梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『獣の啼く街』 いおかいつき
獣の啼く街いおかいつき / 石田育絵
大洋図書 SHYノベルズ
860円 (ISBN4-8130-1141-1)
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【あらすじ】
 風俗が主産業の町で唯一の医師として、闇診療をしながら暮らしている沢渡芳紀は、ある夜、ボディガードを生業にしている青年・と出逢う。その翌日から、劉は「やらせて」の一言で芳紀の診療所に入り浸るようになる。欲しいものは力づくで手に入れ、気に入らなければ腕で黙らせる劉は、自分の欲望に忠実で常識もモラルもない、この町そのものだった。彼にとってセックスとは愛情の伴うものではなく、欲望をはらす行為でしかない。劉に人間らしい感情をおしえたい、そう思った芳紀だが…!?

【感想】
 沢渡芳紀は「金銭ではなく本当に困った人のために医療を施したい」と志を持ち、大病院の長男でありながら跡を姉に譲り、歓楽街の一角に診療所を始めたのが29歳の時、それから三年少しづつだが町に知り合いも増え、生活にも慣れてきたと思っていたある日、往診の帰りに襲われている女性を助けた所を見られたのを切っ掛けに、診療所の近くの風俗店の用心棒である劉に迫られるようになる…劉は父親は誰かも解らず不法滞在の中国人を母に、戸籍もなく学校に行った事もなく歓楽街で生活する無国籍の人々の間で成長した青年で、彼の常識は芳紀の育つ中で培われた物とは大きくかけ離れていて、懲りずに迫ってくる劉に対して最初は一蹴していた芳紀だったが、いつの間にか度々現れては口説いてくる彼との会話を楽しんでいる自分が居て…。

 いおかいつきさんの裏社会を舞台にした作品「真昼の月」が好きなので、この作品も面白そうだな~と思い、次に攻が劉という中国人なのかな?と思い購入。正確には劉は中国人の母を持つ日本育ちの青年でした。
 今作は、外科医としてキャリアも積み志しを持って歓楽街で闇医者紛いの事もする育ちの良い芳紀と、戸籍も持たず母も幼い頃に失い満足に教育などを受けずに育った劉との対比が面白かったなぁ…と思いました。
 余所では誰の命令にも従わず、一度暴れ出すと歯止めがきかない狂犬の様な劉が、芳紀の一言には素直に従う様子は読んでいて楽しかったです。
 ただ、読後は彼らのこの後が凄く気になりました。特に劉は結局の所は戸籍も無いままだし…そういった諸々を彼らがどう乗り切っていくのか…そういう所に思いが行き、この一冊では終わってない感が残ってしまいました。

評価【★★★★☆☆☆】
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