梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
『罪つくりな契約』 結城一美
罪つくりな契約結城一美 / かすみ涼和
プランタン出版 LAPIS文庫
533円 (ISBN4-8296-5278-0)
Amazoを見る bk1を見る

【あらすじ】
 利哉は事故に遭って入院中の妹のために鷹津川医師を訪ねる。妹が主治医に拒否反応を示したので、筋金入りのシスコンの利哉は最初に手術してくれた鷹津川に担当を代えてくれるよう頼むが、鷹津川は利哉の献身的な態度に不信感を持ち断られてしまう。食い下がる利哉に苛立った鷹津川は諦めさせようと「君を抱かせろ」と、あえて酷い言葉を投げかけるが、悩みぬいた末に利哉は取引を受け入れてしまった。鷹津川も後に引けなくなり、ふたりは関係を持ち始めるが――。

【感想】
 柘植利哉は、10年前に利哉が高校1年、妹の美雪が3歳になったばかりの頃に両親を事故で亡くし、その後、親代わりだった祖父母も3年前に相次いで亡くし、今では兄妹二人きりの家族となっていた。
 そんな利哉の元にある日、美雪が交通事故にあったと病院から連絡があり、慌てて駆けつけた利哉だが、美雪は手術中で…このまま美雪まで失ってしまうかも…と慄然とするが、手術は無事終わり安堵する利哉。だが、一般病棟に移った美雪が主治医に慣れず…その理由は主治医が中年の男性に代わったせいで…幼い頃より祖父と兄に育てられてきた美雪は父親の世代である中年の男性に普段から慣れなく、一種の自家中毒を起こしてしまうからだった。
 美雪は手術の後、初めて目が覚めた時に居た執刀医の鷹津川弘秋に担当してほしいと希望し、兄としは何とか妹の希望を叶えてやりたいと、鷹津川に頼むが、鷹津川からはけんもほろろな応答しかなく……。それでも諦めずに直談判する利哉に鷹津川から出たのは思いがけない提案で――!?

 結城一美さんらしい作品だったなぁ…と思いました。
 こう、話の内容はベタと言うか割とシンプルな設定で、先は読み始めてすぐにだいたい予測できるんですが、それを最後まで飽きさせずに読ませる力のある作家さんだなぁ…と思います。
 今作も、家族がたった二人きりになってしまった年の離れた妹の美雪を溺愛する利哉と、兄妹は沢山居ても幼い頃から常に競い合い相手を蹴落とそうとする様なギスギスした家族関係の中で育ち、家族に対して嫌悪感しか抱けない鷹津川との対比が面白かったです。
 鷹津川が妹に必死になる利哉を見て、無性にイライラする様子からは彼の深層心理が垣間見える感じがして、読み応えがあったと思います。

評価【★★★★☆☆☆】
コメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. template by kayoEgawa
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。