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梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
b-Boy Phoenix 2 【不細工特集】
b-Boy Phoenix 2 【不細工特集】 普段は漫画のアンソロジーは極力買わない様にしているんですが(何しろ嵩張るし、そのうち単行本化するだろうしで)今回は特集があまりにも魅力的すぎて買ってしまいました(苦笑)そして何よりも木原さんの小説もありますしね!

リブレ出版 b-Boy Phoenix
848円 (ISBN4-86263-033-2)
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『b-Boy Phoenix 2【不細工特集】』
 ――誰がなんと言おうとお前は綺麗だ。
『初恋のひと』 日高ショーコ
『まつごのゆめ』 志水ゆき
『されど美しき日々』 草間さかえ
『年上の恋人』 木原音瀬(ヤマシタトモコ)
『めぐり逢い…COSMO』 国枝彩香
『フラクタル』 テクノサマタ
『やめてよして囁かないで』 横井里奈
『アイツの大本命』 田中鈴木

↓以下は私の読んだ作品の個人的なあらすじと感想です(ネタバレ注意!)

『初恋のひと』
 恋は盲目、あばたもえくぼ。カッコよかったあいつは今どこに…!?
 田舎の中学で野球部に所属していた藤原直は先輩や同級生によく虐められていた…そんな直をいつも助けてくれたのが唐橋ハジメ…。直はそんな唐橋の照れ屋で恥ずかしがり屋で、でも優しくゴツい顔も細い目もニキビだらけの顔も大好きだった――だけど10年以上経って再会した唐橋は美容師らしくお洒落で口達者で、昔の彼とは余りにもかけ離れていて――!?
 傍目から見ると、現在の美容師の唐橋の方が断然格好いいのに…直から見ると、昔のニキビだらけの坊主頭の唐沢の方が素敵に見えて…そんな唐橋の事をずっと忘れられなかった直が、雑誌に載った同姓同名の美容師を訪ねていったら、それは実際に長年忘れられなかった唐橋本人で…だけど彼は直の理想からは外れてしまっていて…。
 この直の美的感覚のズレが面白かったです。
 好みからは外れてしまったにも関わらず、ふとした笑顔に昔の面影を見出してドキリとしたりする様子は読み応えがありました。

『まつごのゆめ』
 どうせ最後に見るならば、幸せな夢がいい…。
 戦国時代、藤一郎が側仕えとして使える主人の葉旬は、幼い頃から「夢見」として夢で未来を見通す力を持っており、ゆえに軍神として崇められていた…。しかしその力ゆえに強国へと人質として差し出されることになり…。
 特殊な力を持ちながらも心優しい葉旬が、側仕えの藤一郎に秘かな想いを抱いていて…それなのに、人質として行く先には藤一郎を伴わないと言って――。
 志水ゆきさんの画力ですね。葉旬がとても平凡な外見に見えるのです。最後は切なくて泣きそうでしたが、こういう終わり方も味があって好きです。
 ただ…時代劇も勿論好きなんですが、今回私としては表紙絵の二人のお話が読んでみたかった!あの1枚だけで色々なシチュエーションを想像してしまったのですよ!後ろ手に持った小箱は!? 細目に眼鏡の彼との関係は!? 色々想像できていいんですよー!

『されど美しき日々』
 子供時代は思い出したくない、恥ずかしい恥ずかしい記憶、みじめだった自分。
 ある日突然いじめられるようになった山口正世。理由は変な顔だから…。そんな山口に対して一人だけ優しく接してくれたのはクラスの委員長だった。彼の差し伸べた手を何時しか離せなくなった山口だが、中学校に上がる春休みに委員長は突然引っ越して行き…中学校でも虐めにあった山口は県外の高校を受験し、虐められることはなくなった、そんな時に委員長と再会して――。
オススメ!
 つり目で出っ歯の山口君が可愛いです。そして読み進めるうちに彼が突然虐められる事になった理由が解り衝撃。そういう裏があったのかーーー!!という感じでしたが、それを解りつつ受け入れていた山口の想いにじんわりと来るものがありました。草間さんはこういう少年期の細やかな心理面を描かせると上手いなぁ…と再確認する一作でした。

『年上の恋人』
 優しい気持ちを教えてくれた。泣きたいくらい、切ない想いも。
 刑事の浜渦論の恋人は六歳年上で同性の百田保男。百田は以前は薬物依存で前科三犯の過去を持ち、自殺未遂をした時に警察官になったばかりで巡回中の浜渦が引き留めたのが付き合い出した切っ掛けだ…。百田は自分を引き留めた浜渦に自殺しない代わりにその体を要求してきて…最初は義務感から付き合いだした関係が、だんだんと『好き』になってゆき――。
オススメ!
 『小説b-Boy』の2006年4月号と7月号に掲載された『薔薇色の人生』の浜渦視点の作品。
 『薔薇色の人生』が百田視点だったので、浜渦の気持ちが見えて新鮮でした。彼が最初は義務や義理で付き合いだした百田に対して、だんだんと気持ちが変化していく過程が淡々と、でも細やかに描かれていて、読んでいてとても気持ちが暖かくなりました。
 最終的には浜渦も百田にぞっこんな所とか、今回新たに出てきた浜渦の先輩の甚呉など味のある登場人物なども生き生きとしてページ数はそんなになくても読み応えはタップリありました。
 やっぱり木原さんは、上手いなぁ…とつくづく感じる一作でした。
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