梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『サウダージ』 華藤えれな
サウダージ華藤えれな / 円陣闇丸
幻冬舎 リンクスロマンス
855円 (ISBN4-344-80818-5)

【あらすじ】
 灰暗い照明、物憂げなアルゼンチンタンゴの音色――。行方不明の兄を捜し、ブエノスアイレスへやってきた朔弥。わずかな手がかりを頼りに訪れた店で兄を知る男と出会う。レオンと名乗る端整な容貌のその男は、情報と引き換えに朔弥をタンゴに誘う。強引に踊らされ、兄がマフィアに追われていることを知るが、実はレオンこそが兄を狙うマフィアだったのだ。
 自分と兄の命をたてに朔弥は服従を強要され、レオンに身をまかせるようになるが……。

【感想】
 小さい頃から、両親の経営する小さなバーで流れるタンゴやサルサの音楽と、そこに集うアルゼンチンからの出稼ぎ労働者達からスペイン語を聞き覚えた志塚朔弥は、しかしそのバーを麻薬の密売現場にしていた客のとばっちりからバーを閉めざるを得なくなったにも関わらず、彼らを恨もうとしない人のよい、何処か夢見がちな両親に歯がゆさを感じて育ち…彼らそっくりの性格で両親から愛された兄・幸成と、全く異質な性格の自分に対してコンプレックスを抱きつつも負けず嫌いの性格から人一倍前向きに努力し神奈川県警で麻薬を取り締まると言う仕事をしていた。
 しかし両親の死により長年、音信不通だった兄を捜すために訪れたブエノスアイレスで、兄の働いていたと思われるバーに訪れた朔弥を待っていたのはレオンと名乗るラテン系の男性が持つ妖艶な色香を放つ男で…しかも彼は幸成を裏切り者として追うマフィアのNo.2だった。
 幸成の命を救う代わりに出したレオンの条件は「お前の全てを捧げろ」と言う思いもしない物で――。

 男同士でタンゴを踊ると聞いただけで、艶めかしい色香を感じるのは何故でしょうか。(そういや、昔そんな雰囲気を感じて某映画を見に行って、想像していた内容と違って、酷くガッカリした記憶がありますよ…まんまと踊らされました・笑)
 今回のテーマは「ラテンエロス」との事らしいですが、その点は存分に披露されていたと思います。また日本の警察官が海外に行って、現地のマフィアに監禁・調教されると言うのも妙にツボでした。
 更に話の内容として、朔弥と幸成の兄弟の間にあった気持ちのすれ違い。朔弥の兄に対して過去に言い放った言葉への後悔等々、兄弟間の確執も物語に織り込まれていたのも読み応えがありました。
 その上レオンを狙う刺客が現れて、マフィアの組織内での抗争の真犯人が最後まで誰なのか!?と言う謎解きもあったりと様々に楽しませてくれる作品だったと思います。
 ただ、敢えて難を言うなら(言うなよ)上記のネタが豊富すぎて、最後の方が少し慌ただしかった気がしたのは勿体ないなぁと思いました。ガッツリ二段組みとかで読みたい作品でした。

評価【★★★★☆☆☆】
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