梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『千夜一夜-しとねのひめごと』 岡田屋鉄蔵
千夜一夜-しとねのひめごと岡田屋鉄蔵 (Okadaya_Tetuzoh)
リブレ出版 ビーボーイコミックス
571円 (ISBN978-4-86263-644-7)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 偶然見てしまったSEX――穏やかな笑顔で人気のバーテンダー・の気が向いた時だけ、彼を抱くことを許された翔太。濃厚な愛撫で激しく誘うくせに、自分がキモチよくなろうとはしないのがなぜなのか。謎の多い葵に翻弄され続けるが…。カラダだけでなく、ココロの奥まで結ばれる愛をあんたにあげたい。大量描き下ろしアリ!

【感想】
 木梨翔太は便利屋と言う名のフリーマンで24歳。 今は都心にある場末のバーで用心棒を兼ねた雑用係のような事をしている。
 と言っても大した小さなバーで大したトラブルもなく面白みも無い仕事を続けている理由はひとつ、バーにいるバーテン・鬼塚葵が居るから。
 葵は30代後半、バーテンをしている時は物腰が柔らかで気遣い上手な人柄だが…一歩店を出ると、とてつもなく柄が悪くなりやたらと喧嘩を売る凶暴な人格になるという二面性を持っている。
 そんな葵にうっかりと惚れてしまった翔太は、偶然葵が男性とSEXをしている場面に遭遇し、以来彼との肉体関係を持つようになるが、恋人という程の関係にはなれず…。葵にはある一線以上には踏み込めない何かがあって――。

 
オススメ!
 大変読み応えがありました。
 千夜一夜物語と絡めて、語が進んでいくのがまず面白い(シェヘラザードが男だけど)。
 また葵の過去が解っていくうちに、その千夜一夜とのリンクも理解できていき、過去に傷ついて半分壊れた男の再生物語としても、心理描写が丁寧で話にグイグイと引き込まれていきました。
 
 描き下ろし「おはよう、おやすみ」と「asala;m alaikum」は二人の仕事の設定が解らなくてちょっと戸惑いましたが、最後の後書きにその後の二人の設定が書かれて理解。いい男夫婦のお話でした。
 個人的には後書きでチラッと書かれていた35歳×46歳の熟年夫婦のお話も読みたいし、その更に10年後のシルバーラブとかも是非とも読みたい!彼らがどう生きていくのかが気になります。

評価【★★★★★★☆】
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『その唇に夜の露』 深井結己
その唇に夜の露深井結己 (Fukai_Youki)
芳文社 花音コミックス
562円 (ISBN978-4-8322-8451-7)
 

【あらすじ】
 「お前にやられたことは忘れてないぜ」
 バス運転手・和田琢紀は、学生時代強姦した親友の若江恭一と再会した。
 15年前犯した相手から、今度は弄ばれることになった琢紀。
 琢紀の運転する深夜バスに、二人だけの荒い息が響く――。
 その先にあるのは復習か、狂おしいほどの恋なのか…!
 書き下ろし後日談収録!

【感想】
オススメ!
 琢紀は車が好きでバスの運転手になって10年。色々な事がありながらも好きな仕事で誇りを持って続けてきた。
 普通程度には幸せだと思える日々の中でも彼の心には常に15年前の出来事があり…ふいにその記憶が彼の心を揺さぶる…。
 15年前、学生だった琢紀は転校生の若江恭一と思いがけず知り合い、心を許していたが恭一の無邪気な行動によって裏切られたと思い、その怒りから彼を強姦した過去を持ち…その後すぐに再び転校していった恭一とは音信不通だが、琢紀は今でも当時の年代の少年を見ると彼の事を思い出し胸が締め付けられる…。
 そんなある日、いつもの様に運行中のバスの中で声をかけられた相手は恭一で――。


 深井結己さんの新刊は久しぶり!私的に深井さんは作家買い作家さんなので、即購入です。
 切なさと愛しさ、苦さと甘さが程良く込められた深井さんらしい作品だったと思います。
 少年期という時期にある素直になれない、抑えきれない気持ちの揺れ…それによって犯してしまった事への大人になってからの淡い悔恨…そういった心理面の描写がとても巧みで、彼等がしている事、されている事はとても痛いのに、そこに僅かな救いが見えてくると途端に甘くなり、最終的には救われていく様子には説得力があります。
 痛いだけでも、甘いだけでもない…深井さんのこの描写力にはいつも脱帽です。
 
評価【★★★★★★☆】
『くいもの処 明楽』 ヤマシタトモコ
くいもの処 明楽ヤマシタトモコ(yamashita_Tomoko)
東京漫画社 マーブルコミックス
619円 (ISBN978-4-902671-89-6)
 

【あらすじ】
 居酒屋『くいもの処 明楽』の店長・明楽高志のそこそこに順調な人生は、年下の生意気なバイト店員・鳥原泰行からの、突然のマジ告白と「危機感ヨロシク」発言によって一変する。
 年下としての意地も、男としてのプライドも通用しない鳥原に平穏な日々を乱されビビる明楽だが――!?

 大好評「明楽」シリーズほか、高校生の切ない恋心を描いた読み切り作品と、描き下ろしをたっぷり収録したファン待望の初コミックス!

【感想】
オススメ!
『くいもの処 明楽』
 34歳の明楽高志は学生時代の先輩達と居酒屋『くいもの処 明楽』を開店して5年、小さいながらもそれなりに繁盛している店に、気心の知れた仲間とで、そこそこ順調な人生を送れていると思っていたが…ある日、店のバイトの鳥原泰行・26歳に「好き」と告白されて!?
 突然の思いがけない告白に動揺する明楽だが、鳥原の事が気になって――。

 ヤマシタトモコさんのイラストは「小説b-Boy」で木原音瀬さんの『薔薇色の人生』の挿絵で初めて見て最初は少し画風が苦手かな?とか思っていたのですが、見る毎に味と言うか何気ない表情に見えてその奥にその人物の心情が透けて見えるような雰囲気がしてきて、どんどん魅力的で好きな作家さんになりました。
 と言う事でそんなヤマシタトモコさんのコミックスと言う事で即買い。

 お話としても、物事をあまり深く考えないタイプ(ドアホ?)な34歳の割に精神年齢が若い(幼い?)髭の店長・明楽と、物事を考えすぎる所がある、26歳の割に落ち着いた雰囲気の鳥原との取り合わせはモロにツボを抑えて頂いていて、私的にはとても美味しく、また二人の距離がだんだんと近づいていったり、立ち位置が少しづつ変わっていく過程が丁寧に描かれていて読み応えありました。

 ただ、個人的には今作で描かれていなかった部分…特に、明楽や牧達がどういう経緯で『くいもの処 明楽』を始めたのか…とか、何故に店名がオーナーの牧ではなく店長の明楽の名前なのか?と言った細かい所々が気になったので、そこら辺もちょこっと説明して欲しかったなぁ…とか、鳥原ってバイト以外は何してる人?バンドの人?とか…今ひとつ設定がありそうなのに、ハッキリしないと言う感じの部分が残ってしまったのが少しだけ残念でした。

『フォギー・シーン』
 16歳の八枝透は男しか好きになれないゲイ。そんな八枝の片想いの相手はクラスメイトで友人の真面目な府野孝司。でも勿論、気持ちを告白することなんて出来なくて、躰の相手は年齢を偽って夜の街で見つける日々。そんなある日、代理教員として赴任してきた教師の井西は、先日ゲイバーで出会い一晩の相手をした男で――。

 高校生の八枝の叶わないと諦めている切ない府野への片想いと、手近にいる同類で肉欲も解消できる井西との間で揺れ動く八枝の心が丁寧に描かれていてよかったです。思わず「私にもこんな純な時代が…」とか思ってしまうようなお話でした。 

『リバーサイド・ムーンサイト』
 27歳のゲイの南田はある日、目が覚めてショックを受ける。
 なんと職場の同僚で「ぽっちゃり」と「デブ」の境界線上を限りなく彷徨っている、30歳にはみえないオッサン顔の川辺とのSEXの夢を見て、あろうことか夢精をしてしまったからだ…。面食いだと思っていたのに、なぜそんな夢を!?激しく動揺する南田の行く先は――!?

 短いページ数のなかにギュッとヤマダさんらしさが詰め込まれた感じの楽しいコメディでした。私はこのカップリング好きだなぁ。コレで1冊描いて欲しい位でした(マニアですかね?)

評価【★★★★★★☆】
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