梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『独裁者の恋』 岩本薫
独裁者の恋岩本薫 / 蓮川愛
角川書店 ルビー文庫
590円 (ISBN978-4-04-454001-2)
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【あらすじ】
 天涯孤独の水瀬祐は映画関係の仕事に就くことを夢見る専門学校生。ある日、バイト先の紹介で世界的に有名な映画監督の孫であるサイモン・ロイドの通訳をすることになる。ところがサイモンは、初対面から祐にきつい命令口調で無理難題を押しつける横暴な雇い主だった。それでも必死で頑張る祐だったが、ふとしたことからサイモンに侮辱され、思わず「大嫌い」と叫んでしまう。そんな祐に突然サイモンがキスをしてきて…!?何よりも甘い命令口調の唇で囁くこの恋――。岩本薫が贈るスペシャル・ラブ・ロマンス登場!

【感想】
 サイモン・ロイドは31歳の若さで家業である美術品競売会社『ロイズオークション』の社長兼最高経営責任者という激務をこなしつつ、映画監督だった祖父、テレンス・ロイドの作品の著作権の管理者として、日本でのロイドフィルムのビデオグラム化権を希望する映画会社を見極めるために日本に来日した。
 大切な祖父の作品を、守って行かねばならないという義務と共に、祖父にはもう一つ遺言として残された事があった。それは祖父の親友が亡くなった場合は、その孫を成人まで面倒を見て欲しいというものだった…。
 祖父が亡くなった後、親友も亡くなり、天涯孤独となった孫の水瀬祐にサイモンが生活の援助を申し出た所が、「援助をしてもらう理由がない」と断られてしまい…。それでも間接的に見守ってきた祐が、ふとしたことから滞在中の通訳として接することになるが――。


 読み出したら止められなくて、ついつい睡眠時間を削って読み切ってしまいました。
 ゴージャスなサイモンとクリスは、これぞ英国紳士という雰囲気があって、そんな中にちまっとした感じの祐が居る光景は微笑ましい感じでした。
 映画が作中、とても魅力的に描かれていて、そこも読み応えがあり。
 ただ、それらに注力していたからか、主人公二人がお互いに惹かれ合っていく過程が少し物足りなかったかも。
 展開として目新しい所はありませんでしたが、それをとても魅力的に描かれていたと思います。
 あと、ひとつ気になるのはタイトルの『独裁者~』という所が少し気になりませ居た。サイモンは別に独裁者では無かったなぁ…と、強いて言えば偏屈な毒舌家さんでした。
 「ロッセリーニ家の息子」のスピンオフということで、そちらを読んでいないので少し解りにくい所もありましたが、これを機会にそちらも読んでみたくなりました。
  
評価【★★★★★☆☆】
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『天狗の嫁取り』 高尾理一
天狗の嫁取り高尾理一 / 南月ゆう
二見書房 シャレード文庫
648円 (ISBN978-4-576-09125-9)
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【あらすじ】
 祖父の葬儀で十四年ぶりに故郷を訪れた雪宥は、天狗が棲むといわれる山であやかしの世界に迷い込んでしまう。天狗にとって純潔の男子は極上の獲物。逃げ惑う雪宥を助けてくれたのは、端整な容貌に白い翼を持つ山の主・剛籟坊だった。雪宥は身の安全と引き換えに剛籟坊の伴侶となる。しかし、その証を立てるため衆人環視のもと剛籟坊に抱かれることになり――。欲情にまみれた視線の中、激しい愉悦に何度も絶頂を迎えさせられる雪宥。その上、天狗とマジ代わったことにより、剛籟坊の精液なしでは生きていけない身体になってしまい……。

【感想】
 土岐雪宥は父方の祖父が亡くなり、十四年ぶりに父の故郷を訪れた。土岐家は代々東北地方にある不動村に住み、広大な土地と大きな屋敷、莫大な財産を所有していた。父も十三年前に他界していたため、唯一の後継者となった雪宥だったが、財産を相続するには、不動村の家に住み、代々土岐家が育ててきたアマツユリという花の栽培を続けることが亡き祖父の残した条件であった。
 土岐家は千年も前からこのアマツユリを植え、育て、屋敷の裏手にそびえる不動山の天狗を祀った祠に供物として備えてきたのだった。
 祖父の思いを受け継ぎ、栽培を引き継ぐべきだという思いと、大学を中退し村から一歩も出ずにアマツユリとのみ向き合う生活という二十歳の若者にとって魅力的に感じられない選択肢との間で迷い気持ちは揺れ動き…。また土岐家の財産に目が眩んだ義父や母達との諍いに疲れ、祖父と何度か登った不動山に足を踏み入れた雪宥は、そこで信じられない光景が広がっていた。山の中に居たのはそれまで現実には居るとも思っていなかった天狗がいて――!?
 


 設定とか展開とか、カッ飛ばし具合が素晴らしかったけど、全て「ファンタジーなんだから」という合言葉のもとで楽しんで読めました。
 ただ、初っぱなから天狗が出てきて、公開SEXでと展開早いなぁ…と思っていたら、後半は特に大きな波乱がない感じでした…。
 剛籟坊が無口すぎて、考えが読みとれず、雪宥が何だかんだで状況を受け入れるのが早かったナー…と。
 あと、色々と些細な所で説明不足に感じた部分があり…雪宥の強欲な両親はその後どうなったんでしょうね。天罰みたいなのが、ちょっぴり下っていたらスッキリしたような、雪宥が失踪した時点で遺産話もご破算になってしまっただろうし結局はイイ目には遭わなかったんだろうけど、そこら辺を知りたかったり…。
 個人的には妊娠・出産が可能というくだりがあるなら、いっそのことそこまで読みたかった。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『恋する運命なのだから』 高月まつり
恋する運命なのだから高月まつり / みろくことこ
海王社 ガッシュ文庫
562円 (ISBN978-4-87724-589-4)
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【あらすじ】
 高瀬由唯は離婚のショックで、恋愛休業中の元エリート証券マン。今は腕利きシェフの従弟・隆一と同居して傷心を癒す日々。しかし、隆一が豹変した…!!!?
 生まれて二十八年、ずっと一緒。熱い抱擁も同衾も当たり前だったけど、「由唯とセックスできるなら、俺死んでもいい」なんて言うな!!
 寝惚けたところを襲われ、うっかり一度だけエッチを許した由唯は、「凄く可愛い。苛めたいほど可愛い」隆一の熱い想いと執拗なラブテクに陥落しそうになって?
 イトコ同士の恋は前途多難♪

【感想】
 28歳の高瀬由唯の人生は半年前までは順風満帆だった、そこそこ有名な証券会社に勤めて、上司の娘と結婚をし、マンションを購入し、人生はまさに薔薇色だったある日、突然の妻の心変わりによって離婚をし、会社も辞め、今では無職で恋に傷つき恋愛休業中の身だ。
 そんな由唯と共に生活をするのは、同時期に結婚をし、また同時期に離婚をした従兄弟の高瀬隆一。実業家である母親達の経営するイタリアンレストラン『ソレッレ』で店長兼シェフだ。
 お互いに離婚をし、同居を始めた二人の前にある日、隆一の息子だと名乗る少年・和喜が現れて――!?


 物心ついた時から一緒に育った、従兄弟同士がお互いに無意識にベッタリと相互に依存しあう、いい年をした男二人の関係というのがツボでした。
 また、結婚に失敗し恋愛休業中の由唯に対して、秘めた気持ちが、突然現れた三人目の従兄弟・和喜の出現によって焦って、それまでの箍が外れて一気に押せ押せになる隆一と、そんな隆一に戸惑う由唯の関係は読んでいて楽しかったです。
 相変わらずの高月さんのテンポの良い文章で、流れるように話が進んでいった感じでした。
 作中で仔猫が出てきたのも猫好き的には嬉しかった。
 ただ、どうも話が終わりきってない感じがあり…結局、二人に当初はくっついたら的な発言をしていた母親'sには二人の関係は内緒にしなきゃいけないままだし、折角両思いになれたのに隆一はイタリアへ修行へ行かなくちゃいけないみたいだし、何よりも和喜の新たな恋も気になるし(特にココが気になる)。
 出来れば、次は和喜の話が読んでみたいナァ…というのが読み終わって一番の感想でした。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『甘い絶望の夜を捧げて』 義月粧子
甘い絶望の夜を捧げて義月粧子 / 梨とりこ
二見書房 シャレード文庫
619円 (ISBN978-4-576-09140-2)
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【あらすじ】
 跡目争いの最中、芳野一葉は八年前に家業を嫌い出ていった霧嶋組組長の息子にして、かつての主・隆俊の警護を命じられる。母の罪を背負い、ヤクザとしてしか生きられない一葉にとって、自由奔放で力強い意志を持つ隆俊は幼い頃から唯一の希望。企業家となり成功を収めていた隆俊に疎まれようが、再び傍に立てることが一葉には幸福だった。そんな一葉に隆俊は、自身の恋人の護衛を当然のように要求する。隆俊が一人の人間に惚れ込む様に、一葉は過去一度だけ与えられた彼の愛撫を思い出し、未だ消えぬ恋情を持てあますが…

【感想】
 芳野一葉は幼い頃に母親が亡くなり、ふとした縁で霧嶋組の家政婦をしている夫婦に引き取られ、霧嶋組組長の息子の隆俊と共に育ち何時しか一葉は隆俊に淡い想いを抱く様なる。
 しかし、その関係はあくまで主従であり、友人では有り得なかった。そんな二人の関係も高校卒業を機に隆俊が家業を嫌って出ていき、一方で一葉は恩義から組に入った事により途絶えていたが…。隆俊の父親で霧嶋組組長が病気の為、組長を降りることになり、跡目争いが問題となり、火の粉がかからないようにと、一葉が隆俊のボディガードに派遣される事になるが――。


 義月粧子さんは好きな作家さんの一人なんですが、基本的には海外を舞台にした作品が特に好きな作家さんで、今回はシャレードからヤクザ物ということで、どうしようかな~と本屋でパラ見をして、格好いいヤクザでしかも一途な受けという設定と、一葉のオムライスのくだりを読んで購入決定。
 一葉の隆俊に対する一途な想いは、読んでいて切なくて、義月さんらしさが出ていたと思います。
 ただ、隆俊が余りにも色々な事に無自覚な所に軽くムカついたのと、何より幼い一葉に母親の罪を押しつけてまくった霧嶋の組長の行動は酷すぎて読んでいて辛かったです。しかもその事についての謝罪とかないし。
 最後は二人が無事に結ばれてよかったと思いつつ、その部分が後を引いてしまって、更にこれからの二人の関係も。どうも隆俊の自覚が甘く見えて、一葉がこれからも苦労しそうな感じを受けて…今イチ危うさを感じる終わり方でスッキリしきれない読後感になってしまいました。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『龍の兄弟、Dr.の同志』 樹生かなめ
龍の兄弟、Dr.の同志樹生かなめ / 奈良千春
講談社X文庫 ホワイトハート
600円 (ISBN978-4-06-286622-4)
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【あらすじ】
 「そなた、我の妻にならぬか」
 眞鍋組の影の実働部隊に所属する功刀淳ことエビは、一度も失敗したことがない男と言われている。そんなエビに、ある指令がくだった。それは、アラブの皇太子カーミルに誤って売った日本画の贋作を本物とすり替える、というものだ。
 ところが、常識知らずのアラブの皇太子の言動に、さすがのエビも振り回されて、恋されて!?

【感想】
 眞鍋組を影で支える諜報・実働部隊に所属するエビこと功刀淳は、眞鍋組が恩のある名取グループの画廊が売った日本画の中に紛れこんでしまった贋作を本物と秘かに交換するために、買い手であるアラブのカラダリ王国の皇太子・カーミルの元にガイドとして潜入する。
 しかし、思った以上に厳しいガードに苦戦しなかなか目的を達せない。
 そんな中、ひょうんな事から襲われたカーミルを助けたエビは、思いがけずカーミルに気に入られ第一夫人と呼ばれるようになり――!?


 『龍、Dr.』シリーズのスピンオフ作品で、時系列としては清和が氷川と再会する直前のお話でした。
 まさかのスピンオフ、まさかのアラブ物と予想外一杯でしたが、20代前半にしか見えない西洋人形のような外見の30歳のエビと、20歳には見えない落ち着いた風格を持ちつつ、以外と子供な面を持つカーミル王子というのは、姐さん女房的な所も含めて本編の氷川と清和を彷彿とさせて、読んでいて楽しかったです。
 ただ、最後がどうも終わりきってない感が残ってしまったのが残念。
 カーミルが実母に疎まれて刺客を送り込まれたりしてるのも結局、根本は解決していないしなぁ…まぁ、エビがついているから大丈夫なんだろうけど…もうちょっとそこら辺が安心できる所まであれば嬉しかったなぁ、と思ったり。
 また、清和はチラチラ出てきましたが、氷川が話しにしか出てこなかったのも物足りなかった。でも、これで今後は本編の方でもエビがチラ出してくれたら嬉しいかも。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『美男の達人』 小林典雅
美男の達人小林典雅 / 高峰顕
白泉社 花丸文庫
552円 (ISBN978-4-592-87559-8)
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【あらすじ】
 淑女の皆さん、ごきげんよう。美男塾塾頭の箭内です。美男塾――それはイケメン養成所もしくはモテない男救済機関。「すべての男性に素敵な恋を!」と、日々悩める子羊を導いているわけですが、このたび少し面白いことが起こりました。
 一見モテるはずの爽やかな好青年(郵便局勤務)が説明会を経て入塾したのですが、どうやらうちの講師に一目惚れしたらくし、しかもその相手があの猫かぶり! 
 当塾の有用性が実証される瞬間です、ぜひその目でお確かめください!

【感想】
 上遠野瑛士は彼女いない歴25年の25歳。先輩の失恋話を聞いている時にTVで紹介された、モテる男養成講座「美男塾」の紹介を見て、先輩の頼みで参加した説明会で講師の一人の夏秋真生にトキメイて勢い入塾してしまう。
 恋の自覚もないままに、けれど目で追うのをやめられない上遠野の「美男塾」での男磨きがはじまった――。


オススメ!
 小林さんに惚れました!
 大変よいラブコメでした。
 「美男塾」の講義内容はいちいち納得してしまうような説得力があって、現実にあったら多少お高くても「美人塾」に是非とも入塾したくなった。
 後書きにかかれていたように、台詞の膨大さとページの真っ黒さには本を開いた時に驚きましたが、長々とした台詞も、真っ黒さが際だつ文字の多さもストレスなくスラスラと読めるテンポのよい文章で、逆にその一文、一文が面白くてアッと言う間に読んでしまいました。
 とても面白くてよかったのですが、欲を言えば、上遠野が恋を自覚するまでが長くて、告白してからがえらく駆け足に感じてしまったのや、瑛士の心理描写ばかりで、夏秋の気持ちの変化なんかはあまり描かれていなくて、どの辺りで瑛士の事を受け入れる気持ちになったのかとかが解らなかったり、最後のくっつく辺りが本当に取って付けたように感じてしまったは少し残念でした。
 個人的にはHシーンは朝チュンでも全然オッケーなので、美男塾の終了まで読みたかったとか、上遠野に告白した碧海と箭内塾頭との話も読みたかったとかはあるんですが、でも小林さんの作品は他のも是非読みたいと思わせてくれる位には楽しめた作品でした。
 笑いと元気を貰いました。
 
評価【★★★★★☆☆】
『龍と竜』 綺月陣
龍と竜綺月陣 / 亜樹良のりかず
海王社 ガッシュ文庫
562円 (ISBN4-87724-532-4)
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【あらすじ】
 「いきがるな。もっと俺に甘えろよ」両親を亡くし、幼い弟と二人暮らしの乙部竜城は生活のために掛け持ちでバイトをしている。昼のバイト先・カフェで知り合った常連客が市ノ瀬組幹部・石神龍一郎と知ったのは、夜のバイト先のホストクラブ。トラブルに巻き込まれ怪我をした竜城を自宅まで送ってくれたのがきっかけで、石神は何かと理由をつけてはアパートにやってきた。人に頼るまいと肩肘を張っていたはずの竜城だがその優しい一面に心を奪われて…。

【感想】
 20歳の乙部竜城は、母が亡くなり、残された異父弟でもうすぐ5歳の颯太を育てるために大学を中退し、今はカフェでアルバイトをしている。しかし、弟を育てながら生活するにはもっとお金が必要で、実入りのよさそうなホストクラブで働くことにした。何故か勤め始めてすぐに窮地に立たされた竜城を助けてくれたのは、最近カフェのバイト先によく来るヤクザの石神龍一郎で――。

 颯太がとにかく可愛かった。個人的に、子育てネタが出てくるお話が好きなので、それだけで読んでいて楽しく。幼い弟を必死に育てようとする竜城や、ヤクザの幹部なのに変にエコで子煩悩な龍も生き生きと描かれていて、綺月さんの作品は初めて読みましたが、とても読みやすく、かつ勢いがある感じで一気に読んでしまいました。
 竜城が現実は色々と苦しい事もあると思うのに、前向きにポジティブに生きる様子は読んでいて好感が持てました。
 
評価【★★★★★☆☆】
『三百年の恋の果て』 海野幸
三百年の恋の果て海野幸 / 三池ろむこ
二見書房 シャレード文庫
657円 (ISBN978-4-576-08184-7)
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【あらすじ】
 白狐の像に封じ込められていた妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠と名乗るその妖しは、秀誠を三百年前に愛した男の生まれ変わりだと言い、いじらしいほどに一途な想いを寄せてくる。「しまった、――……可愛い」これまで男を抱きたいと思ったことのない秀誠だったが、紺のひたむきさに、知らず心を惹かれはじめる。しかし、紺から好意を寄せられるほどに、彼の過去の男に嫉妬を覚えるようになり――。書き下ろしは、人と妖しというリスクを背負う恋人たちの『水鏡』&『光の先』

【感想】
 彫物師の秀誠は友人の祥真が神主をしている神社の境内にあった見事な白狐の像に魅入られた。しかし、大きな落雷があり、像が納められていた檻が燃えており。像を救い出そうと、その右前足に刺さっていた榊の木を抜いた瞬間、まばゆい光に見舞われ。その手には狐の像ではなく、藍の着物を着た青年がいて…。
 気が付いた青年は紺と名乗り、秀誠を300年も待っていたと泣き出して――!?


 可愛いお話でした。色々と説明不足というか、中途半端なままな事が色々残ったまま終わった感がありましたが、こういうお話はあまり深く追求してはいけないのかな…と思ったり。
 人間国宝間近といわれつつ亡くなった祖父の生まれ変わりだと幼い頃から期待されて、その期待が重荷の中で育った秀誠は、自分が300年前の秀誠の生まれ変わりだとは絶対に認めず、そんな秀誠を300年待ち続けた紺も300年という長い時の中、裏切られたのではという思いの中で待ち続けて、いつしかその思いが希望から絶望に替わった頃に現れた秀誠の事を信じたいけれども、信じ切れない…そんな二人の擦れ違う様が……以外とアッサリと片づけられていたなぁ…と。個人的には秀誠は結局、300年前の秀誠の生まれ変わりなの?(紺がそう主張しているだけで確証はなく…でも名前も一緒だしなぁ…)とか気になる所がポツポツありました…。
 結論としては300年の時を待ち続けた、子狐の純情物語。個人的には秀誠と紺がもっとイチャコラしてるシーンが読みたかったり、秀誠の彫物師的なエピソードももう少し読みたかったりしました。

 『光の先』は、秀誠の友人の祥真と、彼の生み出した式神の緋耀とのお話でした。創造主と創造物の恋愛は成り立つのか。個人的にはこれは、別の1冊のお話として読みたかったと思いました。(そしてこの作品を載せた部分で秀誠と紺のお話をもっと…と思ってしまった)。
 
評価【★★★★☆☆☆】
2009年9月の読書メーター
 9月はあんまり更新できないかも…とか言いつつ、頑張ってました。
 何故か二日に1回の目標を自らに課していて…でも結局、最後に力尽きてしまいました…。

 最近ちょっとストレスが多いせいか、本屋&古本屋に行く回数が増えてしまっていて、漫画は短時間で読めるせいかよく読みましたが、小説は思ったように時間が取れなくて読みたい本は沢山あるのに、全然消化できてません。特にじっくり読みたい本(「貴公子の求婚」とか!)を後回しにしています。ガッツリ一気に読みたいもんで…。

 でもって、漫画は読んだのに読書メーターに感想を書き忘れているのが多々あります(小説の場合は読み返すのが大変なんで、読んだらすぐに感想を書くようにしてるんですが、漫画は何時でも読み返せる安心感からか…)

 ということで、ブログの更新とほぼ一緒の読書メーターになってしまいました。
 今月の個人的ヒットは何と言っても山中ヒコさんの『王子と小鳥』でしょうか、あと綺月陣さんの『龍と竜』もツボでした。


9月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:1728ページ

王子と小鳥 (花音コミックス Cita Citaシリーズ)王子と小鳥 (花音コミックス Cita Citaシリーズ)
評価【★★★★★☆☆】ムーディーなフェロモン系のハーリド王子がステキです。決して美形な感じではない、むしろタレ目でちょっぴりイケてなくて普通のお兄ちゃん風な鈴木もツボ。最初はカタコトでしか意思の疎通が出来なかった二人が、徐々に惹かれ合う様子がとてもイイ!でも正直、読み足りません。「淋しさの値段」を収録するなら、ハーリドと鈴木の話をもっと!!王子は21歳という設定とのことで、今でも十分いい男なので、あと数年経てば!!!是非とも続編希望ですが…無理かなぁ。
読了日:09月01日 著者:山中 ヒコ

砂漠の従順 (ダリア文庫)砂漠の従順 (ダリア文庫)
評価【★★★★☆☆☆】王子が王族らしい傲慢さと強引さとで柏原を翻弄する様子や、彼らの間での意思疎通がすれ違いまくる様子は読んでいて楽しかったです。ただ、購入のポイントになった王子のオタク度ですが、期待していた程ではなかったのはちょっと残念。もうちょっと殿下は電波系でもよかったのでは…と思ったり。
読了日:09月05日 著者:桧原 まり子

『コイビト』 (白泉社花丸文庫)『コイビト』 (白泉社花丸文庫)
評価【★★★☆☆☆☆】人物の相姦が入り乱れ気味に感じてちょっと解りにくい所もあり。ただ、徹頭徹尾に高階が嫌な奴だったので、その点ではスッキリした感じなんですが…最後に吹っ切れるまでの義姉・いずみさんの精神の不安定さが読んでいてちょっとしんどかったなぁ。左右田がとにかく格好良くてその点は好評化ですが、作中の主人公にあんまり関係ない(ように思えた)高階夫妻のドロドロがしんどかったので、評価は低めです。
読了日:09月07日 著者:椎崎 夕

夜明けの声は甘く (ビーボーイノベルズ)夜明けの声は甘く (ビーボーイノベルズ)
評価【★★★★☆☆☆】和菓子職人と人気ソングライターという設定は面白く、寂れがちな商店街の活性化のためにバンドを高校時代の再結成して…という所も主人公以外の登場人物も生き生きとしていてよかったです。ただ、波乱があまりなく、全体的にアッサリ纏まっていた感じがあって、読み足りなさが残ってしまったのは残念。
読了日:09月12日 著者:李丘 那岐

おとなりさま (ビーボーイコミックス)おとなりさま (ビーボーイコミックス)
評価【★★★★☆☆☆】会社ではりりしくてデキる男なのに、家ではズボラで…という二重人格な蓮田もイイです!ただ、蓮田って結局何歳だったのか…30代くらいかなぁ…と思いつつ、オヤジ受なのかどうなのかがハッキリせず。襲い受なのは面白かったんですが、全体的に蓮田の心が見えにくく、全体的に穏やかな恋で少し刺激に欠けた感じでした。
読了日:09月13日 著者:七織 ニナコ

ゆっくりまっすぐ近くにおいで (新書館ディアプラス文庫 212)ゆっくりまっすぐ近くにおいで (新書館ディアプラス文庫 212)
評価【★★★☆☆☆☆】全体的に盛り上がり所に欠けた感じで、文章の些細な言い回しが数ヶ所不自然に感じた所があったり、大内は結局、何歳なのか?とかの些細な部分が気になってしまい、話に集中しきれなかったような感じでした。最後は後書きのバイト先の社長に全部持っていかれた。社長の話がとても気になります。
読了日:09月19日 著者:渡海 奈穂

世界が終わる7日前 (ビーボーイコミックス)世界が終わる7日前 (ビーボーイコミックス)
評価【★★★★★☆☆】全体的に寂しい大人が癒されるお話が多かったように思います。あと、人外と人間というのも割合が多かった。各話とも少ないページ数の中にギュッとエッセンスを押し込んだような感じで、とても読み応えがありました。また読後感がどれもホンワカしててよかったです。各話の後についてる1頁の描き下ろし4コマ漫画も読後感をより一層温かな物に変えてくれました。
読了日:09月23日 著者:中村 かなこ

しもべと犬 (幻冬舎ルチル文庫)しもべと犬 (幻冬舎ルチル文庫)
評価【★★★☆☆☆☆】設定は面白そうだったので手にとりましたが、なかなか話の詳細が見えてこず、智重と信乃の関係も暗くて…前半は読んでいても楽しくありませんでした。その前降りが長かった割には展開は急だったように感じたり。最後に智重と信乃のラブが見られたので読後感はいいですが、前半が本当にキツかったので★は低め。
読了日:09月24日 著者:玄上 八絹

Gad Sfortunato (EDGE COMIX)Gad Sfortunato (EDGE COMIX)
評価【★★☆☆☆☆☆】basso名義の新刊ということで、期待していましたが…ラブがなくて正直物足りない感じが残りました。
読了日:09月26日 著者:basso

三百年の恋の果て (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)三百年の恋の果て (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)
評価【★★★★☆☆☆】300年の時を待ち続けた子狐の純情物語。全体的に可愛いお話でした。色々と突っ込みたい部分は残りましたが、そこは突っ込んだら負けなのかも。個人的には300年前の秀誠視点のお話が読んでみたかったような、現代の秀誠の彫物師としてのエピソードも、もう少し読みたかったりしました。
読了日:09月27日 著者:海野 幸

龍と竜 (ガッシュ文庫)龍と竜 (ガッシュ文庫)
評価【★★★★★☆☆】颯太がとにかく可愛かった。育児ネタは好物なので、それだけで読んでいて楽しく、幼い弟を必死に育てようとする竜城が前向きで、やくざの幹部なのに変にエコで子煩悩な龍にも好感が持てて読んでいて楽しかった。
読了日:09月30日 著者:綺月 陣


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