梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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2006年10月まとめ
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『オマケの王子様♪』 高月まつり
オマケの王子様♪高月まつり / こうじま奈月
フロンティアワークス ダリア文庫
533円 (ISBN4-86134-106-X)
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【あらすじ】
 平凡な日本の大学生だった理央は、父親が亡くなった事で突然ヨーロッパ小国の皇太子!! だが、王位継承者は姉の真理で、理央はオマケだったのだ!
 そんな理央の教育係に就いたルシエルは、玲瓏とした美青年。だが、ルシエルは厳しい上に意地悪で何を考えているのかまるでわからない!そのくせ理央にキスどころかHまで…ッ!!
 ルシエルに与えられる甘い刺激に理央は抗いきれるのかっ!?

【感想】
 二十歳の高塚理央は、母の耀子と三歳年上の姉の真理との三人家族。父親が外国人の為「ハーフ」となるが、父は仕事が忙しく滅多に合うことがないがパワフルな姉と母が家事能力が破壊的才能を持つために、小学生の頃から家事一切を担当していたので、頭脳では一流大学を出て一流企業の受付嬢をしている姉には遠く及ばないものの、体力と家事能力だけは自慢できる。そんな理央の一家にある日訪れたのは黒づくめの一段で、豪華な車に乗せられて連れてこられたのはオーデン王国大使館。そこで始めて父の死と、更にはオーデン王国の国王だったという事実を知り…。しかし、跡継ぎは長子である姉の真理に決まっていて理央は王位継承権としては第二位、しかもオーデン国では過去に直系ながら王位を継げない男子が内戦を起こしている過去が何度もあり、そのため理央の思いはともかくとして、存在は周囲からは「お荷物」という目で見られていて…。
 そして、理央自身は突然王子様となったものの、英語すらもろくに習得していないために、過酷な王族教育が始まって…その教育係のルシエルは見た目は王子様そのものだけれども中身はロッテンマイヤーで――。
 
 高月まつりさんの作品は、あり得ないキャラクターがあり得ない設定の中、ベタな展開で進んでいく所が面白いというかひとつの醍醐味である所があると思うんですが、今作は設定が少しあり得なさ過ぎていた感じで、ちょっと話に乗り切れなかったです。
 まず、普通の日本の庶民として育ってた理央が突然、王子様!?というのはまぁ、面白かったと思うんですが、女王になるお姉さんも同じ環境で育っていて、というあたりで、いずれは王国に呼ぶつもりだったんなら、日本ででも少しは英才教育するもんでは?とか、オーデン国が親日国という設定だからといって、街中で普通に日本語が使える人が多いというのは……うーん、ちょっと無理があったかなぁ…。そういう些細な所は高月さんの作品ではあえて気にしてはいけないんだ~!と思いつつ、気になってしまい作品に乗り切れなかったでした。理央の性格とか特技(ストレス解消にキャベツの千切りをさせろ!と迫ったり)とか、教育係のルシエルにその厳しい教育係っぷりにハ○ジのロッテンマイヤーさんとかコッソリあだ名をつけたりする様子は面白かったんですがねぇ。

評価【★★★☆☆☆☆】
『ワイルドでいこう』 高岡ミズミ
ワイルドでいこう高岡ミズミ / 紺野けい子
徳間書店 Chara文庫
514円 (ISBN4-19-900413-0)
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【あらすじ】
 子犬のようだった弟分が、十年後は獰猛な猟犬になっていた――!?
 実家が詐欺に遭い、呆然とする壱矢の前に現れたのは、子供の頃別れたきりの幼なじみ・隆充。昔は可愛かったのに、今では手下を従えてヤクザ同然の整理屋稼業!!
 その変貌に驚きながらも、再会の喜びに心揺れる壱矢。けれど隆充はなぜか壱矢に冷たい。しかも「俺はそんなに従順な飼い犬だったか?」と突然押し倒してきて!?

【感想】
 27歳の薗田壱矢は普通のサラリーマン。そんな壱矢がある日突然、親戚からの連絡で実家の定食屋「薗屋」が詐欺にあって土地の権利を騙し取られてしまったという連絡。慌てて駆けつけた壱矢だが、両親の行方はわからず…
 呆然とする壱矢の耳に飛び込んで来たのは木津隆充と言う懐かしい名前で…二歳年下の隆充は十年前のある日、突然夜逃げの様に彼の父親と姿を消すまでの十五年間、弟の様に壱矢に懐き可愛がってきた男の名前だった――。
 だが、思いがけず十年ぶりに再会した隆充は“整理屋”と言う、一介のサラリーマンの壱矢には存在さえよく知らない職業についていて…隆充は壱矢の両親の土地を取り戻してくれると言うが――。

 二歳年下で弟の様に可愛がり、また相手も懐いていた相手と長い年月を経て再会すると、可愛かった男は鋭い眼差しの男に変身していた、と言う設定は私のツボを刺激してくれました。また、普段は硬派で通っている男(隆充)が壱矢の前では可愛くなってしまうと言うのも面白く。隆充の整理屋という少しアウトローな稼業も作品の中でよいスパイスになっていたかなぁと思います。
 ただ、最後の方で、いくら隆充をヤクザにしたくないからと言って、壱矢までが整理屋稼業の片棒を担いでたのには…少し違和感と言うか、壱矢には最後まで普通のサラリーマンでいて欲しかったなぁ…と思ってしまったのでした。別にだからといって話の流れがどうとか言う物ではないんで、ごく個人的な好みでの感想なんですが、壱矢にはストッパー役みたいな感じで居て欲しかったんで…その辺りだけは少し戸惑ってしまいましたが、全体的にスピード感がある作品で一気に楽しく読めました。

評価【★★★★★☆☆】
『ご先祖様万歳!?』 高月まつり
ご先祖様万歳!?高月まつり / こうじま奈月
オークラ出版 アイスノベルズ
857円 (ISBN4-7755-0217-4)
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【あらすじ】
 昔の栄華はどこへやら…の久慈家の池に突然降ってきたのは――なんと! 静秀のひい祖父さん・一郎だった。一郎は若くして神隠しにあい、死んだものと見なされていた。それが…、今百年以上もの時間を超えて、若い姿のまま戻ってきたのだ。未来にいることを信じられず、過去を思い淋しがる一郎…。始めは彼をうさんくさいと思っていた静秀も、一郎を守ってやりたいと思うようになり…。

【感想】
 佐藤一郎は幼い頃に妹のカナと共に久慈伯爵家の前に捨てられていた所を久慈家に引き取られ、育てられた。大恩ある久慈家につくそうと思っていた一郎だが、明治四十一年の春のある日、庭の池に落ちてしまい…気が付いたらそこは平成の世で、華族制度も廃止され、程良く没落した久慈家には久慈家の嫡男の雅典と結婚した妹のカナの娘の礼子とその息子と孫一家が住んでいて!?一郎は神隠しにあったと言われていたと聞いて!?
 状況が飲み込めないままに現代に連れてこられ呆然としながらも、久慈家の人々に温かく迎えられる一郎に一人だけ突っ掛かるのは孫の静秀だったが、年齢が近く大学生で時間もある静秀が何故か一郎の現代における教育係になってしまい――!?

 ありえないタイムスリップなネタでしたが、高月さんらしさが程良く出ていて重くならないタッチで描かれていて、楽しんで読めました。
 一郎と静秀とがくっつく過程が少し早足だなぁ~と感じましたが、それよりも、明治時代に人が現代に放り出されたら…という所に私の興味が行っていたので二人の関係は二の次になっててもまぁ、OKな感じでした(苦笑)。

評価【★★★★☆☆☆】
DIMBULAの11月分の更新
 新刊予定表(DIMBULA)の更新がほぼ完了しました。
 Amazonへのリンクは見つけられた物のみ、また現状ではAmazonにアップされていないものもISBNが解った分は勝手にリンク…なのでリンクで飛んでもまだ表示されないのもあります(^^;)ゞ
 また、発売日に関しては現在解っている範囲なので特に小説本に関してはアバウトな所もあります(月末発売とか)…書店で見かけたりして気づいた物に関しては、都度訂正しております。


 因みに来月のお楽しみは…
 
2日 ホワイトハート文庫
『ライバル vol.1 競争と協力と』 柏枝真郷(古街キッカ)
↑柏枝真郷さんの「硝子の街にて」シリーズ後、初のホワイトハート文庫ですよ、買うしかないでしょう!次はどんな物語が読めるのか、今から楽しみです。

6日 SHYノベルズ
『獣の啼く街』 いおかいつき(石田育絵)
↑表紙のイラストに惹かれたのもそうですが、いおかいつきさんの作品には好きなのも多いし、あらすじも面白そうなので間違いなく買うと思います!

21日 Holly Novels
『吸血鬼と愉快な仲間たち(仮) 』 木原音瀬(下村富美)
↑木原音瀬さんは作家名買いNo.1作家さんなので、当然買いです!!

27日 SHYノベルズ
『不道徳な闇』 松田美優(実相寺紫子)
↑前作「自己破壊願望」が面白かったので注目の作家さん。

29日 シャレード文庫
『君にもわかるISO<許可証をください!5> 』 烏城あきら(文月あつよ)
↑先日読んでからすっかりファンになってるシリーズの続きがこんなに早くに読めるなんて~~~♪と、言いつつ実はまだ途中までしか読んでなかったり。このシリーズは間違いなく面白いと確証が持てたので少しづつ読んでます。なんだかマンネリな作品が続いたりしてテンションが下がった時などの為に~~~♪でも続きは嬉しい~~~~~ヽ( ´¬`)ノ

『ピジョン・ブラッド』 吉田珠姫(門地かおり)
↑あらすじを読む限りでは話の展開などは全然好みではないんですが、両性具有と言う設定に実は弱いので(ジャンルを作る位ツボなんで)買ってしまうかも…。


 以上は多分買うと思います。その他、ルチル文庫などに気になる作品がありますが、作家買いをする作家さんは上記位なので、その他は書店で実際に見てから買うと思います。
 あと、漫画も殆どは見てから買うでしょう…。
 
 あ!でも今回調べてて見つけた一冊で10月31日発売予定の
『災厄のてびき -新装改訂版-』 草間 さかえ
↑既に勿論持っているんですが、東京漫画社のHPには
______________________________
 商業誌デビュー作が収録された初コミックスの待望の復刻! 
 単行本未収録作品+書き下ろしを加えた全9編、新装改訂版。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と!!!書き下ろしって何ですか!?単行本未収録ってことは今持っているのには載ってないんですか!?……と言う事で買うかもしれません…。
『傲慢な恋人』 魚谷しおり
傲慢な恋人魚谷しおり / 佐々木久美子
白泉社 花丸文庫
552円 (ISBN4-592-87467-6)
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【あらすじ】
 飲料メーカーの営業マンである牧野哲也は、その美貌から「貴公子」と呼ばれているが、仕事に厳しいため「鬼」と敬遠されていた。後輩の永井宏幸は牧野を恐れず、大型犬のように懐いている。
 ある晩、出張先のホテルで永井に告白された牧野は、ほだされてつい寝てしまう。牧野は一夜限りのつもりだが、永井はまとわりついてくる。そこで牧野は永井にある「契約」を提案した……!?

【感想】
 大手飲料メーカーの東京本社・営業に属する27歳の牧野哲也は営業先では「貴公子」や「王子様」と称される程の容姿と笑顔を称えているが、一転社内では「鬼」と恐れられる程の厳しさで通っている。そんな牧野に屈託なく懐くのは永井宏幸、約二年前の入社時に牧野が教育係を務めて以来、何かと頼ってくる…牧野がどんなに厳しく怒っても、翌日には笑顔で慕ってくる永井は牧野にとっても可愛い後輩の一人…だと思っていたそんな永井からある日突然「好きだ」と告白されて…ゲイの牧野にとっては男性同士と言うのは問題にはならなくても、会社内でそういう関係を持つつもりはなくて…でも思いがけず必死な永井の告白に牧野は――。

 イラスト買いでした…佐々木久美子さん、雰囲気が好きなんですよねぇ。
 学生時代にラグビーで慣らした体育会系の永井という大型犬にとことんまで懐かれながら、そんな永井を振り回す牧野のご主人様ぶりは読んでいて面白かったです。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『今宵、眼鏡クラブへ。』 秀香穂里
今宵、眼鏡クラブへ。秀香穂里 / やまかみ梨由
プランタン出版 プラチナ文庫
552円 (ISBN4-8296-2345-4)
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【あらすじ】
 眼鏡onlyのデートクラブの店長・椎堂は、凄惨な過去のせいで超毒舌。だが店のNo.1の北原は、椎堂の弱い内面を見透かした。腹立ちまぎれの「俺の相手をしろよ」に忠実に従う彼に、思いがけずイかされる。望むだけ、甘いSEXを与えてきた。長い指が熱孔を嬲るのに咽び泣くが、こんな命令に従う従順さがわからない。なのに、彼に期待する自分がいる。そんな時、北原が客に催淫剤を仕込まれた。普段と違う欲望の滲む眼差しに椎堂は思わず…。レンズの奥の忠愛に蕩かされる悦楽。

【感想】
 25歳の椎堂里見が六本木で一年半前に始めた店「クラブ・キラ」は椎堂を含めて従業員5人がすべて眼鏡をかけて接客する表向きは女性向けのバーだが、そのサービスは飲食だけにとどまらず、客の求める事で金さえ積まれればなんでもOKの違法デートクラブ。
 大っぴらに宣伝はしないものの、堅実な方針で経営は順調。
 だが、どれだけ接客で甘い言葉を与えようとも、椎堂にとって女は金を毟り取るための対象に過ぎず…だからといって男性に対しても同様の思いが強く、過去のトラウマから人間不信気味の椎堂にとっては信じられる物は「金」だけ。
 だが、そんな椎堂にとって部下の一人である相澤は自分と正反対のまっすぐな性格に何処か惹かれるものを感じていて、でも相澤にはすでに「恋人」がいて今更、どうすることもできない現実があり…そんな時、同じく部下の北原に、誰にも知られていないと思っていた椎堂の気持ちを知られてしまい==。

 全員眼鏡着用のデートクラブという異色の設定に興味を惹かれて購入決定。
 椎堂の過去が思っていた以上にハードで彼のいまだに引きずっているトラウマ等も興味深かったです。
 話のテンポもよくて、椎堂の内面も丁寧に描かれていて読み応えがあったと思います。
 ただ、最後の方で椎堂の過去の男である石神との関係に結局のところ決着がつかなまいまま終わった感が残ったので…少し消化不良な感じが残りました。この作品、続編が出てくれたらその辺りをきちんとまとめてほしいなぁ…。
 またデートクラブの他の店員さんについてもそれぞれ気になる感じでしたので、彼らのお話も読んでみたいところです。

評価【★★★★★☆☆】
『年下の男』 椎崎夕
年下の男椎崎夕 / 高久尚子
大洋図書 SHYノベルズ
860円 (ISBN4-8130-1122-5)
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【あらすじ】
 逃げなかったじゃないですか――大澤敬館上の出逢いは最悪だった。通勤電車で敬は館上から痴漢と間違えられたのだ。その数十分後、ふたりは上司と部下として再会する。おまけに、どんな偶然かふたりは同じアパートの隣人でもあった!
 気の強い敬に、人の好い、そのくせ複数の男女とつきあう館上。対照的なふたりだったが、いつしか親しくなる。とおろが、酔った勢いでねてしまったことからふたりの関係は激変してしまい!?

【感想】
 28歳の大澤敬は、通勤電車で痴漢に間違われた最悪の出逢いの相手、館上と会社で再会し…何と新たに部下として一緒に働くことになってしまい、しかも家に帰れば何故かまた館上が隣人となっていて…26歳の館上との関係は更に微妙になっていき…。
 敬にとって第一印象は最悪だった館上だが、一緒に仕事をするうちに何となく距離が縮まっていって…しかし、ある日酔った勢いで寝てしまって!?

 椎崎夕さんの作品は初めてでしたが、とても読みやすい文章で一気に読めた感じでした。
 大澤の性格が一本筋が通っていて、彼の視点から話が進むのでついつい敬に感情移入しながら読んでしまいました。
 相手の館上は最初は好青年風だったのが読み進めていくウチにどんどん「ロクデナシ」風に変貌していったのには少し戸惑いましたが…人間というのは色々な面を持っているものだしなぁ…という程度で楽しく読めました。

評価【★★★★☆☆☆】
『恋の花』 妃川螢
恋の花妃川螢 / せら
二見書房 シャレード文庫
552円 (ISBN4-576-05005-2)
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【あらすじ】
1500万円分、ご奉仕させてもらうぜ。若社長
 カフェ・チェーンを経営する美貌の青年実業家・朝比奈はある日、ヤミ金に追われていた男を助ける。その男・大槻は以前から朝比奈が引き抜きをかけていた接客のプロだった。借金肩代わりの交換条件として、新店舗のマネージャー就任を提示した朝比奈に対し、にべもなく断る大槻。カッとなった朝比奈が持ちかけたのはなんと――愛人契約!?
 面白がってその提案を受けた大槻だが、愛人のはずなのに朝比奈はまったく「夜のおつとめ」をさせてくれず…。
 意地っ張り美人社長vsワイルドな凄腕カフェ店長、素直になれない大人同士のプライド&ラブ。朝比奈の超絶可愛い意地っ張りぶりに大槻がメロメロな書き下ろしつき。

【感想】
 朝比奈諒は両親が小さな喫茶店から興したカフェを中心とした飲食店を経営するイーズ・コーポレーションの二代目として、更に事業を展開させ業界注目の青年実業家として知られている。そんな朝比奈だが、今までの両親が確立しマニュアル管理の行き届いたカフェ・チェーンとはひと味違う、自分の信じる物、認めた物だけを詰め込み自分自身が企画したカフェ…失敗は許されない店舗だったが、オープン直後にマネージャーに辞められてしまい、早急に代わりのマネージャーを探していた所に、以前から是非とも引き抜きたいと思っていた大槻が借金の取り立てに合っているのに遭遇して、ついその場の雰囲気で「愛人」になれと提案してしまい――!?

 カフェを舞台にしたお話という事で、朝比奈の新店舗にかける思いや、両親から受け継いだ会社への思い、また大槻の仕事に対する姿勢など読み応えがありました。
 作品の各所に出てくるカフェならではの紅茶や珈琲などの描写からついつい、美味しいお茶が飲みたくなってしまったり(笑)。
 こういう仕事に対する真摯だったり熱い思いの伝わってくる作品って好きです。
 また朝比奈の仕事は出来るけど恋愛事には奥手な雰囲気とせらさんのイラストがとてもマッチしていたり、朝比奈に常に影のように付き従っている秘書の宗方さんなど脇役もいい味を出していて楽しく読めました。

評価【★★★★★☆☆】
『ボディーガードは愛を継ぐ』 高月まつり
ボディーガードは愛を継ぐ高月まつり / 蔵王大志
角川書店 ルビー文庫
514円 (ISBN4-04-451202-7)
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【あらすじ】
 超有名ボディーガード会社<ガーディアン・ローブ>に所属する高中狭霧はワンコ気質の腕利きガード。死の床にある元の主人から、弱冠二十歳の財閥の後継者・朝比奈隠香を新しい主人として託される。顔合わせでいきなり「生涯俺だけを守れ」と告げてきた暴走気味の隠香に反発しながらもガードする狭霧だったが、「俺はお前を残して死んだりしないから」と真剣に愛を告げられ胸がキュンとしたところを、押し倒され自らねだるほどの快楽を与えられるが……!?
 爆笑★ラブバトル!

【感想】
オススメ!
 高中狭霧は一度と保護欲を刺激されると“守ってあげたい”“相手の為に何かしてあげたい”と相手を第一に考えてしまう「ワンコ」な性格。そんな狭霧が初めて“専属ボディーガード”となった大企業の社長・朝比奈春登から次の主人として、彼の甥で後継者でもある朝比奈穏香を指名されたが、主人に忠実すぎる程の忠誠心から新たな主人を受け入れる気持ちになれない…。しかし、そんな狭霧に対して穏香は「好きだ!」と愛の告白をしてきて!? しかも若くして大企業のトップとして立たなければならなくなった穏香に対して狭霧の「ワンコ回路」が発動してしまい――!?

 高月まつりさんのボディーガード・シリーズ第二弾。
 前作『ボディーガードは口説かれる』で良き先輩として何かと智弘をフォローしてくれていた狭霧先輩のお話でした。
 今回は狭霧の胸中での一人ツッコミが主でしたが、相変わらずテンポのよい会話は爽快で一人で大笑いさせて貰えました。
 ワンコ回路を持つ狭霧もナイスなキャラですが、そんな彼に熱烈アプローチする穏香もMIT出で趣味でロボットを作れる位の頭脳を持つと言うとてつもない設定で…いい味を出していたと思い、また狭霧の勤める<ガーディアン・ローブ>と言うボディーガード会社も普通では考えられない会社なら、穏香が率いる朝比奈グループの本社もとてつもなく非現実な感じで、全体的に非常識さ全開でしたが、ソレもコレもこの作品ならアリ!と思わせる所がまた凄い、とにかく面白くて、細かなツッコミは霞んで気にならなくなってしまえる。高月さんのコメディは面白い~~~と久々に実感した作品です。
 このシリーズ、現在は二作までみたいですが、是非とも他のボディーガード達の活躍も読んでみたいです♪

評価【★★★★★★☆】
『ブリリアント★BLUE(2)』 依田沙江美
ブリリアント★BLUE(1)依田沙江美(Yorita_Saemi)
新書館 Dear+コミックス
552円 (ISBN4-403-66115-7)
 

【あらすじ】
 ホロ酔いで上機嫌な章造にキスされ、舞い上がり気味の七海。ふたりの気持ちはおんなじですぐに恋人になったものの、ここは片田舎、人の目も耳もある実家暮らし……。
 内緒の恋はあっという間にバレ、さらには誤解が誤解を生んで、事態はとんでもない方向へ……!? 章造のところにコワモテの新人・なおプーがやってくる番外編も収録した、シリーズ完結編!!

【感想】
 結局、都会には戻らずに実家を手伝う事にした章造。田舎ならではの近所付き合い等にウンザリしながらも折り合いを付ける日々。そんな中、久しぶりに再会した幼馴染みの七海が男性と付き合っていたと言う事を知り…更には七海に好意を抱き始めている自らの気持ちを自覚するが、精神年齢が低く嘘が付けない七海との関係を、周囲に密着した田舎で秘密にしていくのはとうてい無理な話で、でもついつい酔った弾みでキスをしてしまい――。

 精神年齢が小学生並ながらも、周囲から愛されるおバカな七海と、理論派で何気なく辛辣な事を口にしがちな章造とのお話は私にはとてもツボでした。
 章造や七海、更に彼らの周囲の人々がとても生き生きと描かれていてまるで私もその地元の人間の一人になったような気分になってきます。
 そして、思った通り直ぐにバレが二人の関係が、思った以上にアッサリと周囲に認知されてホッとしつつも、続編のなおプーのお話は、私としては「そこで終わるの!?」と言う感じで、その後の章造となおプーとの関係が気になる所です。
 全体的に、依田さん独特のホンワカとした雰囲気の作品で楽しめて読めました。

評価【★★★★★☆☆】
『ブリリアント★BLUE(1)』 依田沙江美
ブリリアント★BLUE(1)依田沙江美(Yorita_Saemi)
新書館 Dear+コミックス
552円 (ISBN4-403-66090-8)
 

【あらすじ】
 章造は、腰痛を悪化させた父に代わり家業の工務店を手伝うため、久しぶりに故郷に帰ってきた。そこで再会した幼馴染みの七海は、あいかわらずのぽわわんぶりだけど、すっごくキレイになったわ、スナオだわ、なつこわで……!?
 天然おバカな七海と、苦労性の章造。ガテン系田舎暮らしの二人に恋は芽生える……!? ドキドキ、ラブ&ハッピーなストーリーがスタート!!

【感想】
 三田章造は、実家の工務店を手伝うために故郷に戻ってきたが、予定では一ヶ月間。父の腰の具合が回復したら、また都会に戻るつもりで、無難に田舎での仕事をこなしている。
 そんな章造が再会したのは、パッ見では十代にしか見えない同級生だった牛島七海。だが、以前のぽっちゃりしていた面影は無く、女性的にも見えるかわいらしさを持った七海から何故か目が離せなくなっている章造がいて――。

 七海さんのおつむの弱さがツボでした。
 可愛い顔して、知能的には小学生位?な価値基準を持っていて、でも電気工事や数字の事には天才的な所がある七海のキャラが光っていたかと。そして、そんな七海にどんどん章造が惹かれていく様子が読んでいてとても微笑ましかったです。
 また、田舎だからこその、人と人の付き合いや関わり方が作中にさりげなく出てきて、とても味のある作品だったと思います。

評価【★★★★★☆☆】
小説b-Boy 2006年10月号
小説b-Boy 2006年10月号 既に11月号が発売となっているので、大慌て気味にアップ(苦笑)
 今回は購入早々、榎田尤利さんの作品を読んだ以外はどうも気分が乗らず、放置しておりました。でもアップするにあたり、あと二作読みました。その他は続き物だったり(続き物は続きが気になってしまうので、最終話が出るまでなるべく我慢してます)、好みではなかったりして…全体的にあまり読まなかったかなぁ…。




小説b-Boy 2006年10月号
NOVEL
『SASRA 第一回』 Unit Vanilla(円陣闇丸)
『誘惑ヴォイス 禁断の男性合唱団(前編)』 剛しいら(左崎なおみ)
『エロとじ♪/縛めの白薔薇』 あさぎり夕(かんべあきら)
『学園ヘヴン 七条編 最終回(原作:Spray)』 市村奈央(氷栗優)
『わがままな唇』 夜光花(サクラサクヤ)
『吸血鬼には向いている職業』 榎田尤利(佐々木久美子)
『Coffee Suger』 玉木ゆら(ヤマダサクラコ)

COMICS
『夕暮れにはまだ早い』 まさお三月
『アフター5はKissの雨』 果桃なばこ

↓以下は私の読んだ作品の個人的なあらすじと感想です(ネタバレ注意!)

『わがままな唇』
 リーマン×リーマン、再会愛
  意地悪で傲慢で不遜な彼の、強引な愛情に翻弄される。

 小谷明は弱小文具メーカーの開発部に勤務するサラリーマン。そんな彼が今一番憂鬱なのは、中学校の同窓会だ…何故なら、中学時代の三年間、虐められ続けていた記憶があるから…本来なら良い思い出などない同窓会になど行きたくはないのだが、たまたま同級生の一人が大手文具メーカーに就職した事を上司に知られてしまい「昔虐められた仕返しに情報を盗んでこいよ」と言われてしまい…意を決して向かった同窓会だが、やはり直前で足が止まってしまう。と言うのも、その文具メーカーに就職した桜崎恭平こそが、小谷を一番虐めていた人物だったからだった――。
 再会した桜崎は相変わらずいじめっ子の面影を残していて、事ある毎に小谷にちょっかいをかけてくるが――。

 
 夜光花さんの作品は文庫で読んだもので幾つか好きな作品があるのですが、今回は…ちょっと話の展開が読めすぎたと言うか、小谷があまりにもボンヤリしすぎてたのか、どうにも話にのめり込めないままに終わってしまった感じが残りました。
 夜光さんの持ち味(と勝手に私が思っている)“推理”もなく全体的に物足りない感じでした。
『吸血鬼には向いてる職業』
 マンガ家シリーズにNEW HERO(?)登場!
 新人熱血超オタク編集、原稿のためなら貞操も捧げます…!?

 野迫川藍はマンガ好きが高じて、出版社に入社し、この春めでたく『月刊ジージンタ』編集部に配属された新人編集。だが、その熱意だけは誰にも負けず、マンガが好きで、とにかく好きで、それは既にオタクレベル。その藍がこの度めでたく担当となったのは『ジージンタ』の看板作家で現在、大好評連載中の『ゴスロリ吸血少女Ψちゅるちゅる』を執筆中の黒田瑞祥だった!
 だがこの黒田…描くマンガはヒットするが、編集泣かせで有名で…初対面で「締切りを守らない」と豪語し、しかも自分の事を「吸血鬼」と言いだして――!?

オススメ!
 吸血鬼漫画家と筋金入りオタクと言うかなりぶっ飛んだ設定でしたが…とても楽しませて頂けました。
 ここまで弾けた話だと寧ろ面白さになっていてイイですね~~。
 藍が黒田のイジワルナ条件でゴスロリのコスプレで書店に営業に回る所なんかは爆笑してしまいました。
 全体的に楽しく笑える作品だったと思います。
『肌まで愛して』 やまかみ梨由
肌まで愛してやまかみ梨由(Yamakami_Riyu) 原作:剛しいら
徳間書店 Charaコミックス
533円 (ISBN4-19-960296-8)
 

【あらすじ】
 経営難に悩む青年社長・嗣巳は偶然、一夜を共にした、ゆきずりの男が忘れられない。
 だが再会した化レオン正体は、経営立て直しのためヘッドハントされてきた企画部長のだった!
 「おとなしく抱かれるのは、会社のためか?」
 昼間は有能な部下の顔をした黛に、夜ごと抱かれる嗣巳だが!?アダルト下克上LOVE。

【感想】
 父が倒れたことにより、呼び戻された小南嗣巳はそのまま父の経営する紳士服店の社長として苦しい会社の立て直しに頭を悩ませる日々…。もともと嗣巳は幼い頃に父が出演した自社CMがトラウマとなっていて、決して自社製品には袖を通そうとしない。
 それはすなわち、自社の製品に愛着が持てていないと言う事で…そんな嗣巳の前に現れたのは、他社からヘッドハントされてきた黛森で、だが初対面の筈の彼とは、前夜ベッドを共にしていて――!?

 嗣巳の父親の会社への複雑な気持ちや、それでも良いスーツを作りたいと言う思い、またその過程で黛と対立しながらもお互いが信じる方向を認め合っていくと言うのがとても上手く表現されていて読み応えがありました。

評価【★★★★★☆☆】
腐女子の香り…(死)
【腐女子】
腐女子(ふじょし)とは、男性同士の恋愛を扱った小説や漫画を好む趣味を持った女性を指す言葉。(Wikipediaより)


 腐女子って最近、よく聞く言葉ですよね。ってだいぶ前からですか?私は最近です…(遅い?)
 まぁ、上の定義から行けば、私は十分に腐女子ですよ…。
 
 ところで、みなさんは、周りに自分が腐女子だという事をどれ位知られてますか?
 かくいう私は親には中学生の時にバレました(泣)。
 修学旅行に行く時に部屋のベッドの上にウッカリJUNE(雑誌)を出しっぱなしにして行った(ウッカリしすぎ!)ら、帰宅したら親の寝室にありました(爆死)…読まれたらしい…。
 慌てて回収して、何事もナカッタかのようにしました。親も敢えて突っ込んで聞いて来なかった……だいぶ後までその事はお互いに触れられない話題となっていました。今でも何となくお互い話題にはしません(だって嫌そうな顔されるんで)。

 で、友達ですが…オフに関しては中学・高校の頃は周りに読んでる子も多数居て本の貸し借りや、感想なんかも言い合ったりして嗜好を隠そうともしていなかったんで、かなりいたんですが、そう言った友人達は疎遠になったり何時の間にか卒業していたりして、今では本について語れなくなりました。
 大学の友人にはひた隠しにしていました。でも最近、着実にバレていっていて、その友人達からは「何を今更」と言われてます。
 曰く、学生時代から私が隠そうとあまりにするので、知ってたけど敢えて言わなかったと…。

 何故!?何故ばれてるの!?(あんなに必死で隠してたのに!)
 
 と(かなり必死に)聞いたら、逆に
 
 「え!?アレで隠したツモリ!?」

 
 と本気で驚かれた…_| ̄|○ il||li
 
 そんなにバレバレでしたか…。
 
 どうやら私は何かをウッカリ垂れ流してるようです……それとも腐女子の匂いがするのか…(そんな匂い嫌だ)。

 因みにWikipediaの定義で言うと、私はもう貴腐人って所ですかね。
『オヤジ拾いました。』 三島一彦
オヤジ拾いました。三島一彦 (Mishima_Kazuhiko)
角川書店 ASUKAコミックスCLDX
560円 (ISBN4-04-853834-9)

 

【あらすじ】
 仕事に疲れ、道に行き倒れていたところを、超お金持ちのお坊ちゃん高校生・壬生龍之介に拾われたバツイチ・子持ち(!?)サラリーマンの佐伯良二。目が覚めた途端、壬生に「好きだ」とキスされて、気づくと超豪華マンションに拉致…!?
 突拍子もない展開に驚きつつも、動揺のあまり拒んだ途端、泣き出した壬生に良二は……?? 年の差・身分差・お邪魔ムシ。世間知らずなお坊ちゃん×純粋培養オヤジの恋には障害が一杯?
 同時収録は、強引高校生×意地っ張り執事の下克上ラブ『執事お好きですか?』♪

【感想】

『オヤジ拾いました。』
 仕事帰りに力尽きて行き倒れになっていた佐伯良二を拾ったのは、高校生の壬生龍之介。目覚めた良二は突然見知らぬ高校生から愛を告白されて、どこから突っ込んでいいかも解らず途方に暮れているウチに、何処か龍之介が居ることが心地よくなっていき――。

 龍之介のぶっ飛びぶり(道ばたで拾ったオヤジに一目惚れして、アプローチをしまくり、果ては勝手に部屋を用意して盗聴器まで仕込む様子はそれこそ、何処から突っ込んでイイか解らず、さらにそんな17歳も年下の龍之介に呆然としているウチに流されてしまった良二のボンヤリ振りなどが弾けていて寧ろ面白さになっていた気がします。
 ただ、龍之介がお金持ちと言う設定や、良二が倒れる程のハードワークと言う設定のわりにはそういった説明が殆ど無かったのが少し物足りなさが残ってしまったのが残念でした。

『執事お好きですか?』
 『オヤジ拾いました。』の龍之介のお就きの執事・中谷と、龍之介の同級生・真下のお話。
 幼い頃から育ててきた(?)龍之介が不本意ながら、佐伯良二という恋人が出来て、お坊ちゃま大事の中谷としては、複雑な気持ち…。そんな中谷に朝から熱い愛の告白をするのは、龍之介の同級生の真下。
 普段は一蹴するのだが、龍之介と佐伯の事で弱っていた中谷に真下の「好き」と言う告白は心に染みてきて――。

 坊ちゃま馬鹿の中谷に、高校生の真下が必死のアプローチをする様子や、世話好きでついつい真下にまで庇護心が疼いてしまう中谷の様子が面白かったです。
 また、龍之介が恋人が出来て、何処か子供が離れていく時の様な寂しさを感じている中谷を真下が必死で慰めようとする所なんかは初々しい感じでした。
 ただ、やはり細部の描写がイマイチ物足りない感が残り…どうも佐伯にしても中谷にしても30歳過ぎに少し見えず、年の差モノと言う感じがあまりしなかったのがオヤジスキーとしては物足りなさが残ってしまいました…マニアックすぎですかねぇ(苦笑)。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『ミツバチの王様』 中原一也
ミツバチの王様中原一也 / こいでえみこ
二見書房 シャレード文庫
552円 (ISBN4-576-04126-6)
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【あらすじ】
なんなら今から俺が躰で慰めてやってもいいぞ
 都会の喧噪から離れた海沿いの喫茶店「香粉」。マスターの杉崎は、今の爽やかさからは想像もつかない理由でエリートサラリーマンの道を捨てることになった曰くつきの過去を持っている。その杉崎が最近夢中になっているのが、地元の養蜂家・謝花が作る風味絶佳の蜂蜜。彼の蜂蜜を卸してもらいメニューに取り入れたいのだが、何度直談判に赴いても無愛想な謝花の応対はけんもほろろ。交渉がダメなら行動でとばかりに杉崎は謝花の手伝いを始めるのだが、思わぬところから杉崎の「過去」が蒸し返されることになり――。匂い立つような男の色香を放つ謝花と跳ねっ返りの美人マスター杉崎の、蜂蜜より甘いスロウライフ・ラブ♪

【感想】
 ゲイの杉崎はストレスが溜まると、行きずりの相手との一晩の快楽でそれを発散させるという癖を持っていた。エリートサラリーマン時代は過労気味の仕事内容からストレスも溜まりがちで…その悪癖とも言える男絡で結局仕事を辞める事になってしまった杉崎は、そんな自分に嫌気がさして三年前にアッサリと脱サラして喫茶店「香粉」のマスターとなり、今では片田舎で幼なじみの南谷とのんびりと喫茶店を切り盛りしてした生活を送り、悪癖も出てくる様子はない。
 そんな杉崎が今、何としても欲しいのが偶然口にした謝花の作る蜂蜜。店でワッフルにかければ美味しいに違いないそれを何とか卸して欲しいと交渉するが、謝花はなかなか承諾してくれず…そんな時に、杉崎が都会に置いてきた「過去」が彼の前に現れて――。

 『愛してないと云ってくれ』が思いの外面白かったので注目中の中原一也さんなので手に取りました。
 男臭い魅力に溢れた謝花と、喫茶店のマスターで優男風の杉崎との駆け引きと、彼らの「過去」が絡んできてテンポのよいお話でした。
 また、作品に度々出てくる養蜂の話もワクワクする感じで楽しく、こういう雰囲気のお話もいいなぁと思いました。

評価【★★★★☆☆☆】
『宵待の戯れ~桃華異聞~』 和泉桂
宵待の戯れ~桃華異聞~和泉桂 / 佐々成美
幻冬舎 ルチル文庫
571円 (ISBN4-344-80839-8)
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【あらすじ】
 富農の御曹子・灯璃は十四歳。桃華山の麓にある遊廓・桃華郷の中でも最高級の妓院・東昇閭へ向かった灯璃は、一番人気の男妓・聚星を選ぼうとして一蹴される。ようやく聚星と会えた灯璃に、半年後の元服までにいい男になれと聚星は言い、灯璃も再会をを誓った。それから一年、信頼していた人々に裏切られすべてを失った灯璃は、男娼として聚星と再会し……!?

【感想】
 両親に愛されて育った灯璃は父の突然の死により、一族を背負っていかなければならない身になり、許婚との結婚も間近となっているのだが、許婚である従姉妹には嫌われてばかり…これではいけない!と結婚までに女性との付き合いを学ぶためにお付きの明正と連れ立って、桃華郷に来たがそこで見たこともない美貌の麗人・聚星と出会い、相手を選ぶなら彼がいい!と主張する。しかし、聚星には一蹴されてしまい。何とか聚星に相手をして貰いたい!と頑張る灯璃に対して聚星は「半年後までにいい男になったら」と条件を出した…しかし、半年後の約束も灯璃は現れず…それから一年、状況が全く変わってしまい親しい人から裏切られ売られてきた灯璃が桃華郷を訪れて――。

 『桃華異聞』シリーズの1作目とのこと。
 中国風ファンタジーとしても妓楼物としても楽しんで読めました。
 ただ、作品を半分以上読み進めないと、なぜ灯璃が男娼として売られてきたのか…そういう経緯がなかなか判らず判らずイライラしてしまい、作品に少し入り込みにくかった感がありましたが、経緯が判った後は灯璃や聚星にすんなりと感情移入できて楽しく読めました…。
 何より灯璃の世間知らずながらも色んな事に一生懸命な所も好感が持て、また聚星の過去を含んだ彼の思いなどが作品に絡んできて面白かったです。
 また、他の登場人物達もとても生き生きとしてて読み応えがありました。
 今作の登場人物が次作に出てくる様なので今から楽しみです。

評価【★★★★★☆☆】
感想のHTML化と10月の新刊予定
 月が変わりましたので、本館のASSAMURUHUNAの9月分の感想をHTML化しました。

 その他、新刊予定表のDIMBULAに気づいた限りの小説・雑誌・漫画の新刊予定をアップしました。ただ、まだAmazonへのリンクは一部掲載されていない物がありますのでそちらは、Amazonにアップされたら更新していきます。

 因みに今月の私の楽しみな新刊は
 シャレードコミックス 『美しく燃える森』 依田沙江美
 Dear+コミックス 『是-ZE-(4)』 志水ゆき
 SHYノベルズ 『エス 残光』 英田サキ(奈良千春)
 花音コミックス 『愛のチカラで恋をするのだ』 夏水りつ
 リンクスロマンス 『月と茉莉花 ~月に歩す~』 佐倉朱里(雪舟薫)

 です!夏水りつさんの新刊はかなり前から心待ちにしていたものですし、『月と茉莉花』はまさか続編が読めるとは思っていなかったので、嬉しいサプライズです!
 楽しみ~~~♪
『言葉もなく、花は』 榊花月
言葉もなく、花は榊花月 / 九號
幻冬舎 ルチル文庫
533円 (ISBN4-344-80841-X)
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【あらすじ】
 別荘地で暮らす19歳の光村草は、実は五辻組先代組長の庶子。五辻の別荘地に近寄るなという母との約束を破り、配達のアルバイトで出向くことに。そこで現組長の異母兄・克哉と対面した草は、克哉に惹かれ別荘に通い始める。その想いが兄に対するものではないと気づいた草だったが言うことはできない。そんな草と、克哉は強引に身体の関係を結び……!?

【感想】
 六年前に突然、母に連れられて東京から離れた別荘地へと引っ越した草は、それでも常に会った事もないやくざだと言う父の影が付きまとい、人とは今一歩踏み込んだ関係を築けずに育ってきた…。
 母は草が父方の人間と少しでも接触しようとするのを禁止するが、しかし近所にはその五辻の別荘もあり…。19歳の夏、それまで人が殆ど来なかったその五辻の別荘に人が来て…しかもそれは会った事のなかった義兄で。母からキツく止められていたのに、義兄に会いに行ってしまう草だったが――。

 表紙絵に惹かれて購入決定。
 克哉の片足が不自由なヤクザの組長と言う設定にも興味を覚えました…が、読んでみたら私の思っていたような話ではありませんでした…(残念)。
 お話の方は、全体的に無難にまとまっていたんですが、纏まりすぎていたと言うか、話の展開もそんなに激しくなくて先が読みやすい展開で、私的には少し物足りなく感じてしまいました。
 終わり方も私としては、あんまりスッキリしない感じで…全体的に消化不良気味です。
 ちと辛口になってしまいましたが、今回は私のイメージした作品ではなかったと言うのが一番のネックなのでかなり個人的な好みの問題ですね;

評価【★★☆☆☆☆☆】
『慰安旅行に連れてって!~許可証をください!2~』 烏城あきら
慰安旅行に連れてって!~許可証をください!2~烏城あきら / 文月あつよ
二見書房 シャレード文庫
571円 (ISBN4-576-04082-0)
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【あらすじ】
僕は君のために喜美津に呼ばれたんだ。
その責任は絶対取ってもらうからな。

 喜美津化学五年に一度のビックイベント、慰安旅行の幹事を任されただが、工場排水の水質悪化というアクシデントに見舞われ、その対応で寝る間もないほどの忙しさに追われることに、さらには将来のために大学の通信課程を受けるよう前原を説得して欲しいと、会社から頼まれごとまでされてしまう。しかし、前原が漏らしたとある一言がきっかけで、弘は「君とはもう寝ない」と宣言し、絶縁状態に!?
 地方の化学薬品工場を舞台に、四大卒のホープ、品証の弘と製造部の若頭、前原が繰り広げる、濃密&おとぼけワーキングデイズ。
 ボリュームたっぷりの書き下ろしつき、好評シリーズ第二弾!

【感想】
オススメ!
 喜美津化学の品証部の阿久津弘は窮地に立っていた。この半月で工場から排出される工業排水が国が定める基準をオーバーしてしまった為だ。市役所の環境保全課の担当者からは一ヶ月後の再検査までに改善が見られなければ、操業停止という最悪の事態もあり得る工場にとっては大問題の事態となりかねない。にも関わらず原因の究明はなかなか進まず…。
 しかも一ヶ月後には、五年に一度の喜美津化学の慰安旅行の時期とも重なり、その幹事を引き受けた弘だったが、万が一、排水の基準が改善されず操業停止となれば慰安旅行どころではなくて…正直な所は排水の事だけで手一杯。
 更に一杯一杯の弘に工場長から、前原に大卒資格を取らせるための通信教育を受けるように説得して欲しいと言う依頼まできて――。

 一巻に引き続いてとても楽しく読めました!
 工場の事を一生懸命考え仕事にプライドを持って邁進する弘や前原達の姿はもう格好いいと言う言葉だけでは言い表せない大人の男としての魅力があると思います。
 今回は弘の男としてのプライドが前原の何気ない一言で傷つけられてしまし、そこから二人の間だにギクシャクした雰囲気が生まれてしまいますが、それを二人が同じく仕事に対する熱い思いを共有する事によって、そういったわだかまりも次第に解かれていく、そう言った過程がとても読み応えがありました。

 今回の私の笑いの一番のツボは何と言っても「馬糞ウニのサンコンさん」でしょう!後々まで笑わせて貰いました(爆笑)。

評価【★★★★★★☆】
『市長は恋に乱される』 榊花月
市長は恋に乱される榊花月 / 北畠あけ乃
徳間書店 Chara文庫
533円 (ISBN4-19-900409-2)
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【あらすじ】
 父が政治家でも、決して後は継がない――。そう親友と誓い合った北楯冽は、今や全国最年少のカリスマ市長。ところが約束を違えた冽の前に、親友の中津川直人が、なんと対立政党の秘所となって現れた!! 六年前、冽を激しく詰って決別した直人が、なぜ同じ政界に…?しかも戸惑いを隠せない冽を「ずっとお前を好きだったんだぜ?」と無理矢理犯して…!? 政界の若きサラブレッドたちのポリティカルLOVE。

【感想】
 北楯冽と中津川直人は共に父親が代議士であり、幼い頃は学校で冷やかされたりするそういった環境が嫌で仕方なかったと言う点で共感し合い「後は継がない」と違い合い、お互いを親友と思い合っていた。しかし、成長するにつれ政治家としての父親を尊敬する様になっていった北楯と、汚職にまみれ常に後ろ暗い噂が絶えない父親に対する憎悪を深めていった中津川との立ち位置はいつしか変わっていき…二人の関係は北楯が26歳の時に父の急死により衆院選に出馬したことにより突如として壊れてしまい…。
 それから六年、衆議院議員から地元の市長へと転身した冽の前に、あれほど憎んでいた父親の議員秘書として直人が現れて――。

 表紙に釣られて購入決定(苦笑)。
 最初の数頁がとても読みづらく感じましたが、その後はスラスラと読み込めました。
 冽の政治家としての姿勢は清々しくて「こういう市長がいたらなぁ…」と思い、また作品に絡んでくる衆議院選の人間模様も面白かったです。
 淡々とした文章でしたが、それが冽視点の作品にはとても合っていたと思いました。が、直人との絡みのシーンも少し淡々としすぎていた感があり、政治を舞台にしている点では楽しめましたが、二人の話としては少し物足りない感が残ってしまいました。

評価【★★★★☆☆☆】
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