 しかし、15歳の時に伯父に無理矢理、躰の関係を持たされている事を知られ…慎太郎の勧めで実父の居るもう一つの祖国ドイツへと逃がしてくれたが…。
 それから13年の月日が経った、大正14年…第一次大戦の傷跡深いドイツから日本へ降り立った理人はスパイとしての密命を帯びていて――。

 自分あらすじも何だかなぁ…な出来ですが…。
 ドイツと日本の貴族のハーフである理人の生い立ちや、慎太郎との関係など好みのツボを刺激する要素は多々あったのですが、そのどれもが消化不良のまま終わった感が残ってしまいました。
 スパイものとしてなら、もっと理人と慎太郎との駆け引きとか、理人と任務の狭間で揺れ動く慎太郎の気持ちとか…があってもよかったような…。
 幼馴染みものとしてなら、もっとお互いに対しての執着や、慎太郎が理人を甘やかし倒すシーンなどがあってもよかったような…。
 日本にもドイツにも祖国と思えない、理人の寂しい心を癒すシーンがあってもよかったような…理人を愛そうとしない父との対決とか精神的な決別があってもよかったような…。
 など、そのどれもがイマイチ中途半端なような感じのまま終わった感がありました。この作品は続くのでしょうか?(多分、話の筋から続かないと思うんですが…)
 水月さんの作品は前に読んだ『上海遊戯』も大正ネタでそちらは私的には今ひとつでしたが、今回はそれと比べると花丸ノベルズだけあって文字数は多く、読み応えがあった分まだ楽しめましたし、キャラも生きていたと思いますが…キャラが美味しかっただけに、展開に関しては残念に思ってしまいました。
 でも、キャラが気に入っているので、もし続編が出たら買ってしまうでしょう(苦笑)

評価【★★★★☆☆☆】
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