梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『見知らぬ男―顔のない男(2)』 剛しいら
見知らぬ男―顔のない男(2)剛しいら / 北畠あけ乃
徳間書店 Chara文庫
514円 (ISBN4-19-900298-7)
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【あらすじ】
 天才俳優・飛滝の新作の役柄は、非常な殺し屋。そんな彼を追う主役の新米刑事に抜擢されたのは、飛滝の恋人で新人俳優の音彦。初の主役は嬉しいけれど、完全に役になりきる飛滝と、憎みあう芝居をするなんて…。飛滝が役に取り憑かれることを心配する音彦。その予感は的中、リハーサルに現れた飛滝は危険な匂いのする、見知らぬ男になっていて!?バックステージLOVE。

【感想】
 新人俳優の篁音彦が、ベテラン俳優の飛滝惣三郎と映画で共演し、二人が恋人同士になってから半年。それまで端役しか回ってこなかった音彦にもついに主役のオファーが来た!人気コミックのドラマ化で熱血新米刑事役だ。それには相手役が飛滝で、役柄は「冷酷な殺し屋」というもので…役に完全に成りきる飛滝と、音彦の仲を引き裂こうとする思惑が見え隠れしていて…オファーを受ける事を躊躇う音彦に、飛滝が出した条件は、五日間二人だけでリハーサルをしようと言うもので――。

オススメ!
 表題の「見知らぬ男」とういフレーズが作中、各所で様々な意図で使われていてとても印象的でした。
 前作では今イチ物足りなかった、飛滝が音彦の事をどう思っているのかなどの部分がよく見えてきて、更に降りかかる試練も二人で乗り越えていく様子などがとても生き生きとしていて読み応えがありました。
 何より、この作品で好きなのは音彦の素直さと、そんな音彦を目に入れても痛く無い程、溺愛する飛滝の様子が堪能できて満足です。
 作中、色々と伏線のような感じのエピソードがチラホラあったので、今から次作を読むのが楽しみです。

評価【★★★★★★☆】
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『顔のない男』 剛しいら
顔のない男剛しいら / 北畠あけ乃
徳間書店 Chara文庫
533円 (ISBN4-19-900273-1)
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【あらすじ】
 新人俳優の音彦に、大手映画会社から出演依頼が舞い込んだ。相手役は天才俳優と名高い飛滝。けれど、出演条件は飛滝と同居すること!?
 映画の設定通り、兄弟として暮らし始めたとたん、“兄”として必要以上に甘やかし、触れてくる飛滝。毎夜“弟”を抱きしめて眠る飛滝に、音彦は不安を募らせる。
 そしてついに、兄弟の一線を越える夜が訪れて!? バックステージ・セクシャルLOVE。

【感想】
 篁音彦は大学時代に映画会社の新人オーディションに合格し、俳優になって三年。人より秀でた顔とプロポーションには自信があるが、それだけ。芸能界で生き残る為に必要な華や強烈な個性、アクといった物がなく、カリスマ的なオーラもない。大学を中退してまで芸能界に入ったが今の所、目立った役を貰えた事もなく、このままその他大勢で終わっていくのではと思う気持ちと、何時か必ず訪れるであろうチャンスを待っていた。
 そんな音彦の元に、若手トップの映画監督・桐野からオファーがあり。呼び出された先で桐野から出された条件は、撮影が始まるまで用意されたマンションで役になりきって生活してほしいと言うもので…。そしてそれは相手役の俳優との共同生活と言われ…。
 音彦の役の兄役で、映画の主演俳優は過去に主演男優賞を獲った事もある実力派俳優・飛滝惣三郎で…。
 最初は監督の突飛な条件に戸惑う音彦だったが、こんなチャンスは二度とないとオファーを受けた音彦の前に現れた飛滝は役柄のまま完璧で弟を溺愛する兄そのもので……。


オススメ!
 随分前に購入して読んでいた本ですが、思い出しては読み返したくなる作品の一つです。
 自分の顔を持たないかのように、何にでもなれる飛滝という男は印象的でした。
 また共依存の様な親密な兄弟の役柄に成りきる飛滝と、現実とフィクションの狭間で揺れる音彦の心の動きは読み応えがあり、それだけで一つの映画を見ているかのようでした。
 ただ、役柄になりきるという非現実な中で生まれた恋が、この後どうなるのか…という心配が読後にありましたが、その点は続編が出たのでそちらで楽しみたいと思います。

評価【★★★★★★☆】
『蜉蝣の庭』 五百香ノエル
No五百香ノエル / 金ひかる
ビブロス ビーボーイノベルズ
850円 (ISBN4-88271-693-3)
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【あらすじ】
 その人は、夏草の群れの中で汗と熱気に捕らわれて立っていた――。
 大学二年の夏、入野勝彦はSF作家・橘田千明のもとでバイトを始めた。子供のような橘田に苛だち、その妻に惹かれていく勝彦。だが、本当に惹かれていたのは――。
 ノエルのヴィヴィッド・ラブ・ロマン、全編書き下ろしで登場。

【感想】
 入野勝彦は20歳の夏、大学で募集されていた小説家の橘田千明の家での、橘田の身の回りの世話から、資料集めまでをする書生のような内容のバイトをする事になるが…いざ橘田と言う男に会ってみると彼は32歳とは思えぬ腺病質な繊細さを持つ子供な大人だった…。
 最初は彼の美しい妻に魅せられていた勝彦だったが、橘田を知るうちに何時しか彼の方に惹かれていて――。


オススメ!
 叙情的な、しっとりとした文章で物語りが進んでいくのが印象的です。
 精神的に脆くて、ちょっとした事で子供の様に自家中毒を起こす…蜉蝣の様な儚さを持つ橘田と、そんな橘田に段々と惹きつけられていく勝彦の心の動きがとても丁寧に描かれていて、読み応えがありました。
 また橘田と彼の妻の真舟、それに勝彦の不思議な三角関係も最初はどんなカタチに落ち着くのかと思いましたが、あるべき所に落ち着いた感じでした。
 文章の一文一句がとても繊細で、読後感がとてもよかったです。
 
評価【★★★★★★☆】
『龍の求愛、Dr.の奇襲』 樹生かなめ
龍の求愛、Dr.の奇襲樹生かなめ / 奈良千春
講談社X文庫 ホワイトハート
580円 (ISBN978-4-06-286560-9)
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【あらすじ】
 「清和くん、僕に顔を見せて。キスさせてよ」
 明和病院に勤める美貌の医師、氷川諒一の恋人は、背中に昇り龍を背負った、暴力団・眞鍋組の二代目、橘高清和だ。
 かつてよりの清和の敵、藤堂組との争いが激しくなる中、眞鍋組もかつてない危険に晒されていた。そんなとき、藤堂の過去を知る、桐嶋元紀が氷川にある決意をさせる。
 闘うのは好きじゃない、でも僕の清和くんのためなら……!!
 愛するひとのため、氷川の闘いが始まった!?

【感想】
 眞鍋組と藤堂組との抗争が一触即発の状態の中、藤堂組長の過去を知る男・桐嶋から、藤堂を引退させたいとの申し出があり…。
 何とか戦争を回避させたい氷川は桐嶋に協力するよう清和達を説得するが、根回しの為に出掛けていったリキと京介が襲われたとの知らせから事態は思わぬ方向に流れていく――。


オススメ!
 何かと清和に牙を剥いてきた藤堂組との戦争もついに決着です。
 楽しみにしていましたが、最近とみに記憶力の低下が激しく話をスコンと忘れていて、しかも読むだけ読んで前二作の感想を書き忘れていたので、良い機会とばかりに読み返してからこの本を読んだので、スピード感を維持したまま一気に物語に入り込めました。
 樹生さんの凄いなぁ…と思う所は、シリアスとコメディとのバランスが絶妙で暗くなりすぎず、なおかつコメディ一辺倒でもなくでもどちらもが併走しつつハイスピードで話しが展開していき、読者をグイグイと引っ張っていってくれる所かなぁ…と。
 また主人公以外のキャラも、皆一癖も二癖もある濃いキャラばかりなのにくどくなりすぎず、悪役までもが憎みきれない、そんな所も好きです。
 このシリーズはとても好きなシリーズなんですが、今回一区切りがついたと言うことで、続きはどうなるのかなぁ…是非、また彼らに会いたいです。
 
評価【★★★★★★☆】
『神官は王を狂わせる』 吉田珠姫
神官は王を狂わせる吉田珠姫 / 高永ひなこ
海王社 ガッシュ文庫
562円 (ISBN978-4-87724-565-8)
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【あらすじ】
 王と神官という立場を乗り越え結ばれたふたり。男らしく猛々しい王・羅剛は、愛する冴紗を手に入れ、婚姻の儀を待っていた。
 神官と王妃、両方の役割を担うことになる冴紗を、羅剛は片時も離したくないほど狂おしく愛している。しかし、聖なる虹色の神と瞳を持ち人々を導く存在の冴紗を奪おうと、近隣諸国が戦を仕掛けてきた。羅剛は、冴紗には何も知らせずひとり戦地に赴かんとする。やっと想いが通じ合ったのに、運命はまたもふたりを引き裂くのか…!?
 愛はすべてを凌駕する…一途で激しいラブロマンス。

【感想】
オススメ!
 王を太陽の化身とし、王妃を月の化身とし、その二神や数々の神や精霊を統べる最高神を虹の神とする世界では、黒は虹の7色の中に属さない色であるとして蔑まれていた。
 大国の王でありながら、黒髪黒瞳として生を受けた羅剛王は、生まれて間もなく、母を自殺で失い、父王からも顧みられず寂しく育ったが13歳の時に、至高の色である虹髪虹瞳を持つ9歳の少年・冴紗と出会い以来、冴紗のみに執着してきた。
 数々の苦難を乗り越え、ついに婚礼にまでこぎ着けた二人だったが…東西南の隣国が突然、国境に兵を差し向けてきて――。


 何というか、相変わらずカッ飛ばしてくれていて…とても楽しく読めました。
 世界は二人の為に~と、言う感じでしょうか。
 何と言ってもこの作品の醍醐味は話口調だと思います。古風というか、持って回った感じの話し方が登場人物達に絶妙にマッチしていて…味になっているかと(笑)
 そして、その語り口調が時に笑いを誘います。
 因みに今回の私の「best吹き出しましたで賞」は羅剛が冴紗に言わせたい言葉…「花を咲かせてくださいませ」です。
 アンタ達…凄い、凄いよ!完敗だよ!と笑いを堪えながら気楽に読める耽美小説でございます。
 非現実すぎて、何も考えたくない時に読むにはオススメです。
 前作を読んだ時にはまさか、このお話の続きが読めるとは思っていませんでしたが、後書きを見るとまだ続くそうで…凄く楽しみです!

評価【★★★★★★☆】
『黒羽と鵙目・7』 花郎藤子
黒羽と鵙目・7花郎藤子 / 石原理
白泉社 花丸ノベルズ
800円 (ISBN978-4-592-86262-8)
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【あらすじ】
 鵙目は中国マフィアとの一件で警察へ出むいた際に、黒羽が都心のマンションに男子大学生を囲っていると噂を聞く。
 落ち着かない気持ちの鵙目が黒羽に内緒でそこを訪ねてみると、その男子学生は鳩子の異母兄弟で井上審議官の愛人の子、一雉だった。一方、男鹿は同期の長谷川に、井上側に付いて一雉を黒羽組から連れ戻すよう命令され…?
 書き下ろしも収録、それぞれの思惑が交錯するシリーズ第7弾!

【感想】
 警察のTOPの一人である鳩子の父親・井上は、鳩子が自らの意志に反して鵙目の元に居る事を良しとせず、あの手この手での妨害をしかけてくる。その中には手荒な物も多々あり、中国人に襲われた鵙目達は影で彼等を動かした井上の元、すなわち警察へと彼等を引き渡すが、それに懲りる井上ではなく…新たな策を講じている様子で…。
 また黒羽にも何か考えがあるらしく、鳩子の異母兄である大学生の一雉と接触するが、一雉はゲイで…。
 そんな折、黒羽が若い男をマンションに囲っていると言う話が鵙目の耳に入り、心穏やかでは居られない鵙目は――。

オススメ!
 クロモズ、待望の7巻です!
 長い間、この作品を読むためだけに『雑誌 花丸』を買ってきましたが、最近は本当にこれ以外読みたいのがなくて、更にその『黒羽と鵙目』ですら、ページ数が少ない…という事でついに雑誌の購入を止めてしまっていたので(ファンとしては失格ですか?スイマセン;)、新刊は本当に嬉しいです!
 今回は遂に鳩子のパパに全面戦争か!?と言う雰囲気でしたが、今一歩まだまだ焦らされる感じでした。でも、相変わらず黒羽は格好良く、鵙目は色っぽく(笑)て大満足。
 更に、鵙目が「黒羽に男の愛人が?」と言う噂を確認に行く様子は……読んでいて思わずニヤニヤしてしまいました。
 続きが今から待ち遠しいです。

評価【★★★★★★☆】
『龍の恋情、Dr.の慕情』 樹生かなめ
龍の恋情、Dr.の慕情樹生かなめ / 奈良千春
講談社X文庫 ホワイトハート
580円 (ISBN4-06-255918-8)
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【あらすじ】
 「清和くんには僕しかない。僕にも清和くんしかいないんだよ」
 明和病院の美貌の内科医・氷川諒一の年下の恋人は、広域暴力団・真鍋組二代目であり、昇り龍を背負う橘高清和だ。
 日々成長していく清和に愛情とともに不安を覚える氷川は、ある日、清和の初めての女性の存在を知る。そのうえ、清和の母の不穏な噂まで流れてきて。

【感想】
 氷川諒一と橘高清和は10歳の年の差カップル。
 今では19歳の若さで真鍋組の組長という重責を担う程の清和だが、幼い頃におしめまで代えて貰った事実からか、惚れきってるせいか諒一には頭が上がらない。一方の諒一も、普段から無表情で無口な清和の機微には誰よりも聡く、そんな清和の事が可愛くて仕方ない。
 お互いに相思相愛の二人だが、再会するまでの清和の交際を耳にすると穏やかでは居られない諒一がいて…今回は清和の初めての女性が清和から店を任されていると知り穏やかではいられない。
 更に、清和の母・園子が真鍋組に対して何かとちょっかいをかけてくる藤堂組の組長の藤堂に囲われていると言う噂が流れ初めて――。

オススメ!
 久々のDr.と龍シリーズ!
 だいぶ奈良千春さんのイラストにも慣れてきました。
 今回も強烈なキャラが目白押しで樹生かなめさんの持ち味が存分に発揮されていたと思います。
 私としては、清和と諒一のメインカップルの姐さん女房っぷりが堪能できて満足ですが、この作品の脇でイイ味を出してくれてる舎弟のショウと親友の京介の二人の関係も気になる今日この頃…。
 読み終わりましたが、今から次作が楽しみな作品です!

評価【★★★★★★☆】
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