梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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2006年7月まとめ
 今月は、よく読みました…。
 いや、だいたいコレくらいは読むんですが、最近決まった作家さん以外あまり手を広げてなかったんで、食わず嫌いをしてるカモ…と思い、色々な作家さん(と言っても一部ですが)にも手を広げてみたり…。
 その他、大好きな作家さんの作品も幾つかゲットできたりして…やはり面白い作品が更新の一番の原動力になりますね!今月の一番は何と言っても柏枝真郷さんの『硝子の街にて』シリーズの最終巻です。何度読んでも素晴らしい作品なんですが、本当に宝物になりました!
 と言う事で、これまでのサボリっぷりを取り戻すかの様な更新具合でした。
 ブログを使い始めたのも良かったのかも?

HPの更新もこまめに出来ました。
が、HPの方は作家さんごとに纏めるとして、ブログの方がやはりイマイチ見にくいなぁ~と言う事でエントリを纏めてみました。
 ★ごとに分けてますが、評価は当然ならがごく個人的な物です。

BL小説
6★:絶対オススメ!!
『恋について』 木原音瀬
『ブリリアント』 火崎勇

5★:かなりいい!
『絵になる大人になれなくても』 崎谷はるひ
『刑事はダンスが踊れない』 洸 
『神官は王に愛される』 吉田珠姫
『VIP 棘』 高岡ミズミ
『攣哀感情 二重螺旋3』 吉原理恵子
『紅蓮の炎に焼かれて』 愁堂れな
『自己破壊願望』 松田美優

4★:楽しめて読めました。
『発明家に手を出すな』 烏城あきら
『秘密』 たかもり諫也
『獅子座の男』 小川いら
『誓約のうつり香』 秀香穂里
『VIP』 高岡ミズミ
『跪いて、永遠の愛を誓う。』 夜光花
『最後の純愛』 火崎勇
『氷点下の恋人』 春原いずみ
『約束のかけら』 結城一美
『片翅蝶々』 雪代鞠絵
『バカな犬ほど可愛くて』 英田サキ
『驕る僕を愚かに抱いて』 佐伯まお

3★:可もなく不可もなく。
『好きと言えなくて』 小川いら
『闇の愛人』 五百香ノエル
『おうちのルールで恋をしよう』 高月まつり
『ショコラティエは誘惑する』 篁釉以子

2★:うーん、いまいち。
『花陰のライオン』 洸
『リロード』 いおかいつき
『軍服の愛妾』 あさひ木葉
『天国の門~ヘブンズゲート~』 水月真兎

1★:好みではありませんでした。
『蛇淫の血』 沙野風結子


BL漫画
2★:うーん、いまいち。
『さよならBaby』 京山あつき

 この勢いの半分でも持続できればいいんだろうなぁ…。
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『自己破壊願望』 松田美優
自己破壊願望松田美優 / あじみね朔生
太陽図書 SHYノベルズ
860円 (ISBN4-8130-1135-7)

【あらすじ】
Self Discontract
「この際だ、見極めようぜ? 俺とお前、本当にやべえのはどっちなのか………」
 父親の借金を返すため、ピンサロで呼び込みの仕事をすることになった夏目亮太は、店の支配人でありヤクザでもある千葉に、力づくで身体を奪われる。
 男が男に抱かれる惨めさ、思い出したくもない自分の嬌態…
 たった一度のセックスで心を囚われることなどあり得ない。ましてや男相手に。
 苛立つ一方で、千葉の圧倒的な強さに反発しつつも惹かれずにいられない自分に気付いていた。
 身体を繋ぐことはあっても、視線は冷たい。
 優しい言葉をかけられたことなど一度もない。
 どんなに虐げられても、裏切られても、千葉から離れることのできない夏目だったが……。
 快楽と自尊心。暴力と誘惑。ハードコア・ラブ登場!

【感想】
 数年前まではエリートサラリーマンの父と、たおやかな母がいる普通の高校生だった夏目。しかし、父が飲み屋の外国人の女にハマり多額の借金を作り遁走し、母はそんな父と離婚し去っていき…今では十九歳の夏目が父の残した借金をバイトで細々と返済する日々。
 ある日、割のいい仕事を紹介すると連れられた先のピンサロで出会った支配人の千葉は一目で本職のヤクザと解る気迫を纏っていて……しかも些細な理由から理不尽に犯されて…。
 色恋沙汰で身を滅ぼした父を見て、ああはなるまいと思っているのに、甘い言葉ひとつ与えもせず気まぐれに乱暴する千葉に惹かれていく気持ちを止められず――。

 半端な甘さのない、生きてる人間の生臭さを感じさせる作品に感じました。
 甘さが全くない訳じゃないんだけれども…夏目が千葉に惹かれてゆく過程は描かれていても、千葉の態度がつれなくて…。それでも思う気持ちが膨らんでいく夏目の心の揺れが絶妙に表現されていました。
 最後までどうなるのか解らずハラハラさせられる内容でしたが、中途半端な甘さがない分だけリアルさが増して、男同士の緊迫感があって読後感がじわじわと後をひく感じの作品です。


(追記) 
 彼等のその後が大洋図書のHP「b's-garden」に「子供の遊びと大人の遊び」と言うショートストーリーが掲載されています。ハッピーエンドな二人のその後のお話を読んだら一気にこの作品自体の魅力がモノクロからカラーのように色を持った感じになりました!
 この作品は是非とも本に載せて欲しかった…という事で、このショートストーリーを加えた作品はオススメ!とさせて頂きたいと思います。
大洋図書さんには是非ともこのショートストーリーを加えた続編を出して欲しい…無理かなぁ。

評価【★★★★★☆☆】
『驕る僕を愚かに抱いて』 佐伯まお
驕る僕を愚かに抱いて佐伯まお / 石田育絵
二見書房 シャレード文庫
533円 (ISBN4-576-06115-1)

【あらすじ】
 あり得ないほどの屈辱だ
 高慢でクールな容貌を持つグラフィックデザイナーの酒井彰斗が、出会い系サイトで知り合ったダンサーの宗像道久は、ワイルドな外見に反して犬のように従順で脳天気なバカっぷり。彰斗は苛立ちながらも一夜限りの相手と割り切り、小悪魔のような微笑みで自宅へと誘う。だが翌日、押し掛けてきた道久に手料理でもてなされ、追いだしそびれてしまった彰斗は、突然腰痛に襲われ、不本意ながらも彼に助けを求めるハメに。そしてうっとりと世話を焼く道久に、身動きの出来ない状況で“とある”治療を施されてしまうのだが…。
 陽気なお人好し美丈夫・道久と、どこまでも傲慢で高飛車な女王様・彰斗。
 エロティック・ラブの新境地、前編書き下ろし!

【感想】
 ヘタレ風味の尽くし攻×小悪魔風味の腰痛受のお話でした。
 彰斗が精一杯、スマートさや小悪魔な所に拘る姿が逆に小悪魔に成り切れてなかったり…でも、素直じゃない性格なんだね…と言うのはよくわかりました(笑)
 逆に道久はプロのダンサーとしての実力もありワイルドな外見、でも外見に見合わぬ少し天然の入った素直さが好感が持ててイイんです。そして“一生県めい”彰斗に尽くす様子が健気です!
 また彰斗の腰痛ぶり、杖をついて生活する受と言うのもなかなか見られないシチュエーションも面白かったです。
 最初の出会い系サイトからの出会いや、表紙のイラスト等から想像してたのとは違い、エロさを求める方にはオススメできませんが、私としては反対にほのぼのとした所が和めてヨカッタです。
 ただ、出来たら表紙はもう少し無難にお願いしたい……書店で出すのが久々に恥ずかしかった一冊です(せめて、帯付けて欲しかった…)…表紙と言えばコレに限らず最近肌色割合多い気がしますね。
 正直、そんな肌色いらんのですが、どうせ買ったら後はカバーして表紙なんて見ないし、中表紙とか挿絵には頑張って欲しいけど表紙に限って言えば「もっとレジで出しやすいのにしてぇ~~」と思ってるのは私だけ?

評価【★★★★☆☆☆】
『ブリリアント』 火崎勇
ブリリアント火崎勇 / 麻々原絵里衣
徳間書店 Chara文庫
533円 (ISBN4-19-900402-5)

【あらすじ】
 古めかしい日本画壇で、才能もビジュアルも突出した新進画家同士――目を惹く長身で力強い筆致の飾沢と、繊細な容貌とそれに見合う作風の紺野。二人は自他共に認めるライバルで大親友だった。ところが紺野が、理由も告げずに筆を折ると宣言!
 その上なぜか飾沢を避け始めた!?
 この関係は永遠だと思っていたのに――。衝撃を受けた飾沢は、ある夜紺野に衝動的にキスしてしまい!?

【感想】
オススメ!
『ブリリアント』
 体力を付けても、生白い身体が嫌いな紺野は自らの精密なタッチの絵を「ちまちまとした絵」としか評価できずにいた。
 そんな彼の前に、こうなりたいと望むような恵まれた体格の男と出会い、彼の描く色と光の溢れる絵に魅了されるが、そんな紺野に飾沢は「お前も俺をバカにしてるのか」と睨み付けて来て…。飾沢は実家が資産家ゆえに、絵に対して正当な評価を受けられずにいたのだ。
 相手に自分の持っていない物を見出し、お互いのよき理解者であり、ライバルでもあった二人だったが、紺野の身に思いがけない事実が降りかかった事により、そのバランスが崩れて――。
 
 紺野の視点から話が進んでいったので、彼の飾沢や筆を折らなくてはならなくなった絵への思いが、とても切なく胸に迫ってきました。
 また、絵への思いに絡めて、飾沢と出会ってからの彼との思い出が、いかに紺野にとって大切なものか…どれ程の思いで彼がそれらを諦めるのか……紺野の絶望がひしひしと伝わってきて、そんな中でも自らを見失わずしっかりと立ち上がろうとする様は、もう“格好いい”では表せません。

『グレイス』
 一度は諦めた飾沢と晴れて想いが通じ合い、彼の求めに応じて一緒に暮らす事になった紺野。絵は諦めざるを得ないけれど、代わりに飾沢を得られたならば…と前向きに思っていた。しかし、一緒に暮らしていると言っても、飾沢は毎日の様に用事で出掛け忙しく、新しい絵を描いている様子だが紺野には「仕上がるまで見せない」と言われ…。
 更には、飾沢の婚約者と名乗る女性までもが現れて――。 
 何を失っても飾沢さえ得られるならば、失った物も惜しくはない、そう思えていた紺野も相手の心が見えなくなると、迷い心弱くなってしまう――。

 人の心の弱さと強さが上手く表現されていたと思います。
 この作品は、登場人物の心の在り方が清々しいまでに表れていて、読後感が爽快な気持ちになれました。
 『ブリリアント』が最後に“愛”を持ってきたなら、『グレイス』は“希望”があったように思います。
 今回は一山を越した二人だけれど、共に生活をしていく上では、これからも色々とハードルが出てくるんだろうなぁ…と思いますが、それらに怯むことなく立ち向かって行ってくれるだろうと言う気持ちにもなれます。
 後書きで少し、その後の事も書かれていましたが、是非とも読んでみたい!と思いました。

評価【★★★★★★☆】
『バカな犬ほど可愛くて』 英田サキ
バカな犬ほど可愛くて英田サキ /麻生海
海王社 ガッシュ文庫
562円 (ISBN4-87724-540-5)

【あらすじ】
 男との恋愛経験豊富な成瀬 聡は、見目はイイのに恋愛に関してはとことんダメな男・苅谷志郎に片思いをしている。高校以来の付き合いで二歳年下の後輩の苅谷は、隣に引っ越してきてから毎晩夕飯を食べにくる甘えたがりの可愛いワンコ。
 しかしある日苅谷に、好きな男ができたから男同士のHを教えてくれと迫られる。成瀬は苅谷への想いをおさえながら、必死な彼の頼みを聞き入れ初体験の相手となってやるのだが…!?

【感想】
 いくら高校からの知り合いであろうとも、隣の部屋にわざわざ引っ越してきて、毎晩ご飯を一緒に食べる様な関係が、ただの“友人”である訳がなーーーい!!
 と、ハタから見てれば両思いなのに、お互い付き合いが長い分、躊躇や思い込みが先に立ってしまった二人のお話でした。
 成瀬が苅谷の事を「俺だけの可愛い駄目ワンコ」と密かに思っているのも面白く、また苅谷の成瀬に対する一挙一動が主人の顔色を伺うワンコの様で…土下座を連発する様子はまるで犬が主人に対して無条件でお腹を出して“降参”してる風に途中から見えてきました(笑)
 ヘタレなワンコ(苅谷)が一生懸命ご主人様(成瀬)の気を惹こうとする様や成瀬のの気持ちが健気で読んでいて楽しかったです。
 英田さんの文章はテンポがよく、主人公以外の登場人物も生き生きとしていて読みやすく、作品に入り込みやすくていいですね。

評価【★★★★☆☆☆】
『片翅蝶々』 雪代鞠絵
片翅蝶々雪代鞠絵 / あさとえいり
心交社 ショコラノベルズHYPERE
850円 (ISBN4-7781-0144-8)

【あらすじ】
 色と欲が行き交う花街。没落した伯爵家の末裔・雨宮水帆は借金返済のために遊郭へ売られてしまう。失意の水帆の前に現れたのは、かつての家庭教師であり、水帆が密かに恋慕っていた一佳。七年前、突然に姿を消した一佳は、今や速水財閥の次期総師に成り上がっていた。
 偶然の再会に水帆は無邪気に喜ぶが、一佳は何故か冷淡な微笑を見せ、俺は世界で一番お前が憎かったと言い放つ。しかも水揚げ客として一佳が水帆を買うというのだ。呆然とする水帆は強引に褥に組み敷かれ、泣きながら惨い愛撫に乱れる――切なくも淫らな遊郭恋愛譚。

【感想】
 イラストと設定買いです。
 主人公が相手以外とHするのは基本的にNGなのに、何故か花街モノって手に取ってしまいます。
 花街独特の仕来りや華やかな表の顔の他に、客には見せない裏の顔があったりする所なんかが、惹かれます。衣装が煌びやかなのも読んでいて楽しいですしね!

 今作は時代設定が曖昧にされていたので、時代背景を気にせずに読むことが出来たので、純粋に花街に売られた華族の子息と、その元家庭教師と言う設定が楽しめたと思います。
 水帆が九歳の時に突然姿を消した一佳の事を「お兄ちゃん」と慕う様子にはホロリとしたり、なかなか自分の気持ちに素直になれない一佳にジリジリしたりしました…。
 あと花街ネタとしては避けて通れない、水帆が一佳以外の客を取るのか!?と戦々恐々としましたが、結果的には酷い事にはならず安心しました。
 ただ、さすがに舞台が遊郭だけあるせいか、Hシーンのページ数が多かったのには、正直ちと疲れました(苦笑)。

評価【★★★★☆☆☆】
『約束のかけら』 結城一美
約束のかけら結城一美 / 飴本巽
プランタン出版 f-LAPIS文庫
571円 (ISBN4-8296-5414-7)

【あらすじ】
 終戦を迎え、子爵楠木家はGHQ(連合国総司令部)に屋敷を接収される。当主の留守を預かる次男・楠木久也は町での進駐軍の横行を非難し、地方軍政部司令官のウォレス大尉に町の安全と引き換えを条件に陵辱されてしまう。強要された関係を続けながらGHQの仕事を手伝うことになった久也だが、毎夜の濃密な情交とは裏腹に、町の復興に真摯なウォレスに次第に惹かれていく。折しも、華族制度の廃止が決まり――悔恨と恋情が交差する大人の恋。

【感想】
 終戦直後の混乱の中、GHQの将校と日本軍の将校と言う設定はなかなか新鮮で興味深かったです。
 ストーリー展開は王道な感じで安心して読めました。
 ただ、色々な出来事が次々と都合よく片付きすぎてる感じには「そんなに都合よく行くかなぁ?」と思わないでもない所があったり…出来れば一つ一つの場面にもう少し突っ込んだ描写が欲しかったかなぁ…面白いシーンもあれよあれよと、トントン拍子に進むのが勿体なかった…せっかく面白いシーンなのに…。それらのシーンがもう少し深く描かれていたらもっと作品に味が出たんじゃないかなぁ…とか、もっと波乱が欲しいなと思いましたが、ページ数的には仕方なかったのかな。
 色々書きましたが、大戦後の混乱の中、GHQの進駐や華族制度の廃止などの時流に揉まれながらも必死で誇りと家族を守ろうとする久也は好みでした。

評価【★★★★☆☆☆】
『ショコラティエは誘惑する』 篁釉以子
ショコラティエは誘惑する篁釉以子 / 円屋榎英
徳間書店 Chara文庫
533円 (ISBN4-19-900326-6)

【あらすじ】
 「バレンタイン商戦の目玉に、桐野征司を口説き落とす!!」。老舗百貨店に勤める浅見の目標は、天才ショコラティエ・桐野の店をデパ地下に誘致すること。桐野は数多の出店依頼を蹴ってきた超難関! そんな彼が、毎日通いつめる浅見へ嫌がらせのようにキスしてきた!! 「オレを口説くなら、覚悟はしておけ」。傲岸不遜に迫る桐野をかわしつつ、企画のため奔走する浅見だったが!?

【感想】
『ショコラティエは誘惑する』
 学生時代に貰った手作りチョコレートの殺人的な味に、以来チョコレートが苦手な浅見が任されたのが、よりにもよってバレンタイン商戦への桐野の誘致だった。
 最初は聞く耳を持たなかった桐野だが…ある日、浅見にキスをしてきた桐野が「どうやら俺はお前に気があるらしい」と行って来て――。
 浅見の仕事に一生懸命な所には好感が持てました。それまで苦手だと思っていたチョコレートなのに、桐野のショコラを食べてその美味しさに目覚めて、バレンタイン商戦の為の企画に取り組む、そういう姿勢はいいなぁ…と思いました。

『ショコラティエは勝負する』
 バレンタイン企画を無事成功させ、次は桐野の店のデパ地下への本格誘致!と言う所で上司の交代でそれまで進めていた計画が頓挫しかかり…しかも今度の上司は有名なコストカット魔で…浅見の提出した企画ではコストがかかりすぎるとストップがかかってしまう。
 何とか再び計画を進めようと努力する浅見だが、上手く行かず、更に桐野との関係も微妙にギクシャクし始めて…。そんな時、現れたのが浅見の元カノの沙恵や、桐野の製菓専門学校時代のライバルで同じくショコラティエの梨本で、梨本は自分の店をデパ地下に出店させて欲しいと自ら売り込んできて、しかも浅見の事を好きだと言うが――。

 前作は楽しめて読めましたが、こちらは正直あまり楽しめませんでした。テーマとしては、前作で晴れて付き合い出した二人に波乱が!!と言う事なんですが、私としては沙恵さんと梨本のキャラが…受け付けませんでした…。
 まず、沙恵さん…利己的と言うか…自分に都合よく物事を進めようとするキャラは個人的にダメでした。
 また浅見の元カノとして出てくる意味もあまり感じず…。存在感薄い割に、各所で苛立たせてくれました(苦笑)
 また梨本さん…桐野のライバルと言うか当て馬的に出てきたのは解るんですが、彼が浅見に惹かれた過程がよく見えてきません…。
 等々、脇キャラの方に引っ掛かってばかりでコチラの方は肝心の話に乗り切れませんでした。
 
評価【★★★☆☆☆☆】
『紅蓮の炎に焼かれて』 愁堂れな
紅蓮の炎に焼かれて愁堂れな / 金ひかる
徳間書店 Chara文庫
514円 (ISBN4-19-900354-1)

【あらすじ】
 十年前の事件が、三人の幼なじみの運命を変えた――。
 兄の親友・隆一に告白され、無理やり抱かれそうになった和希。和希を溺愛する兄・清己は激昂し、誤って隆一を刺してしまう!!
 身を隠した清己を守るため、和希は隆一の愛人となることを決意する…。そして十年後、父の葬儀で再会した兄は、なんと極道になっていた!!
 和希と隆一の関係を知った清己の瞳に、暗い炎が燃え上がり…!?

【感想】
 愛する兄の為に十年もの間、愛してもいない男へと身体を開かねばならなかった和希…兄弟という“禁忌”でありながらも兄への立ちがたい恋慕。自らの浅ましい想いを兄にだけは知られたくないと思いながらも、他方で兄との縁を切りたくない…兄への想いを留められてない――相反する和希の、だんだんと抑えられなくなってゆく気持ちが胸に迫ってきました。
 基本的に三角関係や、恋人以外の相手との肉体関係と言うのは苦手なんですが、今回は話の展開上仕方ないと思えたので何とかOKでした。
 和希の視点で少しずつ自分の気持ちが制御出来なくなってゆく様子は読み応えがあり、小さい頃から母の居ない寂しさを補う様に弟を溺愛する兄と、そんな兄を慕う弟と言う設定はツボです。

  ただ、最後には色々な誤解や秘密を乗り越えた二人の甘い場面がもう少し読みたかったです。……隆一と和希の濡れ場にあんなにページを割くなら、そっちに使って欲しかった~。
 …と言う事で、この作品は是非とも続編が読みたいです!

評価【★★★★★☆☆】
『氷点下の恋人』 春原いずみ
氷点下の恋人春原いずみ / 片岡ケイコ
徳間書店 Chara文庫
533円 (ISBN4-19-900280-4)

【あらすじ】
 「軽い追突事故なのに、全治三ヶ月の重傷!!この不審な診断書を調査せよ」保険会社の新米リサーチャー・神子田が社名で訪れたのは、美貌の整形外科医・貴船のもと。高飛車な物言いと傲岸不遜な態度で、不正請求の常習犯。ブラックリストの常連トップは、実は大病院のエリートだった!?
 そんな貴船の患者への真摯な対応を知るうち、神子田はその揺らがない自信と信念に惹かれ…!?

【感想】
 神子田はバイク乗りだが、バイクで走っているだけで“暴走族”や“走り屋”と思われてしまう現状をどうにかしたくて、警察官となったが、そこにあったのは組織の歯車としての自分で…理想と現実とのギャップに苦しむ中、ある出来事が切っ掛けで警察を辞め、保険会社の調査員(リサーチャー)となる。
 生来の勘の良さで仕事に取り組む神子田の元へ廻ってきたのが不正請求とも取れうる診断書で、それを書いているのは全て同じ医師だった――。

 保険会社の調査の内容や、事故の調査方法・整形外科の描写等は詳しく描かれていてリアリティがあり読み応えもあり面白かったです。ただ、そういった事に重点が置かれすぎていて、肝心の神子田と貴船の関係の方が、駆け足というか、おざなりになってて二人がくっつく過程にいまいち説得力が無く感じました。
 あと、貴船が腕を骨折する所もその後、それに関係した問題はどうなったの?とか、突っ込み所が各所に残ったと言うか…中途半端に感じるエピソードがちらほらあったのは、残念でした。

評価【★★★★☆☆☆】
『さよならBaby』 京山あつき
さよならBaby京山あつき(kyoyama_atsuki)
徳間書店 Charaコミックス
533円 (ISBN4-19-960320-4)

【あらすじ】
 年の離れた従兄・良憲の部屋に居候することになった中学生のたまき。ところが酔っぱらって帰ってきた良憲が、寝ぼけてたまきにキス!?
 「大人はこういうの……するんだ――」
 うまれてはじめての感触に戸惑うたまきは…!?
 箱入り息子と迂闊なオトナのアブナイ同居生活♪
 他に人気作「仮面ティーチャー」番外編も収録。

【感想】
『さよならBaby』
 良憲はゲイで、恋人のミツルと同居中。しかし突然、伯父の命令で従弟のたまきを預かる事になり…。
 良憲とたまきとミツルの三角関係な感じでしたが、たまきの中学生らしい潔癖さと無知と無自覚さで良憲に惹かれている様子や、ミツルのたまきが居る事によって同棲していた良憲の家を出なくていけなくなった事へのいらだち等が見られるのに対して…良憲はミツルを恋人として思っている一方で、生意気だけれども何処か危うい幼さを持ったたまきに対して愛情を感じている…そんな態度なのに、自分自身の気持ちに鈍感な所が…結局最後まで3人共の気持ちがハッキリせず、三角関係のまま何も話が進まず終わってしまって消化不良な感じです。
 私としては、たまきのこの年の少年独特の幼さや危うさを持った様子は魅力的だったんですが、出来ればもう少し作品の中で成長してほしかったなぁ…と思うのですが……結局この三人てこれからどうなるのでしょうね…。

『仮面ティーチャー』
 作者の別コミックスの番外編とのことで…本編を読んでいないので何とも言えませんが、ショタコンの教師の自らの性癖自覚物語でしょうか?
 全体的にイマイチ作者の伝えたい事がわからない作品でした。

評価【★★☆☆☆☆☆】
『最後の純愛』 火崎勇
最後の純愛火崎勇 / 宝井さき
徳間書店 Chara文庫
514円 (ISBN4-19-900364-9)

【あらすじ】
 結局失うなら、二度と本気の恋はしない――。
 フリーライターの巨摩は、サラリーマンのとルームシェアをしていた。穏やかな芝は、巨摩にとって理想の相手。このまま心地よい共同生活を続けていきたい――。ところが、芝に想いを寄せる同僚が現れ、「芝を好きじゃないなら同居を解消しろ」と迫られてしまう!!
 敢えて封印していた欲望を自覚した巨摩は、ある晩思わず芝をきつく抱いてしまい…!?

【感想】
 芝の、見かけは優しげでその実はかなりの男前なキャラが良いです。
 火崎さんの作品に登場する男性は、しっかりと“自分”を持っている人物が多いと言う印象があるので、読んでいてとても好感が持てて安心して読めます。
 今作は、あとがきでも書かれていた様に、見かけは熊・内面は乙女な攻に、見た目は優男・でも実は男前な受と言う設定がとても上手く描かれていたと思います。

評価【★★★★☆☆☆】
『おうちのルールで恋をしよう』 高月まつり
おうちのルールで恋をしよう高月まつり / 海奈
竹書房 ラヴァーズ文庫
571円 (ISBN4-8124-2775-4)

【あらすじ】
 保育士、白崎浩一郎には、職場の園児たちよりも手のかかる息子がひとりいる。
 『クールビューティー、弱冠20歳にして有名モデル』
 世間での評判は、上々だが、家での息子は汚部屋に住み、ひとりでろくに着替えもできない。しかも、「可愛い父さんがいないと俺は生きていけない」とか「俺の愛は親子愛じゃない」とか意味不明な事をしょっちゅう言い出す始末…。
 息子のと浩一郎は血の繋がらない親子だった。妻が亡くなり、現在はふたりきりの家族。
 立派に育てようと張り切っている浩一郎の気も知らず、浹は密かに「恋人計画」に闘志を燃やしている。
 父の『威厳』か息子の『愛』か…。
 幸せいっぱいのスーパーラブコメディ♪

【感想】
 イラストと設定買いです。
 こういう子育てネタって好きなんです。
 高月さんの作品は久しぶりなんですが、テンポの良い文章は良いですね!
 浩一郎の、特技は「家事と子育て」で9歳年下の義息を溺愛してる様子なんかはツボです!!

 ただ、前半はキャラが私的に受け付けずにイライラしてしまい…どうも登場人物の多くが、マイペースと言えば聞こえがいいけど、人の話を聞かないキャラだったんですよね…。読みながら「人の話をちょっとは聞けよ!」と突っ込んでしまう感じで…ちょっと、その辺りが読むのが苦痛で前半は進みが悪かったです…。
 でも、不思議と後半部分になると気にならなくなったんですが…と言うか話の流れの方に目が行ったのか、前半はあれだけ苦痛だったキャラも許容出来たのがむしろ不思議なんですが(苦笑)…こういう所が高月さんの力量なのかなぁ…。

評価【★★★☆☆☆☆】
『跪いて、永遠の愛を誓う。』 夜光花
跪いて、永遠の愛を誓う。夜光花 / 奈良千春
竹書房 ラヴァーズ文庫
571円 (ISBN4-8124-2774-6)

【あらすじ】
 日常はつまらないことばかりで、何もかもが億劫だ…。
 橘グループの御曹司、雄太はその恵まれた環境に甘え、毎日を好き放題に遊び回っていた。
 そんな雄太を連れ戻しに来るのが父の秘書、古家孝彰
 雄太は、冷たくいつも取り澄ましているこの男が大嫌いだった。
 2人は従兄弟だが、孝彰が同性愛者だと知った時から、雄太は孝彰を避けるようになった。
 同じような、家が金持ちの連中と粗悪な遊びを行い、ついに最悪な事件を起こしてしまう…。
 追い詰められた雄太を救えるのは結局孝彰だけだった。
 だが孝彰は事件を隠蔽する代わりに雄太にとって最も屈辱的な要求をしてくる…。
 衝突する激情と異常なまでの執着心。愛と下克上の物語。

【感想】
 夜光花さんの作品は、いつも何処かしらに推理する所があって、作品を読み進めるウチにそれらが解決する感じが好きなんですが、今作もその点で楽しませて頂きました。ネタはだいたいすぐに想像出来るんですが最後まで「どうかな?間違ってるかな?」と自分の想像を思い描きながら読めるって楽しいですよね。
 内容としては、放蕩息子の更正物語で話の筋道としては、割とありがち(?)な感じでしたが、なぜ雄太が愚かに振る舞っているのか、彼の寂しい心と言うのが上手く表現されていて、彼が少しずつ外の世界や、孝彰に対して心を開いていく様子は説得力がありました。
 Hシーンもふんだん(笑)で、読み応えは十分にあった1冊です。

評価【★★★★☆☆☆】
『攣哀感情 二重螺旋3』 吉原理恵子
攣哀感情 二重螺旋3吉原理恵子 / 円陣闇丸
徳間書店 Chara文庫
571円 (ISBN4-19-900399-1)

【あらすじ】
 兄の雅紀に「好きだ」と告白されて以来、より甘く淫らになった悦楽の時間――。その濃密な愛に支えられ、連続暴行事件の怪我から復学した尚人。ところがそんな尚人に、同じ被害者の一年生・野上が急接近!! いまだ心の傷が癒えない野上は、尚人にだけなつき、頼ってくるのだ。野上に嫉妬と危惧を覚える雅紀は、「おまえは俺だけ見ていろ」と抱きしめて!?
 背徳のディープ・エクスタシー!!

【感想】
オススメ!
 何と2巻から四年ぶり…正直、話の筋を忘れてしまっていて、読み返しました…。楽しめて読めましたが、出来れば次巻はもう少し早くお願いします…。
 話としては、前作で家族の関係に変化が起こり、雅紀の気持ちを受け入れた尚人や、引き籠もったままでも何時までもこのままではダメだ、と一歩を踏み出す裕太…彼らの少しずつの変化が上手く描かれていて読み応えがありました。
 何よりも、私としては兄弟の中でも次男の尚人を溺愛する様子は…“執着”と言う言葉だけでは表せない、そんな彼らの関係が今後どうなるのか…とても気になります。
 文章も吉原さん独特の癖のある所がまたよく、やはり好きな作家さんだなぁ!と再確認しました。

評価【★★★★★☆☆】
『VIP 棘』 高岡ミズミ
VIP棘高岡ミズミ / 佐々成美
講談社X文庫 ホワイトハート
580円 (ISBN4-06-255827-0)

【あらすじ】
 「この身体で、どうやって俺から離れるって?」
 高級会員制クラブ、BLUE MOONのマネージャー柚木和孝の恋人は、一度は不安から逃げたこともある広域指定暴力団不動清和会の若頭補佐、久遠彰允だ。
 再び恋人となった現在も、和孝は不安から逃れられずにいた。久遠は執着するような男じゃない。久遠の自分に対する気持ちが冷めてしまったら?
 そんなある日、久遠のかつての女から連絡がきて!?

【感想】
 この作品、高級秘密クラブのストイックなマネージャーとオックスフォード出のヤクザってまずあり得ない設定なんですが…この設定気に入っています(笑)
 和孝がとても精神的に男前なのも好みです。男前受、ツボです。
 また佐々成美さんのイラストもいいですね!特に表紙が気に入っていますが、作中のオールバックにしている和孝も格好いいです。
 前作では、久遠と和孝の出会いから別れ…また再会し…という流れと、彼らに関係する人々の紹介などで終わってしまった感があり、肝心の二人の気持ち…特に和孝の方は色々とわだかまりが残ってるよ……と思っていた部分が、今作ではきちんとカバーされていたので、読んでいてスッキリできました。
 ただ、これでハッピーエンドかと言えば少し違う感じで…二人にはまだ色々と乗り越えないといけない事が残ってる感じがしますが…。
 あと、和孝が街で拾った聡との事とかもこのままなのかな?と思ったり。宮原と聡なんてどうかなぁ…と密かに勝手に妄想したり…(苦笑)
 と言う事で、まだまだ気になる所もあるので、是非とも続編の読みたい作品となりました!

評価【★★★★★☆☆】
『VIP』 高岡ミズミ
VIP高岡ミズミ / 佐々成美
講談社X文庫 ホワイトハート
580円 (ISBN4-06-255793-2)

【あらすじ】
 ――イイコト、しただろう? ふたりで何度も。
 高級会員制クラブ、BLUE MOONでマネージャーとして勤める柚木和孝には、雨の日になると必ず思い出してしまう男がいた。久遠彰允だ。
 久遠は十七歳の家出少年だった和孝を拾い、男の味を教えたのだ。だが、久遠がヤクザであることを知ったとき、和孝は久遠のもとから逃げ出した……。
 そんな和孝の前に、より魅力的になった久遠が現れて!?

【感想】
 実は、この作品を最初に読んだ時は話の流れが慌ただしく感じられて、少し物足りない終わり方だったんですが、その後何となく後をひきました。
 何故かなぁ…と思ったんですが、どうもこれ1冊では、二人の出会いと再会のみで、まるでプロローグのまま終わった感じがしたんだと思います。
 話の設定や展開などは面白かったのですが、それらが生かし切れてない感じが残り…その辺りが物足りなさを感じたんだと思います。
 続編が出たので、また読みたくなってしまい再読しましたが、読み切りではなく「1巻」として読むと、なかなか楽しめて読めました。

評価【★★★★☆☆☆】
小説b-Boy過去分アップ
 昨日に引き続きLAPSANG SOUCHONGの小説b-Boyの過去分をアップしました。
 
 【2000年9月号】 【2002年11月号】 【2003年10月号

 2000年9月号には水無月さららさんの『奇跡のオブジェ』の感想。

 2002年11月号2003年10月号は共に、木原音瀬さんの作品『深呼吸』と『恋の片道切符』の感想です。

 どれも、単行本化されるのを待ってるんですが…まだされませんねぇ…。
 今後も気が向いたら、過去の雑誌の感想をアップしていく予定です。
『天国の門~ヘブンズゲート~』 水月真兎
天国の門~ヘブンズゲート~水月真兎 / かすみ涼和
プランタン出版 プラチナ文庫
552円 (ISBN4-8296-2333-0)

【あらすじ】
 「最高にいやらしい体だな」客の求めに、腰を拗らせる…。娼夫紛いの手管で高城は、男性専門クラブ『ヘヴン』No.1となった。そんな時客と諍った『緋月』No.1ホストの南条を、街で助ける。反目するはずの彼が懐いて、居座るのは、凄く心地いい。誰とヤッても、こんな風には感じなかった。だがホストは、売上を客を、競ってこその存在。認めてるから負けたくない。久々に高城は闘争心が滾るのを感じた…。No.1同士の火花散る愛。

【感想】
 何だか最初にあらすじを見て思っていたのとは、設定が少し違って戸惑いました。
 別々の店で働いてると思っていたら、二足の草鞋的な感じで高城も『緋月』のホストだったんですね…。
 高城の生い立ち等の設定には興味を惹かれましたが、基本的に主人公が恋人以外の不特定多数と関係する話が私の個人的な嗜好的にNGなので(いえ、場合によってはOKな事も有るんで、基本的なんですが…)今回は、その辺りが最後までその辺りがひっかかってしまい、更には最終的に高城と南条の関係も両思いとはちょっと違う気がして、イマイチ楽しめませんでした…。

評価【★★☆☆☆☆☆】
LAPSANG SOUCHONG更新
 LAPSANG SOUCHONGに「小説リンクス」のページを追加。
 小説リンクス、エクリプスの頃から気に入って買っているんで、ほぼ揃ってるハズなんですが、何故か歯抜け…管理が出来ていない…。

 そして、目録を作ってる中で2006年2月号を手にとってみて、全く読んでいない事が判明しました。
 買っただけで満足したのか…_| ̄|○ il||li
 でもコレってよくやります…本を読む気力がない時とか、ストレス買いした時とかに…。
 この頃は確か色々な事が一杯一杯で読む余裕がなかったなぁ…。
 と言う事で、読書強化週間中なので、読んでみました(笑)

 LAPSANG SOUCHONGの方にも感想を書きましたが、あちらでは、サーチが出来ないので、保険の為に感想を書いたの位はコチラにアップしておこうと思います。
 でも順番がおかしくなるので、保存日ではないですが、日時は操作しました…ので過去の日記になっています(^^;)
 ついでに雑誌のカテゴリーも少し分割しました。
 どんどん、カテゴリーが増えてゆく…管理が出来るだろーかーーーε-(;ーωーA
『神官は王に愛される』 吉田珠姫
神官は王に愛される吉田珠姫 / 高永ひなこ
海王社 ガッシュ文庫
552円 (ISBN4-87724-508-1)

【あらすじ】
 この想いは許されない――それを知りつつも、冴紗は今日も自分の住む神殿から遠く離れた王宮へと向かう。王宮で待つのは冴紗の愛する人…羅剛王。男らしく猛々しい王は、自ら冴紗を神殿に追いやっておきながら、ことあるごとに呼びつけ、いつも辛くあたる。嫌われていてもずっとそばにいたかった…神官などになりたくなかったのに…。あるとき、羅剛王と他国の姫君との婚礼話を耳にし、冴紗の心は乱れる――。
 激しく切なくそして甘い、一途なロマンス。

【感想】
 久しぶりにJUNEな作品を読ませて頂いた気分です。
 文体や口調が全体的に古風な感じなのがよくて、作品の雰囲気からすると『銀のレクイエム』を思い出しましたが、それに比べると大甘のハッピーエンドバージョンと言う感じでした。
 黒髪・黒瞳の民の多い中で『虹霓教』と言う虹の神が至高神とされる地で、虹色の髪と瞳を持って生まれた冴紗は神の御子『聖虹使』として崇められる…設定が創造性があってよかったです。
 話の筋としては、過去の出来事などの説明がもう少し詳しく欲しいなぁと思ったり、冴紗と羅剛王の勘違いさんぶり(お互いが激しく勘違いしてた…)に呆れたりしましたが…。
 何だかもうお互いの事しか見えてない二人には、ちょっと赤面させられたり…しかし、たまにはこういう作品も楽しいです。
 しかし、吉田珠姫さんは、つくづく作品の幅が広いと思いました。

評価【★★★★★☆☆】
『恋について』 木原音瀬
恋について木原音瀬 / 大竹とも
蒼竜社 Hollyノベルズ
857円 (ISBN4-88386-300-X)

【あらすじ】
 ブライダルコーディネーターの朝霞武史は、初めてプロデュースしたお客様・笹川様に一年ぶりで再会した。笹川夫妻は、朝霞が結婚式当日に起こしたドジを、笑って許してくれたとても優しいお二人だった。
 朝霞は嬉しさと感謝の気持ちを込めて、笹川夫妻の結婚記念日に、お祝いの花束を贈るのだが…。★真面目でヘタレな笹川と、元気で明るい朝霞の、ほのぼのラブ♪をどうぞ!

【感想】
オススメ!
 木原さんの作品に登場する男性は何かしらの“格好悪い所”があって、その格好悪さがもう「これでもか!」と出てくるんですが…そこが人間臭さを出していて好きなんですよね…。
 今作は、キャラ設定としては特に奇抜な設定ではなく、言うなれば“普通の人”のお話でしたが、笹川の苦悩や不器用な所、また逆に純粋な所が余すことなく表現されていて、そんな笹川に対して朝霞の感情が“好感”から“愛情”に移っていく様子や、恋愛感情として付き合いだしたけれども、男性同士と言う事でのちょっとした戸惑いなんかが自然な雰囲気で凄く上手くでも淡々と描かれていて落ち着いた作品になっていたと思います。
 読後感はとても暖かくて、たまにとことん救いのない感じの作品を描かれる作家さんとは同じとは思えない位でした(苦笑)
 いえ…私は断然、救いのあるこちらの作品の方が好きですよ!
 ブライダルコーディネーターとして仕事に打ち込む朝霞の様子もとても生き生きとしていて、作品と並んで読んでいて楽しかったです。
 最近、木原さんの作品がHollyノベルズさんからコンスタントに発売されていて、こうして読めるというのは凄く贅沢だなぁ…と嬉しい限りです。

評価【★★★★★★☆】
『刑事はダンスが踊れない』 洸

刑事はダンスが踊れない
洸 / 香雨
徳間書店 Chara文庫
514円 (ISBN4-19-900377-0)

【あらすじ】
 L.A.市警察殺人科の敏腕刑事ジャック・ランドルは、学生の不審死を捜査中、大学助教授の秋野亮司に出会う。
 目をひく東洋の美貌に穏やかな微笑。疑われていると知りつつ動じないのはなぜか。捜査を口実に亮司の研究室に通ううち、疑惑を抱きながらも、ジャックは亮司の物静かな魅力に惹かれていく。そしてある晩、ついに亮司に口づけしてしまうが!?サスペンスLOVE。

【感想】
 舞台はアメリカ、ロサンゼルス…と言う事で、こういう海外モノって大好きです。
 何というか、現実モノでも、実際には住んでいる世界が“外国”という違う場所なので、少し現実感がなくて、でもむしろ海外だからこそ、この空の何処かに実際に存在するかのような気分になれて…また読んでいる間は、行った事のないその国に私も実際に居るかの様な気持ちになれるので…。
 でも海外が舞台って、有る程度の知識がないと、全然面白くないと言うか上っ面っぽくなるので、なかなか素敵作品に出会えないのですが…。
 しかし、洸さんの作品は私は最初に読んだ作品が同じく海外が舞台の作品だったせいもあるのかもしれませんが、日本が舞台よりやはり海外が舞台の方が生き生きしてる気がします。
 今作は、強面の刑事と童顔の助教授と言う設定もよく、また事件の犯人捜しの方も順を追って読みながら一緒に推理も出来て読み応えがありました。
 またジェイクの内面や亮司の穏やかそうな見かけに寄らず、一本芯の通った感じなどは好感が持てました。是非とも続編が読みたい作品です。
 二人とも仕事ではとても優秀なのに、お互いに対しては不器用になってしまう所なんかは思わず応援してしまいたくなりました。

評価【★★★★★☆☆】 
『絵になる大人になれなくても』 崎谷はるひ
絵になる大人になれなくても崎谷はるひ / ヤマダサクラコ
幻冬舎 ルチル文庫
590円 (ISBN4-344-80798-7)


【あらすじ】
 電子機器メーカーの営業・坂上真弓は、新しく入ったバイト井原峻之に驚く。坂上と井原は、高校時代、親友だった。しかし卒業と同時に井原は坂上の前から姿を消したのだ。そのことに傷つき、いまだ引きずっている坂上は八年ぶりの再会に戸惑う。
 「あのころから俺のこと、好きだったろ? だから離れたのに」と言う井原に坂上は……!?

【感想】
 高校の頃に無二の親友と信じて疑わず、自分の全てを預けるほど信頼していたのに、ある日突然、何も言わずに姿を消されて、自分が思っていたように、相手は自分を思ってはいなかったのだと、裏切られたような悲しい気持ちを傷として八年間、引きずっていたのに、ある日突然その相手が目の前に現れて、どんな態度で向き合えばよいのか戸惑い、動揺しながらも、やはり彼の事が気になって仕方ない…真弓の心理面での揺れ動きがとても丁寧に描かれていて読み応えがありました。
 こういう心理面の描写のしっかりとした作品は読後感がよいですね。

評価【★★★★★☆☆】
『誓約のうつり香』 秀香穂里

誓約のうつり香
秀香穂里 / 海老原由里
徳間書店 Chara文庫
543円 (ISBN4-19-900535-3)

【あらすじ】
 7年ぶりに再会した高校時代の親友から突然の告白!
 しかも彼の職業は、業界屈指のSMプレーヤー!?学校でも一目置かれた優等生だったチカ。その変貌に、雑誌編集者のは驚くばかり。しかも彼の専門は、道具を使わず言葉で嬲るプレイらしい!?
 「淫乱な君を見せてくれたら、好きなやり方でイかせてあげるよ」
 昔は見せなかった強い執着を露わに、プロの言葉責めで口説いてきて!?

【感想】
 キャラクター設定に惹かれて購入。
 元・柔道部で同じ汗を流した親友とSM倶楽部で再会した実直な南と、彼を溺愛するチカの様子は読んでいて楽しかったです。
 ただ、SMに対しては私は余り興味が無いし、軽い描写だったので流してしまいました。
 
 表題作の二人の再会から、思いを確認しあうまでも面白かったですが、その後5ヶ月後の二人の様子というのも、これから一筋縄ではいかない予感があって、面白かったです。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『小説b-Boy 2006年08月号』
小説b-Boy 2006年08月号 最近、好みの作品が有るときしか買ってなかったんですが、ビブロスが倒産して、リブレ出版として復活されたばかりなので、応援の意味も込めて暫く購入しようと思っています。
 今号は珍しくほぼ全ての作品を読むことが出来ました!(最近、生理的に受け付けない作品とか、どうしても読む気になれない作品とかがあって、読んでもだいたい雑誌1冊で3作程度しか読まない事が多かったので)…ただ、楽しく読めるけど、また読みたい!と言う程気に入った作品はとくにありませんでした(残念)。

小説b-Boy 2006年8月号
NOVEL
『天使は獰猛に支配する』 水上ルイ(六芦かえで)
『ラブ・スクアド-恋するひなどり-』 うえだ真由(海老原由里)
『学園ヘヴン 七条編 第一回(原作:Sspray)』 市村奈央(氷栗優)
『執事は恋愛に惑う』 バーバラ片桐(藤河るり)
『繋がれた凶暴な獣』 高崎ともや(高永ひなこ)
『今夜は眠れそう』 火崎勇(街子マドカ)
『その指で恋をおしえて』 水瀬結月(カワイチハル)
『甘い棘の在処(後編)』 荻野シロ(円陣闇丸)
『永遠の花嫁「君臨せよ」番外ショート小説』 水戸泉(蔵王大志)
『プラクティス 復刊記念スペシャルショート』 ひちわゆか(稲荷家房之介)

COMICS
『わがままな人魚様 第二回』 果桃なばこ
『花色の恋人』 藤井咲耶
『青い空があればそれでいい 第5回 君を想う』 桑原祐子

↓以下は私の読んだ作品の個人的なあらすじと感想です(ネタバレ注意!)

『天使は獰猛に支配する』
 「おまえみたいなドジでミダラな小悪魔、束縛しておかないとダメだ」なんてオーボーだぞ!この凶悪イジワル天使!
 アシュトは悪魔界の十四番目の王子で、人間界で立派な悪魔になるための修行中。しかし、彼の恋人のボルトロメオと言うイタリア系大企業の総師にして本来の姿は人類の抹消権をも有する大天使。そのバルトロメオの横暴で屋敷から出して貰えず、ストレスはたまる一方。それというのも悪魔というのは、元来とても慈悲深く臆病な種族だが、何故か天使や人間に対して無条件に激しく発情させるという特徴があるためだった――。
 普段にはない悪魔の設定はとても新鮮でした。ストーリー展開は、少しパターン的な感じでしたが、設定が面白く、また六芦さんの描かれるバルトロメオの天使姿も格好よくて楽しく読ませて頂きました。

『ラブ・スクアド-恋するひなどり-』
 彼が僕にくれた三ヶ月。きまぐれ?それとも――。
 そこそこ名の通った一流国立大学生でありながら、四回生になっても内定の決まらない柳下千里は何度面接を受けても、面接まで何度行っても最後の面接で落ちてしまう。何とかしたいと思い、友人の紹介で採用代行会社に面接に行くが、副所長の芹沢秀儀に――ウチでは金の卵しか扱わない――と採用を断られてしまう。しかし、ここで諦めては、先は見えてる、何とか彼の助言が欲しい!と頼み込み、3ヶ月という条件付きで面倒を見て貰う事になり、何とか自分に足りない点を改善しようと芹沢の言う事を必死に聞いてるうちに、芹沢と言う人間が気になりだして――。
 金の卵ではない青年が、努力と信頼によって、少しずつ自分に自信をつけていき、大会社で内定をとるまでのサクセスストーリーという感じでした。
 就職氷河期世代としては、正直…読んでいても辛い物がありましたが、主人公が内定を勝ち取る姿には素直に「ヨカッタね」と思えました。
 ただ、最後に二人がくっついたのは、それまでいかに就職を勝ち取るか、と言う所に重点がおかれていたので、千里の気持ちの変化は感じれども、芹沢の方はイマイチだっただけに少し取って付けた感が残りました…。

『執事は恋愛に惑う』
 子供なんて相手にしない。そう思っていたのに、圧倒されるほどの熱い瞳で迫られて……!?
 精悍御曹司×ツンデレ執事 年下攻

 淳弘は大学生の頃に父親が執事として務めていた大亜グループの会長の息子の中学生・武嗣の家庭教師として出逢った時に、我が儘で反抗的な武嗣に対して厳しい態度で接して以来、何故か懐かれてしまった…。それから数年がたち、有る出来事で傷心から前職を辞め父の後を継ぎ大亜家の執事となり、武嗣と再会し――。
 最近、執事モノってよく見かける気がしますねぇ…確かに「執事」という言葉に心惹かれる所はあるんですが…残念ながらこの作品は私の琴線には触れませんでした。
 今の所、私のBest執事はかわいゆみこさんの『上海~うたかたの夢~』ですね。

『繋がれた凶暴な獣』
 若い獣の欲望に応える賢人。ふたりの愛だに存在する秘密とは…?
 危険な高校生×美術教師の夏

 臨時美術講師として赴任した高校で今枝賢人は問題児の岡西晶吾と出逢う。晶吾は妾腹だが、母親が亡くなった為、父親と義母・義兄の元で生活し、有る程度の不祥事は資産家の父親の力により揉み消されるが、問題を起こさないように父親により監視される生活を送っていた。
 学内では教師も彼にはなるべく口を出さない状況の中、晶吾が授業をサボっていたら、仕事だと割り切り彼に向き合う賢人に対して、賢人の過去を知られ、それを盾に身体を容共される…。
 最初は嫌だった行為も晶吾の寂しい心を知るようになるにつれて、いつしか彼の事を愛しく思うようになってゆくが…しかし、賢人には晶吾には知られてはならない秘密があり…。

 高崎ともやさんのエロシーンがエロいですね…。いや、私、そこが結構気に入っていたりするんですが…。
 楽しく読ませて頂きました。

『今夜は眠れそう』
 振ったんだったら、優しくしないで。
 切なすぎて眠れない大人の恋♪

 同期の大林真哉への想いを抑えられなくなった三上京はある日、とうとう大林に好きだと告白するが「三上の事は好きだが、恋愛だけはしたくない…お前とはずっと友人でいたい」と断られる。傷心を受けつつも『友人』としてのポジションすらも失いたくて、三上は大林への恋心を諦めようととするが、以前と変わらない態度の大林に、微かな希望を諦めきれず、切ない気持ちを膨らませてゆく…。
 そんなある日、三上のマンションが火事の影響で住めなくなり、行き場を突然なくした三上に大林が、うちにくればいいと言ってくれ同居することになるが、大林の家には布団が無く、彼と同じベッドで眠る事になり――。

 火崎勇さんらしい「テーマ」のしっかりとした作品で楽しく読めました。

『その指で恋をおしえて』
 『ご奉仕』なんてイヤだった。でも今は…貴方に会いたくてしょうがなくなってる。
 ゴーイン神主×落ちこぼれリーマン 切なくて優しい恋♪

 香山律は念願の老舗おもちゃメーカーにデザイナーとして入社して1年目のサラリーマン。一年前は希望の会社に就職し彼女も居て、順風満帆だったのに、一年後の今、描いても描いても採用されないデザイン画…いつしか足元ばかりを見る男になっていて…。ついに彼女から別れを告げられ…一年前に彼女と訪れた神社に訪れて、ペアリングを手に彼女との別れを整理に来たが、誤って賽銭箱に指輪を落としてしまい…、キッチリと自分の気持ちに自分でけじめをつけないと!と宮司の鞍野友成に指輪を返して欲しいと願い出るが、一度神に納めた物は、何かしらの奉仕活動をして貰わないと…と言われ、氏子の雅楽発表会を手伝って欲しいと言われ。
 度々、神社を訪れて行くウチに――。

 色々な出来事で自信を失っていた律が、本来の自分を見つめ直す課程が良かったです。
HPの更新とブログの更新
 ずっと工事中だったLAPSANG SOUCHONGをやっと復活させました…。
 別物になっていますが(^^;)
 取りあえず、雑誌の目録という事で、手持ちの雑誌の作品名と作者名を整理したいと思います…自分で読み返す時にいちいち雑誌を探すのが大変なので…。
 物によっては、作品の感想をゆくゆくは載せたいと思っています。


「梅花の茶園」の事ですが、カテゴリー分けを今までの「BL小説」だけではなく、★で分けることにしました。あくまで私の個人的な感想なのですが、どうせ評価してるなら…と思いまして。ただ、思った以上にカテゴリがごちゃごちゃしてきた気分になってきたので…また変えるかもしれません。(-_-;)

あと、BL×B.L.Peopleと言うBL作品を発見するのにとても便利そうなサイト様を発見したので早速TBを貼らせて頂きました!

最近食わず嫌いが激しいので、コチラで新たな作家さんを発見できれば嬉しいなぁ。
『獅子座の男』 小川いら

獅子座の男
小川いら / トジツキハジメ
幻冬舎 ルチル文庫
514円 (ISBN4-344-80803-7)

【あらすじ】
 大学1年生の有希は、新宿で絡まれているところを「レオ」と呼ばれる怪しげな雰囲気の男に助けられる。謎が多くて強引で、お礼をしたいと言う有希の家に押しかけ、体でお礼を払わせるレオ。そんな男にも心も体も変えられてしまう有希だったが――。
 ある日、レオのお使いで出かけた有希は不信な男達に書類を奪われてしまう。謎だらけのレオの正体は!?

【感想】
 小川いらさんは最近、名前買いになってきた作家さんの一人です。
 ろくでなしなライオンに純情な子鹿とのお話。
 職業不詳で新宿などを自分の庭の様にして、道をふさぐチンピラが居ると気分でなぎ倒し、飲む金がなくなると男や女にせびり、気分のままにSEXをする様子はまるでライオンの雄の様な所から街ではレオと渾名される男と、田舎から出てきたばかりで都会に馴染めず戸惑ってばかり居る有希…。正反対のような二人が出逢い、最初はレオの気まぐれから始まった関係がお互い自覚しないままにハマって行く様は読んでいて楽しかったです。
 こういう現代社会の片隅のお話を描かせると小川さんは上手いなぁ…と思わせる。主人公の心の描写などはついつい、引き込まれて行きます。
 有希が純真というか、すれてない様子は好感がもてて、レオに有希の名字が鹿内だからと「バンビ」と名付けられる所なんかは「ホントに!」とうなずいてしまいました。

評価【★★★★☆☆☆】
『秘密』 たかもり諫也

秘密
たかもり諫也 / 氷栗優
新書館 Dear+文庫
560円 (ISBN4-403-52122-3)

【あらすじ】
 アルマンとの幼い頃の想い出を宝物に育ち、彼をずっと愛してきたラウール。だがアルマンは自分を思い出さないばかりか、蔑んだ目で見る。アルマンとその妻が争って彼女が崖から転落するのを目撃してしまったラウールは、庇うつもりが逆に「自分の愛人になれ」と脅迫してしまう。
 心の裡を素直に伝えられないまま関係を強いるラウールに、アルマンは屈辱に震えるばかり。だが、その体はいつしか甘く溶けてきて……!!

【感想】
 たかもり諫也さんの作品は初めてでしたが、出だしからテンポよい文章でグイグイ読ませる感じで一気に読めました。
 19世紀のフランスを舞台にした作品ですが、その時代背景があまり見えず、いつ頃の時代かなぁ…と思いながら読みましたが、文明開化の薫りと言うか、貴族と一般市民との力関係が崩れだした時代の雰囲気は出ていてよかったです。
 また氷栗優さんはこの時代を描かせるとさすがだなぁと思わせる、麗しいイラストで作品にマッチしていました。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『蛇淫の血』 沙野風結子

蛇淫の血
沙野風結子 / 奈良千春
プランタン出版 f-LAPIS文庫
571円 (ISBN4-8296-5433-3)

【あらすじ】
 「お前は俺に与えられた玩具だ」凪斗を平穏な大学生活から引きずり出し、監禁した男は言い放った。
 その男・角野は、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡継ぎ候補になったこと、凪斗のボディガードを自分が務めることを告げてきた。だが、冷めた目、嬲るような扱いは、凪斗を護る者のものとは思えない。そして凪斗は催淫剤のせいで浅ましく角野を求めてしまう。弄ばれるたび、凪斗は屈しまいとしていた心が壊されていくのを感じる――。

【感想】
 他所でよい評価があったので、興味を惹かれて読んでみた作品です。

 出だしの日本画の画材を購入する画学生の凪斗にはかなり好印象だったんですが、その後はアレよ、アレよと言うままに本人の意思に反してヤクザの世界へと連れて行かれる様子は、そこに凪斗の選択の余地が全く見えてこなくて…正直読んでいてキツかったです。
 設定としては面白そうなネタが色々あったんですが、どのどれもが私好みに進んでいかず、どんどん気持ちが萎えて行くのです。
 多分、激しく好みの世界での好き嫌いになると思うのですが、私はコレは正直読んでて楽しくありませんでした。
 お金出して買ったから最後まで取りあえず読むって感じで読みました…(失礼)

(↓ここら辺からネタバレ注意です)
[『蛇淫の血』 沙野風結子]more...
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