梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
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『しもべと犬』 玄上八絹
しもべと犬玄上八絹 / 竹美家らら
幻冬舎 ルチル文庫
552円 (ISBN978-4-344-81408-0)
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【あらすじ】
 警視庁の非公式な部署に属する刑事・奥村智重は、人間の細胞から作られた人型の「犬」と呼ばれる生命体・石凪信乃を与えられ、組むことに。
 自らが傷つけられることなどものともせず、危険の中に飛び込む信乃。「主人」である智重を恋い慕う信乃に、智重は冷たい。時には身体を繋ぎながらも、信乃は智重との距離に心を痛めているのだが……。

【感想】
 捜査一課・第二特殊犯捜査第五係、公式には四係までしかなく、ないはずの内部でも限られた者しか知ることとのない、闇の部分に非公式に存在するるのが五係――要人の、身を滅ぼしかねない個人的醜聞に発展すると予想される事件を、非公式に出動し解決することから付いた渾名が《スキャンダル課》だ。
 そんな五係に配属されるのは、どれも人には言えない過去を持つ人物達。
 その一人、奥村智重の相棒・石凪信乃は人間ではない。人をベースに、犬の能力を組み込んで造られた存在…。犬として一途に智重の愛情を欲する信乃だが、智重はそんな信乃につめたくあたり――。


 過去に傷を持つ智重と、そんな彼を一途に慕う人造人間の信乃という二人の設定は面白そうだったので手にしました。
 しかし、なかなか事件の詳細も見えてこず、智重と信乃の関係も鬱々としてるし、智重のトラウマもハッキリせず…ようするに話が全然見えなくて、読んでいても全然楽しくありませんでした。
 でもって、前降りが長く感じた割には展開は急だったように感じました。
 最後に智重と信乃のラブラブな様子が見られたので読後感は悪くないのですが、途中までが読むのが本当に辛かったので★は低め。
 
評価【★★★☆☆☆☆】
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『ゆっくりまっすぐ近くにおいで』 渡海奈穂
 先程書いた日記を取り下げました。
 
 このブログを見てくださっている方は本好きの方なんだろうな…と思うと、やはり気持ちの良い内容ではなかったと思うので。

 かわりに何時も通りの感想をアップしました。
 
 もし先の日記を読まれた方がいらっしゃいましたら、失礼いたしました。


ゆっくりまっすぐ近くにおいで渡海奈穂 / 金ひかる
新書館 Dear+文庫
560円 (ISBN978-4-403-52212-3)
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【あらすじ】
 印刷会社営業の稲田は自社の印刷機の故障で刷れなくなった緊急の印刷を、町の小さな印刷屋で引き受けてもらう。そこの社長・大内は口が悪いが懐が広く、初対面の稲田が見とれるほどの美形。たちまち恋に落ちた稲田は、以来せっせと彼のもとに通い口説きまくるが、大内は拒否こそしないが受け入れてくれるわけでもなく……?
 年下ワンコ攻×クールビューティー受。商業誌未発表作をHシーン含め大幅加筆で文庫化!

【感想】
 稲田志郎はデザイン、製版、印刷などを請け負う会社の営業になって二年の若手。多少強引でも仕事をとってくれば会社のためになると信じて働いてきたが、どうも同僚からは受けがよくないらしく、ある日、明日には納品しなければならない品があるというのに、社内の印刷機が止まっていて使えないという状況を知らされたのは夜になってからという苦境に立たされる。あちこち頼み込んで唯一受けてくれたのが町の印刷屋の社長の大内双葉だった。救いの神の大内の、その整った容姿や懐の深さに魅了された稲田は、大内の元に通い詰めるが――。

 印刷という職種をメインにした中堅の印刷会社の若手営業と、町の小さな印刷屋さんの社長という設定やワンコ系の稲田や、年齢不詳な美貌の男前社長という設定は面白そうだったんですが…全体的に盛り上がり所に欠けた感じの読後感でした。
 文章の些細な言い回しで数ヶ所、不自然に感じるところがあったりと細かい部分が気になったりしてしまい、話に集中しきれなかったような感じもありました。また年齢不詳な設定の大内さんは結局、お幾つなんでしょうか?作中見つけられず…そういった所もちょっと気になりました。
 結局、最後の最後、後書きで書かれていた作者のバイト先の社長に全部持って行かれた感がある作品でした(苦笑)。
 
評価【★★★☆☆☆☆】
『コイビト』  椎崎夕
『コイビト』椎崎夕 / 花本安嗣
白泉社 花丸文庫
495円 (ISBN4-592-87100-6)
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【あらすじ】
 ひとつのドアベル。それが菅谷僚平の運命を大きく変えた。開いたドアの向こうに断っていたのは、3年前に別れた高階とその妻であり僚平の義姉であるいずみ、そしてふたりの子供の翔太の3人だった。僚平と3人の同居生活が始まる。すでに高階との関係は過去のものになっていたはずなのに、彼は僚平にあれこれと手を出してくる。だが、僚平には既に左右田という相手がいた。はたしてこの行方は…。

【感想】
 大学生の菅谷僚平は三年前、恋人と思っていた男・高階から母親の再婚によって義姉となっていたいずみとの結婚を告げられる。しかし高階は結婚後も二人の関係は変わらないと不誠実な事を言われ…勿論関係を続けていく事も出来ず、事故で母親を亡くし、大きな足の怪我をしてしまい陸上の特待生として通っていた学校にも転校しなければならず、父親の元へ行く決心をしてから三年間、高階夫婦とは音信不通で過ごしてきた。
 今は父親の出向にともない、独り暮らしをしており、たまに訪れる後輩の左右田とは、身体の関係はあるが、恋人ではない。左右田は恋人であると主張しても、僚平は三年前の出来事から恋人は作らない主義を通してきた。
 そんな僚平の前に、高階といずみ、そして二人の子供である翔太がある日現れて…引っ越してきた家が家事にあい、住む所が見つからない一家を少しの間、家に置く事にしたが…高階といずみの間はどこかギクシャクしていて――。


 表紙が清々しい雰囲気だったので、手に取りましたが、中は結構ドロドロしていた感じで。
 人物の相姦が入り乱れ気味に感じてちょっと解りにくい所もあり。
 ただ、徹頭徹尾に高階が嫌な奴(一部、回想ではいい人でしたが)だったので、その点ではスッキリした感じなんですが…最後に吹っ切れるまでの義姉(この義姉という表現も紛らわしくて、別に親の再婚でも姉でいいんじゃない?と思ったりも)・いずみさんの精神の不安定さが読んでいてちょっとしんどかったなぁ。
 左右田がとにかく格好良くてその点は好評化ですが、作中の主人公にあんまり関係ない(ように思えた)高階夫妻のドロドロがしんどかったので、評価は低めです。
 
評価【★★★☆☆☆☆】
『姫君の輿入れ』 和泉桂
姫君の輿入れ和泉桂 / 佐々成美
大洋図書 SHYノベルズ
860円 (ISBN4-8130-1113-6)
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【あらすじ】
 「私のためだけに咲き、私のためだけに散ればいい」
 今をときめく左大臣の一の姫にして、帝に入内を心待ちにされている姫・狭霧には、誰にも知られてはいけない秘密があった。
 それは、実は男子であるということ…狭霧はとある事情により、男でありながら生まれたときから姫として育てられていたのだ。
 そんなある日、光源氏に喩えられる遊び人で、父の政敵でもある宰相中将・源実親が狭霧の許に突然現れて!?
 貴公子と少年、平安の華麗なる婚礼奇譚、誕生!!

【感想】
 奈良の地から京に遷都され二百年が経過し、時は五条帝の御世。
 朝廷で随一の権勢を誇る時の左大臣・藤原正光の一の姫・狭霧は十五になっても結婚も未だせず…その身に重大な秘密を抱えて、邸の奥底でひっそりと暮らしてきた。
 しかし、ある日そんな狭霧の元へ遊び人と名高く帝の異母弟でもある宰相中将・源実親が忍んできて…しかも決して人に知られてはならない秘密をも知られてしまい――!?


 二段組みでぎっちり書かれていたので読み応えは十分。
 この時代の風俗もしっかり調べられていた感じで、文体も落ち着いた中にも品があり、絢爛豪華な絵巻物を読んでいるようでした…が、物足りなさが残る読後感があり…。
 狭霧は正しく、平安時代にお姫さんとして育てられたらこういう少年になりそうだという人物だったんですが…どうもアクというか個性があまり感じられず…自らが男性である!という執着や主張もか弱く…。流されすぎな感を受けてしまい、今ひとつ感情移入できませんでした。
 対する実親は見事な貴公子っぷりでしたが、これまた貴公子すぎて人間味が物足りない感じでした…。
 平安時代は大好きな時代設定で、女装物もツボだっただけに残念。
 主役二人が今ひとつツボにはまらなかった私の、個人的お気に入りは実親の親友で書物の虫の小野朝家さん。彼が作中、一番人間味があって生き生きしていたように感じました。

評価【★★★☆☆☆☆】
『その声が僕を動かす』 洸
その声が僕を動かす洸 / 奥貫亘
海王社 ガッシュ文庫
543円 (ISBN4-87724-555-3)
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【あらすじ】
 「俺と一緒に帰ってほしい」初対面に等しい相手、尾崎哲也にいきなりそんなことを言ったのには訳がある。氷室右京はある理由から、他人の未来の危機がわかるのだ。同じ大学の水泳部ホープ・尾崎が事故で再起不能になるかもしれないと知った右京はとにかく尾崎の傍で、彼を守ろうと考えるが、あまりの不器用なやり方に全く相手にされない。それでも必死に尾崎を守ろうとするうちに、一見意地悪で冷たく見える尾崎の分かりにくい優しさに触れ、彼に惹かれ始めるが…。

【感想】
 氷室右京には、子供の頃水辺の事故で失った一卵性双生児の兄が居た。
 見た目はソックリでも性格は右京よりもしっかりしていて物怖じせず、いつも右京の手を引いて導いてくれた兄の左京は、ある日川で溺れた右京を助けようとして共に流され…右京は助かり、左京は亡くなってしまった…。
 しかし、亡くなった左京はその後、たびたび右京の前に姿を現し何故か身近な人々の危険を知らせるようになり…。
 その度に右京は必死になって、その人々を助けようとするが理由を説明しても理解してもらえず何時しか「変人」というレッテルを貼られてしまい…それでも左京から「知らせ」があれば、その人を守ろうとする右京だったが、今回左京が伝えたのはかつてプールで泳ぐ姿が印象的だった尾崎哲也で…。その日から尾崎に付きまとう様になった右京に最初は邪険にしていた尾崎だったが――。


 設定は面白そうだったのですが…左京が「知らせる」危機を、右京が何度か回避するんですが…それがどうもアッサリしすぎてる感があったのが少し残念。
 そして肝心の二人の距離ですが……寄り添ったようには見えるけれども、まだ先があるような…と言う事で、終わっていませんでした。
 後書きに、続きを描かれるとあったので、そちらを楽しみにしたいと思います。
 終わっていなかったので、評価は★3つで。
 
評価【★★★☆☆☆☆】
『恋の達人』 剛しいら
恋の達人剛しいら / みささぎ楓季
ムービック ダリアノベルズ
857円 (ISBN4-89601-645-9)
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【あらすじ】
 大手商社に勤める松浦課長は34歳の優しげなハンサムで、社内では『恋の達人』と呼ばれている。そんな松浦の下に中途入社の古城が配属された。
 26歳の、長身で精悍な印象のある彼は実はバリバリのゲイ。そんなことを知らない松浦は思うよりも素直な古城を気に入るが、松浦に一目惚れした古城に『恋の達人』ならセックスを教えてくれ、と迫られてしまう。松浦は拒みきれずに身体を繋げてしまうが……。

【感想】
 松浦望は大日本商社の第三企画部課長として、大手飲食店の新規開店、リニューアルなどをバックアップする仕事をしている。そんな松浦には、社内での渾名がある…曰く『恋の達人』と…同僚の恋の相談にのっているうちに、その中の何組かが上手くいく中で、いつの間にかがついた渾名だったが…実際の松浦自身は、未だ独身で長く恋人もいない…しかし、人に内緒の趣味のせいで、噂は絶えず一人歩きしてしていて…。
 そんな松浦の下に新たに配属されてきた古城初音は、事あるごとに恋の相談をしてきて…気安く相談にのっていた松浦だったが、ある時気が付けばベッドに押し倒されていて――!?


 ロマンティックを夢見る乙女なオヤジ・松浦と、そんな松浦に一目惚れしたゲイの古城のお話。
 松浦と古城の一人称が交互になる形での展開でした。
  乙女名オヤジは、オヤジスキーとしては好物な筈なんですが…どうも松浦の性格がとってつけた感があって…あまり厚みが感じられず、また古城にながされすぎな辺りも気になってしまいました。
 古城が思わせぶりにヒミツにしていた趣味は、解ってしまえば大した事ないんですが…その趣味はなかなかに新鮮で、楽しかったです。

評価【★★★☆☆☆☆】
『この愛を喰らえ』 李丘那岐
この愛を喰らえ李丘那岐 / 九號
幻冬舎 ルチル文庫
552円 (ISBN978-4-344-81008-2)
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【あらすじ】
 渡木阪鋭はヤクザの家に生まれたが、父である組長の死とともに組を解散、小料理屋の主となって二年経つ。鋭の店には元組員や隣接する緋賀組若頭・緋賀颯洵がやって来て賑やかだ。颯洵とは子どもの頃からの知り合いだったが、偶然再会して以来、常連となったのだ。ある日、颯洵から押し倒され面食らう鋭。次第に颯洵の存在を意識し始めるが……!?

【感想】
 27歳の渡木阪鋭は、調理師として店に訪れた客に料理を食べて貰う以上の魅力を稼業である極道の世界に感じられず、中途半端に組を継ぐをよしとせず、その他の事情も絡み代々続いた博徒系の組「渡木阪一家」を7代目組長だった父の死をきっかけに、後は継がずに組を解散して四年が経つ。
 今は寂れた繁華街の片隅にある「晩ごはん屋・とし旬」で働き始めて5年、先代の死去に伴い、店を譲り受けて二年が経つがその経営は常に低空飛行気味。
 客は常連ばかり、それも鋭を慕って来る元組員が多数を占める鋭の悩みはどうすれば集客力をアップできるか…そんな鋭にとって最近のショッキングな出来事は店の斜め向かいに少し前にオープンした小洒落たイタリア料理店だ。立地は鋭の店と変わらず、味だって負けてないのに、鋭の店とは違い毎日若い女性客が絶えない盛況振りで…客を一人増やすのにも四苦八苦し、半ば諦めかけていた鋭に与えたダメージは大きく…しかも気にくわない事にその店のオーナーは「とし旬」に隣接する緋賀組の若頭の緋賀颯洵で…しかし、そんな颯洵は「とし旬」で毎食を食べているような常連の一人で…。
 同じ博徒系の極道の家に生まれ、同じ年で育った二人は幼い頃からライバル意識があり、何かと絡んでくる颯洵につい反発してしまう鋭だったが、ある日そんな颯旬に押し倒されて――!?


 解散後も「若」と慕ってくる組員達や、元渡木阪組若頭で鋭の義理の叔父でもある津田の鋭に対するまるで父親の様な過保護ぶりや、何やかや行っても結局は激しいブラコンな弟くん等々…個性の強そうな魅力的なキャラクターが満載で話のテンポもよく、読み応えもあったんですが…読後感は全体的にあと一歩、物足りない感じが残りました。
 終わってみると、中途半端な感じのままのエピソードがチラホラ残ってしまった感があったのですが、それらをもう少し書き込んで欲しかったなぁ…と。
 特に鋭と彼の異母弟・亮の関係は、尻切れとんぼな感じを受けたのは私だけでしょうか…最初の登場が思わせぶりな割には大人しい終わり方で…彼にはもっと激しいブラコンっぷりを披露してほしかったです。
 元極道の家の跡継ぎで今は小料理屋の主人と、今も極道の家の跡継ぎと言う設定は面白く、鋭や颯洵のキャラクターも魅力的だっただけに残念な感じが残りました。

評価【★★★☆☆☆☆】
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