梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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小説リンクス 2006年12月号
小説リンクス06年12月号 全体的にコレ!とまで残るのは無かった感じですが、どの作品もそこそこ面白く楽しめる内容で全部読めました。
 何となく、双子物が多かったなぁ…と思ったのは双子ネタが2作品あったからですね。
 私としては、現代物よりあと1、2作ファンタジーとか歴史物とか現代物以外が読みたかったなぁ…と、結局ファンタジーが『月宮を乱す虎』のみだったので、少し物足らない感が残ってしまいました。


小説リンクス 2006年12月号
特集:『おしおき』 やんちゃなキミに愛のムチ♪
『いけない戯れ、甘美な罰』 環レン

【NOVEL】
『月宮を乱す虎【前編】』 和泉桂(佐々成美)
『オープニング』 高槻かのこ(DUO BRAND.)
『恋を知っている』 火崎勇(ヤマダサクラコ)
『ためらいは吐息に溶けて』 南野十好(一馬友巳)
『遠い花火』 可南さらさ(金ひかる)
『I love you, baby.』 谷崎泉(木村屋かこ)
『息もできないくらい』 きたざわ尋子(笹生コーイチ)
『かくも強引な彼に俺は』 義月粧子(朝南かつみ)

【COMICS】
『花は初恋に綻びる【中編】』 小路龍流(原作/柊平ハルモ)
『コルセーア Act.8』 御園えいり(原作/水壬楓子)
【「月と茉莉花」シリーズ 完結記念特集!】
『ぬくもり』 佐倉朱里(雪舟薫)

↓以下は私が読んだ作品の、勝手なあらすじと感想です。ネタバレ注意!

『月宮を乱す虎【前編】』
 『神獣異聞』シリーズ、波乱の幕開け!
 この危険な想いはどこからくるのか、この憎しみはどこへたどりつくのか
 互いの身を滅ぼすほどの熱い想念が今、交錯する――

 陽都六州の西方に位置する磬は国土の西半分が砂漠に覆われており、白虎の加護を受ける王が治める国だ。だが、前の王は白虎の加護を受けない者がなり、故に国土は荒れていた。
 そんな王を倒して新たに王位に就いた史壮達は白虎の加護も受け、少しづつだが平穏が戻りつつあった頃、王の一人息子の10歳の翠蘭は父の代理として訪れた北州県で役所で見習いをしていた16歳の劉奎真と出逢う、猜疑心の強い父の元で同世代の友達も居なかった翠蘭にとって、奎真は初めて出来た友人と言えたが、数年後再び再会した二人の立場は遠く離れてしまって――。

 2006年4月・6月号に載っていた『花を秘する龍』のリンク作と言うのは読み始めてすぐに気が付きましたが、先日読んだルチル文庫の『宵待の戯れ~桃華異聞~』とも世界設定が同じなのに、暫く気が付きませんでした…そうか、それでは『花を秘する龍』と『宵待の戯れ~桃華異聞~』もリンクしてるのね~~~と、それから気が付きました(遅)
 『神獣異聞』シリーズとのことで、シリーズ化されるみたいですね。前作はワクワク・ハラハラ楽しめて読めたんですが、今作は翠蘭が余りにも健気で、切なくて読んでる間は苦しかったです。個人的に「切ない」お話は好きなんですが(内容により、また最後には出来るだけハッピーエンド希望)…今作は「前編」という事で終わってません…。
 どーなるのか、先が全く読めないまま終わってしまいました。これで二ヶ月後まで待たないとってのは正直キツい…やはり前後作品は後編が出てから読むべきだとしみじみ思いました…でも中華風ファンタジーって好物なもんで我慢ができなかったんです。

『オープニング』
 俺の愛している恋人には、他に好きな男がいる…。
 海依華はバイト先の上司の石岡の事が一緒に働くうちに好きになっていたが、同性に対して告白できる筈もなく、片想いのまま。しかし、ある日二人で食事をしていた時に石岡が学生時代に同性の親友に片想いをしていたと聞き、「俺にしない?」と思わず誘ってしまい。石岡に重たく感じてほしくなくてつい「自分も片想い中だけど、叶わないってわかってるから、恋人ごっこしよう」と他に好きな人がいると嘘をついてしまい…。しかし、つきあい始めてしまうと、石岡は華を本当の恋人の様に接してくれて、つい幸福感から偽りの関係だという事を忘れるくらいで…ついつい兄の森に石岡を恋人だと紹介してしまって…つくつもりもない嘘を重ねるうちに、自らの言った嘘に縛られていって――。
 火崎勇さんらしい繊細な心理描写がとても丁寧な作品でした。
 こういう何気なくついた、些細な嘘が自分を苦しめていく事ってあるよなぁ…と共感できる内容で、だいたい話の筋は途中で見えましたが、それでも楽しく読めました。
『遠い花火』
 近くて遠い、愛しい存在――
 幸せなんて言うものは、いつも遠くで輝いているだけで、決して自分の手には届かない。
 まるで遠くで鳴っているだけで、姿は見えない花火みたいに(本文抜粋)
 

 安井康平は幼馴染みの矢野旭日から、大学に落ちたと聞いて愕然とすr。私立の付属大学で内部受験で成績が良かった旭日がまさか落ちるとは思っていなかったからだ。
 旭日は地元では知らぬ者のいない大きな自動車製造会社の社長を父に、元女優の母もカリスマ主婦としてTVにもよく出ている様な、いわゆる資産家の令息。一方、康平は旭日の父の会社に万年平社員として勤める父を持ち、両親と二人の兄と妹の六人で狭い社宅で暮らすごく庶民の出。そんな普通なら接点のない二人だが、小学校一年の時に社宅の夏祭りで出逢って以来、人見知りの激しい旭日が、康平にだけは懐いたのもあって、旭日の父からの覚えも目出度く今まで幼馴染みとして関係は続いている。
 大学に入学したら東京に出る予定だったが、旭日が入試に失敗したとなると、その予定も変更されるだろうと言う康平に対して、浪人しても東京には行くと言う旭日。さらに父親から康平が同居するのを条件に新宿にあるマンションを貰ったので、家賃はタダでいいから一緒に住んで欲しいと言われ…承諾する康平の心は複雑だ。何故なら康平はずっと、旭日の事が好きだったから――。

 康平の男としてのプライドと、旭日に対する先入観と旭日の性格が、少しづつお互いに対してのズレを生んでいってしまう様がその後の旭日の秘密を知った後は切なかったです。
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小説リンクス 2006年10月号
小説リンクス06年8月号 今回は全体的に無難に纏まっている作品が多かった気がします。楽しんで読めるけど、前号での『愛と禁欲の千夜一夜』ほど気に入って何度も読み返した作品はなかったです。
 あと全然関係ありませんが、気になったのは各話の表紙に書かれてるあおり文句(緑で書いてる部分)が名前違いやら漢字違いになっていたのがいくつかあって気になりました…ってそんな所まで言うのは小姑ですかね(でも話が違ってきたりしますよ)


小説リンクス 2006年10月号
特集:『楽園』 愛が溢れ、愛で煌めく。

【NOVEL】
『闇の王と彼方の恋』 六青みつみ(ホームラン・拳)
『片想いにもならない』 はるか真朝(カワイチハル)
『上海夜啼鳥【後編】』 華藤えれな(真生るいす)
『純愛は嘘に濡れる』 あすま理彩(霜月かいり)
『愛を調教(おし)えて』 皐月かえ(亜樹良のりかず)
『もう一度、キスからはじめて』 絢谷りつこ(かんべあきら)
『ただ甘いだけじゃなく』 神楽日夏(陵クミコ)
【COMICS】
『花は初恋に綻びる【前編】』 小路龍流(原作/柊平ハルモ)
『空中庭園』 ホームラン・拳
『ぼくは魔法使い☆第19話』 ゆのはら棗子
『コルセーア Act.7』 御園えいり(原作/水壬楓子)
【華藤えれなミニ特集】
『スレイヴァーズ・ポイズン(「スレイヴァーズシリーズ」短編)』 華藤えれな(雪舟薫)
『コラゾン(「サウダージ」短編)』 華藤えれな(円陣闇丸)
『密葬(「シナプスの柩」短編)』 華藤えれな(佐々木久美子)

【「夜ごと蜜は滴りて」ドラマCD発売記念ミニ特集】
『夜ごと蜜は滴りて-珠玉の戯れ-』 和泉桂(円陣闇丸)

【「ためらう彼の唇」ミニ特集】
『ポジション』 高槻かのこ(あさとえいり)

↓以下は私が読んだ作品の、勝手なあらすじと感想です。ネタバレ注意!

『闇の王と彼方の恋』
 人間離れした不思議な魅力を持つアディーン、
 異世界の住人である彼に出会った悠は、逃れられない運命に導かれ――

 二十年前に突然都心に現れた『門(ゲート)』そしてそこから現れる『外来種』と言われる存在…外来種は大半が凶暴で醜悪な外見を持ち、人間を襲う。ために害獣とされているが、その撃退方法等は未だ確率せず、昼間は現れない外来種は夜になると現れる…。そんな世界で高校生の羽室悠はある日、人の外見をしていながら、外来種の特性を持つ青年・アディーンと出会う。彼の存在に何故か悠は懐かしさを感じて――。
 異世界&近未来物でございましたが、設定の割にはページ数が少なすぎた印象です。設定の説明をしてると人物描写が大急ぎになり、更にストーリー展開はもっと早足で…物語りに入り込む前に終わってしまいました。ファンタジーは好きなんですが、これはちょっと残念でした。
『片想いにもならない』
 高校生の頃、同級生の宇一に失恋した一穂。
 大人になってもその恋をひきずっていた一穂は、宇一に出会い……

 親のアメリカへの単身赴任に付いていかずに、祖父母の元で暮らし始めた大森一穂が、高校に入学して出会った江原宇一と彼の幼なじみの高岡優。彼らは友達を作るのが苦手な一穂にとって高校三年間に得た数少ない友人で…でもある日、放課後の教室で優が宇一に告白しているのを聞いた一穂は宇一が、優に「ゴメン」と断った事に何故か安堵していて…なのに、その事を深く考えず…しかし、高校の卒業式の後、彼らが親密に抱き合う姿を目にした一穂はそこで初めて宇一への恋心と失恋を自覚し…。
 そのまま二人の前から姿を消して十年が経ち、祖母の葬儀の為に戻ってきた一穂は、優と宇一と再会して――。

 ううん、再会愛なんですが、シチュが祖母のお葬式というのが何だか気になって…イマイチ話にのりきれませんでした。
『上海夜啼鳥(シャンハイ・ナイチンゲール)後編』
 李から相馬を裏切るよう命じられた小鈴は――!?
 革命で家族を失い、娼館で男娼として働いていた小鈴。相馬に買われて一夜を共にした後に身請けされる。しばらく相馬と穏やかに日々を暮らしていた小鈴だが、小寒の経営者で黒龍幇という中国マフィアの一員である李から、相馬が手がける設計図を盗み出せと命じられる。いつしか相馬に思いを寄せていた小鈴は、死を覚悟で相馬を裏切らないことを決意していたが…。(雑誌掲載あらすじより)
 ロシア革命で国も家族も失った侯爵家の嫡子だったリェーリャ、今は娼館で与えられた小鈴(シャオリン)と言う名前で生活している。そんな過去を失った小鈴と、何かの訳で家族の居る日本から逃れてきた相馬。そんな寂しい心をもった彼らが魔都・上海で出会って…。
 小鈴が相馬を好きになって、でも彼には日本に妻子が居て…と切ない想いが伝わってきました。
 戦前の上海と言う場所を舞台にロシア貴族の末裔と日本人建築と言う設定も面白く、雰囲気もよくて読み応えがありました。
 最後にはお互いの気持ちを確かめ合って…とホッとしましたが、その後どうなるのか…彼らは何処に行くのか…というのが解らず、その辺りが気になって読後感がよかったとまでは言えなかったのが残念。
 でもこのお話の続きが出たら間違いなく買います。
『純愛は嘘に濡れる』
 身代わりでいい――あなたの傍にいられるのなら……
 水上円(まどか)は双子の弟の和(なごみ)が羨ましい。自分と同じ容姿を持ちながら、明るく快活で物怖じしない性格をしていて、一方自分は暗くて引っ込み思案で…。そんな劣等感とも取れる羨望の気持ちを一番強く抱いたのは、和が理学療法士として勤める病院の外科医・渡辺達也と付き合っていたが別れたと聞かされた日だった…なぜなら、渡辺は円が好きだったから…。そんな和は渡辺と別れた直後から一ヶ月間、アメリカへ研修に行った直後、倒れた円を介抱したのは渡辺で…倒れたショックで一時的に記憶を失った円を渡辺は和と思い込み「君の名前は和…君は僕の恋人だよ」と言われて――!?
 告白して、振られたにも関わらず記憶を失った円を和だと思い「自分達は恋人同士」と嘘を告げる渡辺の思い。すぐに記憶を取り戻しておきながらも、秘かに想っていた渡辺に和だと想われていても傍にいたいと想ってしまう円の思い。
 すれ違う思いが切なかったです。
『愛を調教えて』
 会社社長の知哉は、かわいい恋人もいて順風満帆な生活をおくっていた。
 だが突然、部屋に美貌の青年が現れ、知哉は抵抗虚しく抱かれてしまい――!?

 中島知哉は大学時代に起業した弁当屋を8年経った今では、ケータリングからファミレス、一般店舗向けの食品輸入まで多岐に渡って手がける外食系企業に急成長させた実業家。仕事は順調、一年前に男性向デートクラブの客と男娼として出会って付き合いだした恋人の侑は浪費がちだが可愛いし、生活に文句はない。
 だがある日、知哉が帰宅するとそこに侑の姿はなく、代わりに居たのは、何処か色気のある見知らぬ男が居て…。直樹と名乗った男は、知哉が侑と出会ったデートクラブから侑に呼ばれて来たと言い、侑が不在と言っても「相手が誰でも関係ない」と侑の代わりに知哉を蛇行として――!? 

 なかなか面白かったです。若くしてトントン拍子に仕事で成功し可愛い恋人も居る攻め男が、ある日突然現れた年下の男に抱かれてしまうと言う展開は新鮮でした(笑)。
 しかも年下攻め…ツボです。
 話の設定というか、知哉の会社の設定の説明も面白かったのですが、少しページ数的にそちらに場所を取られすぎてたと言うか本筋に繋がらない部分の説明が多かった期がしたのは、直樹についての説明がイマイチ物足りなく感じてしまったからかも。
『もう一度、キスからはじめて』
 辛い恋から逃れるために転勤してきた大阪で、ちょっと軽めな年下の岳人にナンパされた望は…
 27歳の井上望は、自分以外にも常に相手の居た恋人・康成との恋愛に疲れ、終止符を打ちたくて転勤の打診に逃れるようにして大阪に来たが…康成からは復縁の連絡が絶えず来て。しかも大阪の人間は東京とは違いなかなか馴染めず…気持がどんどん憔悴していく望にある日声をかけてきたのは、軽薄そうな服に身を包んだ年下の男で…その男・高村岳人は初対面の望にあれこれと話かけてきて。最初はそれを鬱陶しいと思ってきた望みだったが――。
 望の揺れ動く気持ちが上手く描かれていたと思います。
 派手さのない作品だと思いますが、その分しっとりと描かれていて読後感はよかったです。
『ただ甘いだけじゃなく』
 心に住み続ける元恋人と、思いがけず再会し――
 森島希生は24歳と言う若さで洋菓子店のオーナーシェフとして横浜に店を出して1年だが、開業時のメンバーが次々と辞めていき一人では回していけなくなり、恩師の取り持ちで店の権利を売り、そのまま雇われパティシエとして再出発をする日。希生の前に現れたのは七年前、高校時代に二ヶ月だけ付き合った元恋人で今では天才パティシエとして活躍している鷲見一晟だった――。
 ケーキが色々と出てくるのはとても美味しそうで、希生と一晟との出会い、希生がパティシエを目指した理由なども丁寧に描かれていたと思うのですが…どうも希生が24歳でオーナーとか言う辺りが気になって話に入り切れませんでした。
 若すぎるとも思わないんですが、でも若いですよね。
 そこら辺は物語なんだし…と思いつつも、ただでさえ童顔と言う設定の希生なのでどうにも違和感が残ってしまいました。(タダ単に私が年上好みなだけかも)
小説リンクス 2006年8月号

小説リンクス06年8月号

 小説リンクスは創刊号からほぼ漏らさず買ってます。
 現代物からファンタジー、時代物まで幅広いジャンルの作品があるので好きな雑誌。
 私は特に現代物以外のが目当てです。(現代物は有る意味食傷気味なので)




小説リンクス 2006年8月号
特集:『策略』 罠に嵌めたその後は…
『月光』 橘紅緒(真生るいす)
『甘やかな癒着』 水月真兎(環レン)

NOVEL
『上海夜啼鳥【前編】』 華藤えれな(真生るいす)
『幼なじみは無邪気な小悪魔♪』 森本あき(樹要)
『夜に堕ちる執事の純情』 バーバラ片桐(高座朗)
『牧師は子羊を喰らう』 中原一也(小山田あみ)
『愛と禁欲の千夜一夜』 笹生茉莉花(高峰顕)
『言葉なんていらない【後編】』 きたざわ尋子(笹生コーイチ)
『抑え切れない熱情』 響かつら(緒田涼歌)
『伯爵は花と戯れる』 柊平ハルモ(小路龍流)

COMICS
『ミッシング コード』 水名瀬雅良
『ぼくは魔法使い☆第18話』 ゆのはら棗子
『空中庭園』 ホームラン・拳

↓以下は私が特に気に入った作品の、勝手なあらすじと感想です。ネタバレ注意!

『月光』
 君のすべてをこの手の中に…
 精巧な銀細工の檻の中で、ロナは羽毛に包まれながら、月齢15の夜、自らを閉じ込めた魔道師が訪れるのを待つ。
 特集の小説なのでイラストを入れて3ページという超短編ですが、好みでした。イラストもよくて、橘紅緒さんは未チェックの作家さんですが、これで一作の作品を書き上げて欲しいなぁと思いました。

『上海夜啼鳥(シャンハイ・ナイチンゲール)前編』
 歌を忘れた小鳥は、男の腕の中で甘く啼く――
 第二次世界大戦前夜の上海、日本での出来事より逃れてきた建築家・相馬篤彦は、立ち寄った妓楼でロシア王家の血をひく亡命貴族で言葉の話せない小鳥と言う男娼と出会い、彼を身請けして使用にとして共に暮らす事にしたが…。
 なかなかに面白かったです。まだまだ謎な部分もたっぷりあって、それがこれからどうなるのか、後編が大変楽しみであります。

『愛と禁欲の千夜一夜(アラビアンナイト)』
 モンゴルの草原に咲く、一輪の恋の花――
 チンギスハーンの時代、ハーンとは別の遊牧民の一族の族長・ライールは、モンゴル軍によって陥落したスルタンの後宮から逃れてきたスルタンの庶子・イシュルカと出会い…。
 第1回リンクス新人大賞、受賞作品のようですが、私個人的には今回の雑誌の中で一番気に入った作品です。
 特に、時代背景などが詳しく描写されていた訳ではないんですが、ページ数的にはこの程度でむしろヨカッタと(変に説明臭いのもページの無駄になるし)思い、更には登場人物がとても生き生きとしていて、読後に後を引く面白さというか、イシュルカの箱入り息子ぶりが可愛らしく、そんなイシュルカを溺愛するライールの様子が読んでいて楽しかったです。この作品、是非続きとかあれば読みたいなぁ!
 ただ、難をあえて言えば…タイトルだけは、もう少し…何とかならんかったんですか…愛と禁欲って…まんまやーん(苦笑)。
小説リンクス 2006年2月号
小説リンクス06年2月号 楽しく読める作品は色々ありましたが、強く印象に残る作品は『久遠の誓いに包まれて』位でした。

小説リンクス 2006年2月号
特集:『帝王』 孤高の美獣を我が手に
『無垢なる瞳の誓い』 鳩村衣杏(高峰顕)
『陵辱の王国』 火崎勇(霜月かいり)
『契り』 中原一也(有馬かつみ)

NOVEL
『部屋の明かりを消して』 きたざわ尋子(Lee)
『恥辱の檻』 バーバラ片桐(高座朗)
『恋の相手もスカウトで』 いおかいつき(巴里)
『やさしい束縛』 橘涼香(白砂順)
『All of you』 華藤えれな(樋口ゆうり)
『白い花びら』 絢谷りつこ(柚名ハルヒ)
『久遠の誓いに包まれて』 高崎ともや(笹生コーイチ)
『残業からベッドまでの距離』 義月粧子(小山田あみ)

COMICS
『ぼくは魔法使い☆』 ゆのはら棗子
『コルセーア ACT.4 (原作:水壬楓子)』 御園えりい

↓以下は私が特に気に入った作品の、勝手なあらすじと感想です。ネタバレ注意!
『恋の相手もスカウトで』
 女性のスカウトを職業とする晴喜はある日、目を惹かれた会社員の男に初めて声をかけてしまい――
 畑中晴喜は、街中に立って女性を見極めてクラブ等の水商売からヘルス等の風俗までを紹介するプロのフリースカウトマン。
 かなりの確率で勧誘が難しいとされるソープやヘルス等の業種へのスカウトも成功させる晴喜はその道では“名人”と呼ばれる腕前…それは晴喜の相手を見極める目があってこそ。
 一月の寒い日もスカウトのため、街角で立っていた晴喜の目が、いつもは女性しか見ていないのに何故か一人の男性に向き、気が付いた時には彼に声をかけていて――。

 スカウトマンという晴喜の設定は常にない物で興味を引かれました。
 また、晴喜が声をかけた真行寺も怪しげなスカウトマンに声をかけられても穏和で丁寧な受け答えをする辺り、好感が持てて出だしは「どう話が進むのか」とワクワクしました。が、読み終わってみるとかなり都合良く話が流れて行った感じで少し不完全燃焼な感じで終わりました…。

『やさしい束縛』
 あの日あなたと出会ったのは、きっと運命――
 美大生の一ノ瀬智也が夜の公園で出会った有沢は若くして業界最大手の繊維メーカー「ワールド・ファブリック」の社長だった。
 ふとした偶然で出会った二人だったが、その場に智也の父が倒れたとの連絡が入り、慌てて京都に帰郷した智也の前には実家の呉服問屋「いちのせ」が多額の負債により倒産寸前の状態に有るという最悪の現実であった。
 愛する父の為、何とか「いちのせ」を守りたいと方々に頭を下げて回ったが、所詮は未成年の学生の言うこと…八方塞がりになりかけた所に一度会っただけの有沢から「店を助ける方法がある」と連絡が入り向かった智也に、白紙の小切手を私「好きに書き込め」と言う有沢の出した条件は智也の躰で…!?

 繊維会社と呉服問屋と言う似てる様で分野の違う世界に身を置いた二人の関係と、愛を身近に感じられずに育った寂しい人間と言うテーマはなかなかに読み応えがありました。

『All of you』
 十三年前のあの日から、あなたがぼくのすべて――
 朝加真臣は十三年前・十二歳の時に母と大阪から、この能登半島に逃れてきたが、そこで母と海に心中するはずが、直前に母に裏切られ、もうこのまま死んでもいい…と絶望した時、彼を助けたのが、地元の名士の息子で高校生だった矢神晃史だった…彼は死んでもよかったと言う朝加に「おまえはおれに感謝して恩を返すまで死ねないんだ」と言い…その時から朝加の中の大部分が矢神で占めて行き――。
 それから十三年、二十五歳の朝加真臣は、代議士となった矢神のの地元の私設秘書として働いている。毎週末になると地元の活動のために帰郷してくる矢神と過ごす三日間を何よりも大切に思っているが、それも矢神が結婚するまでと思っていた…そんな矢神に縁談話が持ち上がり――。
 幼なじみの政治家×秘書と言うので過去の出来事や現在の政治の駆け引き等がからめて、二人の関係…朝加の矢神への想いが朝加視点で丁寧に描かれていたと思います。

『白い花びら』
 人が通わぬ山深い神社には、あどけない面立ちの少年と神司の青年が住んでいて…
  物心ついた頃より、神社の中で育てられた紀和。共に育った顕仁は神司として用事があると、山を下りて里に行くのに、何故か紀和は来ては駄目だと言い…数年前までは屈託なく接してくれたのに…二人を育ててくれた前の神司の達治の跡を継いだ頃から顕仁の態度にどこか距離を感じるようになり、そんな日々を寂しく思っていた紀和の元へ、最近何処からか呼ぶ声が聞こえ、その声はだんだんと強くなってゆく――。
 ある日、顕仁は里に下りて留守番をしていた紀和の元へ“声”が聞こえ…恐ろしくなった紀和は禁じられた里への道を顕仁に会いたい一心で下るが、そこで聞いた会話は思いがけないもので、更に川に流された女童を助けたら、童達は紀和の姿を見て“化物”と叫んで――。

 時代がいつ頃かは解らないですが、平安~室町辺りかなぁ…と思わせる感じの時代劇風ファンタジーでした。

『久遠の誓いに包まれて』
 傲慢で臆病な立翔(りゅうぞう)の恋人は、長身で美貌の日和(ひより)。
 主人と部下の関係でもある二人の元に日和の子供が現れて…。
 『永遠の青に包まれて』サイドストーリー登場!!

 度重なる自然災害の傷が癒されぬまま、全世界を巻き込む対戦が始まった後の世界。
日本本は政府の機能が全く働かない程のダメージを受け、国土は各地に散らばる数人の有力者――統轄者と呼ばれる人物によって統治されるようになった。
 立翔は三十四歳の若さで、かつて神奈川兼と呼ばれた地域の現在の東海地区武蔵-Rエリアの統轄者となってから、他の地区に比べても安定した発展を遂げていた。そんな立翔を公私両面で支えていたのが彼の恋人でもある日和。そんな彼の元に一花と名乗る少年が現れ、彼の義弟の二葉は日和の子供だと言い、立翔に「日和をこっちによこせ」と言い出して――。

 統轄者と言う権力を持つ割に、普段着は黒の作業着、好物は甘いココアやクッキー等で、ボサボサの髪に整った顔立ち…でも無精髭のオヤジ臭さを出してると言うギャップのある立翔と言うキャラは、正直ツボでございました。
 また、高崎さんの作品てこういう「おやじ」が攻ではなく受なのもまた…おいしい…(笑)
設定も面白くなかなか楽しく読めました。他に本編があってのサイドストーリーとの事でしたが、本編を読んでいないので何とも言えませんが、多分私の好み的にはコチラのカップルの方が好きだなぁ…(マニアかなぁ…)
 この作品、単行本化されたら買うでしょう!

『残業からベッドまでの距離』
  軽い調子で「付き合わないか」と誘ってきた年上の男。
 その場で断ったものの、次第に彼のことがきになるようになり…。

 桧田遼輔は、メーカーの開発部に入社してまだ基礎固めの時期にいる新人。ある日、有能で様々な企画を成功させている先輩の浅井侑志に「俺と付き合ってみない?」と言われるが、浅井の余りの軽さに当初、桧田は揶揄ってるのか?と怒りを感じる。「彼女が居るから」と断るが浅井への印象は悪くなり…だがその後、何故か浅井の事が気になってしまい――。
 義月粧子さんの作品としてはパターン(男前な受に告白された攻が、最初は反発しながらもだんだんと相手の事が気になって、最後には…と言う感じ)の作品だなぁ…と思いましたが、その辺りは勿論好きな作家さんなので、私はそのパターンも好きです。
 桧田が浅井の事を意識して、見つめる様子、だんだんと浅井という人物に対して思い入れていく過程は説得力がある感じでよかったです。
 ただ、最後の辺りがどうも駆け足になったという感じが少し消化不良気味になりました。
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