梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『くちびるに愛の歌』 李丘那岐
くちびるに愛の歌李丘那岐 / 亀井高秀
幻冬舎 ルチル文庫
533円 (ISBN4-344-80763-4)
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【あらすじ】
 伯父に引き取られた田辺広明は、3つ年下の瀧頭翔一郎を義弟として可愛がっていた。しかし翔一郎は、広明を独占しようとし、無理やり体の関係を結ぶ。いけないと思いながらも拒むことができず関係は続き、伯母にばれたことをきっかけに、広明はニューヨークに逃げてきた。それから3年――広明のもとに翔一郎が現れる。動揺する広明は……!?

【感想】
オススメ!
 広明は生まれた時から父を知らず、母は男性が出来る度に広明を姉夫婦に預けて家出をしてしまい、男と別れるとまた戻ってくる…そして小5の時に遂に家を出たまま帰ってこなかった為、その後は伯父夫婦の元に引き取られてその家の子供達と共に育てられた生い立つ中で、自分を引き取って不自由なく育ててくれた伯父夫婦に感謝の気持ちを持ち、迷惑をかけないように家では良い子、良い兄として、外では良い生徒として“優等生”でいようとする余り、本来の“自分”というものよりも、いつの間にか“優等生”の型にはめた自身が本当の自分になっていると思っていた…しかし、そんな広明に対して三歳年下の義弟の翔一郎だけは成長するにつれ何かと干渉し、事ある毎に広明から“優等生”という型からはみ出させようとしてきて…。
 翔一郎の意図する所がわからないままの広明に対してある日突然、押し倒してきて!?
 兄として毅然とした態度で拒否しなければならないのに、それが出来ないまま、現場を伯母に見られ投げつけられた言葉を切っ掛けに逃げる様にNYに留学して三年が経ち生活にも慣れ穏やかな生活を送る広明の前に翔一郎が現れて――。

 李丘那岐さんの作品は初めて読みましたが、思いの外しっとりと、味のある作品を描かれる作家さんだなぁ…という印象を受けました。
 広明の生い立ちからくる自身を必要以上に型にはめてしまう性格や、そんな広明を無条件に求めてしまう翔一郎の若さ故の焦燥など個々の内面をとてもしっかりとでもしっとりと落ち着いた雰囲気で表現されていて説得力がありました。
 またお互いに気持ちのすれ違いがあっても、一人一人が一生懸命に生きてきた…という感じで、全体的に温かい感じの作品で読んでる間は切なく感じても、読後感は優しい雰囲気になれる作品でした。
 場所がNYと東京と離れてしまっても、お互いを思う気持ちは何処かで繋がっているんだ…とそう信じたくなるようなお話だったと思います。
 
評価【★★★★★★☆】
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