梅花の茶園
HP(梅花の園にてティータイム)の更新日記や、BL・JUNE作品・ライトノベルズ等の感想や日々の徒然を思いつくまま書いております。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
『天狗の嫁取り』 高尾理一
天狗の嫁取り高尾理一 / 南月ゆう
二見書房 シャレード文庫
648円 (ISBN978-4-576-09125-9)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 祖父の葬儀で十四年ぶりに故郷を訪れた雪宥は、天狗が棲むといわれる山であやかしの世界に迷い込んでしまう。天狗にとって純潔の男子は極上の獲物。逃げ惑う雪宥を助けてくれたのは、端整な容貌に白い翼を持つ山の主・剛籟坊だった。雪宥は身の安全と引き換えに剛籟坊の伴侶となる。しかし、その証を立てるため衆人環視のもと剛籟坊に抱かれることになり――。欲情にまみれた視線の中、激しい愉悦に何度も絶頂を迎えさせられる雪宥。その上、天狗とマジ代わったことにより、剛籟坊の精液なしでは生きていけない身体になってしまい……。

【感想】
 土岐雪宥は父方の祖父が亡くなり、十四年ぶりに父の故郷を訪れた。土岐家は代々東北地方にある不動村に住み、広大な土地と大きな屋敷、莫大な財産を所有していた。父も十三年前に他界していたため、唯一の後継者となった雪宥だったが、財産を相続するには、不動村の家に住み、代々土岐家が育ててきたアマツユリという花の栽培を続けることが亡き祖父の残した条件であった。
 土岐家は千年も前からこのアマツユリを植え、育て、屋敷の裏手にそびえる不動山の天狗を祀った祠に供物として備えてきたのだった。
 祖父の思いを受け継ぎ、栽培を引き継ぐべきだという思いと、大学を中退し村から一歩も出ずにアマツユリとのみ向き合う生活という二十歳の若者にとって魅力的に感じられない選択肢との間で迷い気持ちは揺れ動き…。また土岐家の財産に目が眩んだ義父や母達との諍いに疲れ、祖父と何度か登った不動山に足を踏み入れた雪宥は、そこで信じられない光景が広がっていた。山の中に居たのはそれまで現実には居るとも思っていなかった天狗がいて――!?
 


 設定とか展開とか、カッ飛ばし具合が素晴らしかったけど、全て「ファンタジーなんだから」という合言葉のもとで楽しんで読めました。
 ただ、初っぱなから天狗が出てきて、公開SEXでと展開早いなぁ…と思っていたら、後半は特に大きな波乱がない感じでした…。
 剛籟坊が無口すぎて、考えが読みとれず、雪宥が何だかんだで状況を受け入れるのが早かったナー…と。
 あと、色々と些細な所で説明不足に感じた部分があり…雪宥の強欲な両親はその後どうなったんでしょうね。天罰みたいなのが、ちょっぴり下っていたらスッキリしたような、雪宥が失踪した時点で遺産話もご破算になってしまっただろうし結局はイイ目には遭わなかったんだろうけど、そこら辺を知りたかったり…。
 個人的には妊娠・出産が可能というくだりがあるなら、いっそのことそこまで読みたかった。
 
評価【★★★★☆☆☆】
スポンサーサイト
『恋する運命なのだから』 高月まつり
恋する運命なのだから高月まつり / みろくことこ
海王社 ガッシュ文庫
562円 (ISBN978-4-87724-589-4)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 高瀬由唯は離婚のショックで、恋愛休業中の元エリート証券マン。今は腕利きシェフの従弟・隆一と同居して傷心を癒す日々。しかし、隆一が豹変した…!!!?
 生まれて二十八年、ずっと一緒。熱い抱擁も同衾も当たり前だったけど、「由唯とセックスできるなら、俺死んでもいい」なんて言うな!!
 寝惚けたところを襲われ、うっかり一度だけエッチを許した由唯は、「凄く可愛い。苛めたいほど可愛い」隆一の熱い想いと執拗なラブテクに陥落しそうになって?
 イトコ同士の恋は前途多難♪

【感想】
 28歳の高瀬由唯の人生は半年前までは順風満帆だった、そこそこ有名な証券会社に勤めて、上司の娘と結婚をし、マンションを購入し、人生はまさに薔薇色だったある日、突然の妻の心変わりによって離婚をし、会社も辞め、今では無職で恋に傷つき恋愛休業中の身だ。
 そんな由唯と共に生活をするのは、同時期に結婚をし、また同時期に離婚をした従兄弟の高瀬隆一。実業家である母親達の経営するイタリアンレストラン『ソレッレ』で店長兼シェフだ。
 お互いに離婚をし、同居を始めた二人の前にある日、隆一の息子だと名乗る少年・和喜が現れて――!?


 物心ついた時から一緒に育った、従兄弟同士がお互いに無意識にベッタリと相互に依存しあう、いい年をした男二人の関係というのがツボでした。
 また、結婚に失敗し恋愛休業中の由唯に対して、秘めた気持ちが、突然現れた三人目の従兄弟・和喜の出現によって焦って、それまでの箍が外れて一気に押せ押せになる隆一と、そんな隆一に戸惑う由唯の関係は読んでいて楽しかったです。
 相変わらずの高月さんのテンポの良い文章で、流れるように話が進んでいった感じでした。
 作中で仔猫が出てきたのも猫好き的には嬉しかった。
 ただ、どうも話が終わりきってない感じがあり…結局、二人に当初はくっついたら的な発言をしていた母親'sには二人の関係は内緒にしなきゃいけないままだし、折角両思いになれたのに隆一はイタリアへ修行へ行かなくちゃいけないみたいだし、何よりも和喜の新たな恋も気になるし(特にココが気になる)。
 出来れば、次は和喜の話が読んでみたいナァ…というのが読み終わって一番の感想でした。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『甘い絶望の夜を捧げて』 義月粧子
甘い絶望の夜を捧げて義月粧子 / 梨とりこ
二見書房 シャレード文庫
619円 (ISBN978-4-576-09140-2)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 跡目争いの最中、芳野一葉は八年前に家業を嫌い出ていった霧嶋組組長の息子にして、かつての主・隆俊の警護を命じられる。母の罪を背負い、ヤクザとしてしか生きられない一葉にとって、自由奔放で力強い意志を持つ隆俊は幼い頃から唯一の希望。企業家となり成功を収めていた隆俊に疎まれようが、再び傍に立てることが一葉には幸福だった。そんな一葉に隆俊は、自身の恋人の護衛を当然のように要求する。隆俊が一人の人間に惚れ込む様に、一葉は過去一度だけ与えられた彼の愛撫を思い出し、未だ消えぬ恋情を持てあますが…

【感想】
 芳野一葉は幼い頃に母親が亡くなり、ふとした縁で霧嶋組の家政婦をしている夫婦に引き取られ、霧嶋組組長の息子の隆俊と共に育ち何時しか一葉は隆俊に淡い想いを抱く様なる。
 しかし、その関係はあくまで主従であり、友人では有り得なかった。そんな二人の関係も高校卒業を機に隆俊が家業を嫌って出ていき、一方で一葉は恩義から組に入った事により途絶えていたが…。隆俊の父親で霧嶋組組長が病気の為、組長を降りることになり、跡目争いが問題となり、火の粉がかからないようにと、一葉が隆俊のボディガードに派遣される事になるが――。


 義月粧子さんは好きな作家さんの一人なんですが、基本的には海外を舞台にした作品が特に好きな作家さんで、今回はシャレードからヤクザ物ということで、どうしようかな~と本屋でパラ見をして、格好いいヤクザでしかも一途な受けという設定と、一葉のオムライスのくだりを読んで購入決定。
 一葉の隆俊に対する一途な想いは、読んでいて切なくて、義月さんらしさが出ていたと思います。
 ただ、隆俊が余りにも色々な事に無自覚な所に軽くムカついたのと、何より幼い一葉に母親の罪を押しつけてまくった霧嶋の組長の行動は酷すぎて読んでいて辛かったです。しかもその事についての謝罪とかないし。
 最後は二人が無事に結ばれてよかったと思いつつ、その部分が後を引いてしまって、更にこれからの二人の関係も。どうも隆俊の自覚が甘く見えて、一葉がこれからも苦労しそうな感じを受けて…今イチ危うさを感じる終わり方でスッキリしきれない読後感になってしまいました。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『龍の兄弟、Dr.の同志』 樹生かなめ
龍の兄弟、Dr.の同志樹生かなめ / 奈良千春
講談社X文庫 ホワイトハート
600円 (ISBN978-4-06-286622-4)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 「そなた、我の妻にならぬか」
 眞鍋組の影の実働部隊に所属する功刀淳ことエビは、一度も失敗したことがない男と言われている。そんなエビに、ある指令がくだった。それは、アラブの皇太子カーミルに誤って売った日本画の贋作を本物とすり替える、というものだ。
 ところが、常識知らずのアラブの皇太子の言動に、さすがのエビも振り回されて、恋されて!?

【感想】
 眞鍋組を影で支える諜報・実働部隊に所属するエビこと功刀淳は、眞鍋組が恩のある名取グループの画廊が売った日本画の中に紛れこんでしまった贋作を本物と秘かに交換するために、買い手であるアラブのカラダリ王国の皇太子・カーミルの元にガイドとして潜入する。
 しかし、思った以上に厳しいガードに苦戦しなかなか目的を達せない。
 そんな中、ひょうんな事から襲われたカーミルを助けたエビは、思いがけずカーミルに気に入られ第一夫人と呼ばれるようになり――!?


 『龍、Dr.』シリーズのスピンオフ作品で、時系列としては清和が氷川と再会する直前のお話でした。
 まさかのスピンオフ、まさかのアラブ物と予想外一杯でしたが、20代前半にしか見えない西洋人形のような外見の30歳のエビと、20歳には見えない落ち着いた風格を持ちつつ、以外と子供な面を持つカーミル王子というのは、姐さん女房的な所も含めて本編の氷川と清和を彷彿とさせて、読んでいて楽しかったです。
 ただ、最後がどうも終わりきってない感が残ってしまったのが残念。
 カーミルが実母に疎まれて刺客を送り込まれたりしてるのも結局、根本は解決していないしなぁ…まぁ、エビがついているから大丈夫なんだろうけど…もうちょっとそこら辺が安心できる所まであれば嬉しかったなぁ、と思ったり。
 また、清和はチラチラ出てきましたが、氷川が話しにしか出てこなかったのも物足りなかった。でも、これで今後は本編の方でもエビがチラ出してくれたら嬉しいかも。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『三百年の恋の果て』 海野幸
三百年の恋の果て海野幸 / 三池ろむこ
二見書房 シャレード文庫
657円 (ISBN978-4-576-08184-7)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 白狐の像に封じ込められていた妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠と名乗るその妖しは、秀誠を三百年前に愛した男の生まれ変わりだと言い、いじらしいほどに一途な想いを寄せてくる。「しまった、――……可愛い」これまで男を抱きたいと思ったことのない秀誠だったが、紺のひたむきさに、知らず心を惹かれはじめる。しかし、紺から好意を寄せられるほどに、彼の過去の男に嫉妬を覚えるようになり――。書き下ろしは、人と妖しというリスクを背負う恋人たちの『水鏡』&『光の先』

【感想】
 彫物師の秀誠は友人の祥真が神主をしている神社の境内にあった見事な白狐の像に魅入られた。しかし、大きな落雷があり、像が納められていた檻が燃えており。像を救い出そうと、その右前足に刺さっていた榊の木を抜いた瞬間、まばゆい光に見舞われ。その手には狐の像ではなく、藍の着物を着た青年がいて…。
 気が付いた青年は紺と名乗り、秀誠を300年も待っていたと泣き出して――!?


 可愛いお話でした。色々と説明不足というか、中途半端なままな事が色々残ったまま終わった感がありましたが、こういうお話はあまり深く追求してはいけないのかな…と思ったり。
 人間国宝間近といわれつつ亡くなった祖父の生まれ変わりだと幼い頃から期待されて、その期待が重荷の中で育った秀誠は、自分が300年前の秀誠の生まれ変わりだとは絶対に認めず、そんな秀誠を300年待ち続けた紺も300年という長い時の中、裏切られたのではという思いの中で待ち続けて、いつしかその思いが希望から絶望に替わった頃に現れた秀誠の事を信じたいけれども、信じ切れない…そんな二人の擦れ違う様が……以外とアッサリと片づけられていたなぁ…と。個人的には秀誠は結局、300年前の秀誠の生まれ変わりなの?(紺がそう主張しているだけで確証はなく…でも名前も一緒だしなぁ…)とか気になる所がポツポツありました…。
 結論としては300年の時を待ち続けた、子狐の純情物語。個人的には秀誠と紺がもっとイチャコラしてるシーンが読みたかったり、秀誠の彫物師的なエピソードももう少し読みたかったりしました。

 『光の先』は、秀誠の友人の祥真と、彼の生み出した式神の緋耀とのお話でした。創造主と創造物の恋愛は成り立つのか。個人的にはこれは、別の1冊のお話として読みたかったと思いました。(そしてこの作品を載せた部分で秀誠と紺のお話をもっと…と思ってしまった)。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『夜明けの声は甘く』 李丘那岐
夜明けの声は甘く李丘那岐 / 夏目イサク
リブレ出版 ビーボーイノベルズ
850円 (ISBN978-4-86263-635-5)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 和菓子屋店主の祐麿は、商店街のひそかな人気者。高校の時、夜逃げ同然で祐麿の前から消えた幼馴染みの一陽に、好きという言葉もなく抱かれたことがずっと胸につかえている。商店街の活性化にいまや人気ソングライターの一陽を担ぎ出そうと、悪友・孝志が祐麿さえも巻き込んで、夏祭りで新曲を披露することに。久しぶりの再会に戸惑う祐麿は、おまえのためならなんでもすると言いつつ冷たい態度の一陽に怒りだし…。切なく甘い再会ラブ♪

【感想】
 25歳の田野上祐麿は親から継いだ「和菓子舗・右月」の店主兼、和菓子職人だ。店は不動明王の古刹へと続く参道沿いにある。
 いわゆる門前商店街だが、時世に伴い寂れがちである。
 そんな商店街主催で行われる「お不動さん夏祭り」を活気ある祭りにして、不動商店街の知名度を上げよう。という企画が持ち上がり、その目玉として、商店街に数年前まで住んでいた祐麿の幼馴染みで、今や人気ソングライターとなったkaiを呼ぼうとなり…。
 kaiこと阪出一陽は八年前まで祐麿の隣に住んでいたが、一家が借金で夜逃げ同然に街を去ってからは会ってはいなかった。その間際、一陽の思いがけない行動は祐麿を深く傷つけたが、それでも一陽にずっと会いたいと思っていた祐麿だったが――。


 幼馴染み同士で歌の上手い和菓子職人と人気ソングライターという設定は面白かった。
 また寂れがちな商店街の活性化のためにバンドを高校時代の再結成して…という所も主人公以外の登場人物も生き生きとしていてよかったです。
 ただ、どうも読み足りなさの残る感じがあり…。
 話はきちんと纏まっていたように見えるのに、なんでかなーと思うんですが、祐麿が過去のトラウマを乗り越えるのがアッサリしすぎていたような気がしたり、波乱があまり無かったような気がしたのが原因かもしれません。
 あと、もうちょっと一陽がソングライターとして活躍している様子も見たかったなぁ…と思うのは祐麿の和菓子職人としての仕事の風景が丁寧に描かれていたからかも。
 登場人物が個性豊かな感じの割には、話の方はアッサリと纏められいたように感じられたのは、ちょっと勿体ないと思いました。
 
評価【★★★★☆☆☆】
『砂漠の従順』 桧原まり子
砂漠の従順桧原まり子 / 水貴はすの
フロンティアワークス ダリア文庫
533円 (ISBN978-4-86134-269-1)
Amazonを見る 楽天を見る 7&Yを見る

【あらすじ】
 外務省に勤務する柏原信夫事務官に課せられた特命。それは来日する中東某国のスハイル王子の接待、というのは建前で実は2016年のオリンピック開催地が日本になるよう王子を通じて競合国を懐柔すること。しかもスハイル王子はアニメ大好きのオタクという変なヤツ。初の大仕事に張り切る柏原たったが、ホテルに到着早々、王子に服を脱げと命じられ、伽を申し付けられてしまい――!?

【感想】
 外務省に入省六年目の柏原事務官は、未だ国家の存亡に関わる任務に就くこともないが、外交に携わる者としては常日頃から危機管理に備えておくべきである、が信条だ。同僚からは「真面目すぎる」と評される彼にもついに重要な極秘任務を指示された。
 内容は首長国連邦の一つ、ザファールの第五王子・スハイル・ビン・ハーリド・アル・ザハーリ殿下が指摘な用事で来日する、その彼の接待役だった。しかしそこには2016年に日本が獲得を狙っているオリンピック開催の為の布石もあって…。
 日本のアニメオタクという王子の為に、様々な情報を用意して望んだ柏原だったが、ホテルへ到着早々に、夜伽を命じられて――!?


 先日読んだアラブ物が大変ツボだったので、秘かにアラブ熱が出ていた様で思わず手に取ったこの作品。王子が王族らしい傲慢さと強引さとで柏原を翻弄する様子や、彼らの間での意思疎通がすれ違いまくる様子は読んでいて楽しかったです。
 ただ、購入のポイントになった王子のオタク度ですが、期待していた程ではなかったのはちょっと残念。もうちょっと殿下は電波系でもよかったのでは…と思ったり。
 半分以上が日本が舞台だったので、本当のアラブとは違う気もしますが、軽く、楽しく読めました。

評価【★★★★☆☆☆】
Copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. template by kayoEgawa
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。